新人が「雑用」を積極的に取り組むべき理由とは?

社会に出て仕事を始めたばかりの頃、「どうして自分ばかり雑用をやらされるんだろう」「雑用なんてやりたくない」と感じたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
確かに、掃除やゴミ出し、書類のコピーといった雑用は、決して楽しい仕事ではありません。しかし、実は新人のうちに雑用を進んで引き受けることには、たくさんの意味とメリットがあります。

今回は、「新人が雑用を積極的にすべき理由」について、具体例や背景を交えて詳しくお話ししていきます。
「雑用をしたくない」と感じている新人の方にも、少しでも納得して取り組んでいただけるきっかけになれば幸いです。

雑用とは何か?

雑用とは何か?

まず、「雑用」とは何かを改めて整理してみましょう。
職場での雑用とは、特別なスキルや経験がなくてもできる、誰にでも任せられる仕事のことを指します。

例えば、

  • 掃除
  • 書類整理
  • ゴミ出し
  • 書類のコピー
  • 観葉植物の水やり

などが挙げられます。

どの職場でも、こうした雑用を担っている人がいるからこそ、メインの仕事が円滑に進んでいきます。言い換えると、雑用は目立たないけれど職場全体の土台を支える「縁の下の力持ち」的な役割を果たしているのです。

雑用をしない新人の例とその影響

雑用をしない新人の例とその影響

次に、「雑用をしたくない」という新人が実際に職場でどのような状況になったのか、具体的な例をご紹介します。

大卒で入社したAさんは、上司からの指示がないとき、パソコンを眺めて何もせずにいる時間が長かったそうです。そんな様子を見て、先輩は「新人でもできる雑用から始めてもらおう」と思い、掃除や書類整理などを教えました。

ところがAさんはあからさまに嫌な顔をし、「それって私の仕事ですか?」と言ってしまったのです。
この一言で先輩はAさんに仕事を教えるのをやめ、日常の会話すら減ってしまいました。

結果として、Aさんは「自分がやりたい仕事だけをする」というスタンスを取り続けました。しかし職場はチームで動いているため、上司や先輩もAさんに仕事を頼まなくなり、チーム全体の生産性が下がってしまったのです。

職場は共同作業の場

職場は共同作業の場

仕事は一人では完結しません。ほとんどの業務はチームで協力して行うものです。
「これはやりたいけど、これはやりたくない」という自己中心的な姿勢では、チームの中で信頼を得ることは難しくなります。

社会人としてお給料をいただいている以上、指示を待つだけでなく、自分の目で職場を見て「何が必要か」「自分が貢献できることは何か」を考えて行動することが求められます。

新人が雑用を積極的にすべき理由

「新人に雑用をさせるなんて古い考え方だ」と思う方もいるかもしれません。
しかし、雑用こそが新人がすぐに職場やチームに貢献できる大切な仕事なのです。

新人はまだスキルや知識が十分ではありません。そんな中でも、

  • チームのためにできること
  • 職場に役立つこと

として取り組めるのが雑用です。
雑用を拒否すると、「この人は協力しようとしない」と受け取られ、信頼を失うリスクもあります。

適材適所と雑用の関係

「適材適所」という言葉がありますが、これはサッカーの例に置き換えるとわかりやすいです。

例えば、年収1000万円を稼ぎ、ゴールを決める実力のある選手と、練習中の新人選手がいるとします。監督としては、チームを勝利に導くために実力のある選手にはゴールを決める役割を、新人選手にはサポートやボール集めを任せるでしょう。

仕事でも同じで、経験を積んだ上司や先輩は重要な業務で成果を出す役割があります。一方、新人は成長しながらも、まずは雑用やサポート業務でチームに貢献するのです。

雑用から抜け出す方法

「ずっと雑用を続けるのは嫌だ」「早く雑用以外の仕事がしたい」と思う方もいるでしょう。

雑用から解放される一番の方法は、一日も早く戦力になることです。

仕事を任せたいと思われるようになれば、自然と雑用よりも責任ある仕事を振られるようになります。
逆に、信頼を得られないままだと、「とりあえず雑用だけお願いしよう」という扱いが続いてしまうのです。

雑用をする3つのメリット

「雑用にはメリットなんてない」と感じる方もいるかもしれませんが、実は大きなメリットがあります。

1. チーム全体の成果につながる

雑用は目立たない仕事ですが、チームの土台を支えます。見えない部分がしっかりしていることで、大きな成果を出す仕事もスムーズに進みます。

2. 業務全体を学べ

雑用を通して社内の仕組みや流れ、仕事の進め方などを学ぶことができます。基礎を理解することで、応用力も自然と身につきます。

3. 信頼感が高まる

丁寧に雑用をこなすことで、「この人に仕事を任せても大丈夫」という信頼が生まれます。信頼が高まれば、より大きな仕事を任せてもらえるようになります。

雑用の本質を理解して、成長に変える

雑用の本質を理解して、成長に変える

雑用はただの面倒な仕事ではありません。
新人のうちは、「何でもやります!」「はい、喜んで!」という気持ちで取り組むことが、自分の成長を加速させ、周囲からの信頼を築く近道です。

最初は小さな仕事でも、積み重ねた信頼と経験が、必ず将来の自分を支えてくれます。
「雑用だから」と軽く考えず、丁寧に、迅速に取り組むことが大切です。

まとめ

雑用は新人がすぐにでもチームに貢献できる大切な仕事です。そしてそれは、自分自身の成長や信頼を築く大きなチャンスでもあります。

「雑用をすることで学べることがある」「雑用を通じて信頼を得て、次のステップに進める」と前向きに考えながら、日々の仕事に取り組んでみてください。
その積み重ねが、未来のあなたを大きく成長させるはずです。