【新人育成担当者必見】部下のミスを防ぐための考え方と実践対策

「あなたの部下はミスをしたことがありますか?」
きっと多くの方が「はい」と答えるのではないでしょうか。

人材育成を担う立場として、部下のミスにどう対応するかは非常に重要です。上司の対応次第で、部下のモチベーションは大きく変わり、信頼関係にも影響します。
怒ってばかりでは部下の成長を妨げ、逆にミスを繰り返す悪循環にもなりかねません。

そこで今回は、「部下のミスを防ぐ」ための基本と具体的な対策について、次の流れで詳しくお話しします。

✅ 目次

  1. ヒューマンエラーとは?
  2. ヒューマンエラーが起きたときの正しい考え方
  3. ヒューマンエラーの種類と防止対策
  4. まとめ

1. ヒューマンエラーとは?

ヒューマンエラーとは?

「ヒューマンエラー」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
簡単にいうと、「人間が起こすミスや失敗」のことを指します。

実際、今まで一度もミスや失敗をしたことがない人はいないでしょう。私自身も多くの失敗を経験してきましたし、これまで新人研修などで数多くの受講者の方に尋ねても、誰一人「ミスをしたことがない」と答えた方はいませんでした。

人間は完璧ではありません。どんなに経験豊富なベテランでも、ヒューマンエラーを完全にゼロにすることは不可能です。
まずはこの「人は必ずミスをするもの」という前提をしっかり受け入れることが、育成のスタート地点です。

2. ヒューマンエラーが起きたときの正しい考え方

ヒューマンエラーが起きたときの正しい考え方

部下がミスをしたとき、つい「なんでこんなことをしたんだ」「どうして間違えたんだ」と個人を責めてしまうことはありませんか?

しかし、個人を責めるだけでは何も解決しません。責められると、人は自己防衛本能が働き、ミスを隠すようになります。
報告が遅れたり、正直に話せなくなったりすることで、さらにミスが重なり、上司からまた怒られる…という悪循環に陥ります。

大切なのは「責任追及型」ではなく、「原因追及型」の考え方です。

✅ 責任追及型(NG)

  • 「どうして間違えたんだ!」と個人を責める
  • 部下のモチベーションが下がる
  • ミスの隠蔽や再発を招く

✅ 原因追及型(推奨)

  • ミスの原因を一緒に考える
  • 改善策を組織で話し合う
  • 部下が成長しやすくなる

ヒューマンエラーの原因には、大きく分けて次の3つがあります。

  1. 人間工学的要因:判断力や記憶力、身体的特性、加齢など
  2. 産業心理的要因:不安、焦り、疲れ、思い込みなど
  3. システム的要因:作業方法、報連相、教育訓練の不備など

部下のミスを防ぐには、個人だけに原因を求めるのではなく、これらの要因を見直し、組織として対策を講じることが大切です。

3. ヒューマンエラーの種類と防止対策

ヒューマンエラーの種類と防止対策

ヒューマンエラーは、大きく分けて次の2つのタイプがあります。

✅ 1. うっかり型

これは、誰にでも起こりうる「つい忘れてしまった」「気づかなかった」というミスです。
さらに細かく分けると、記憶エラー・認知エラー・判断エラー・行動エラーなどがあります。

● 記憶エラーの防止対策

  • こまめに復習する
    一度覚えただけでは忘れてしまうので、短期間で何度も繰り返し確認する
  • メモを取る
    小さなことでも記録することで、思い出しやすくなる
  • 簡単に見返せるチェックリストを作成する

「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は覚えたことを放置すると急速に忘れますが、復習を繰り返すことで記憶の定着が促されます。

✅ 2. あえて型

こちらは「分かってはいるけど、面倒だから省略した」「多分大丈夫だろう」と、意識的に手を抜いてしまうミスです。

● あえて型の原因と対策

  • 睡眠不足や疲労:しっかり休息を取る
  • 空腹:適度に食事をとる
  • 手順が多すぎる:手順をシンプルに整理し、負担を減らす

チェックリストも、項目が多すぎると確認自体が面倒になり形骸化します。
続けるためには「シンプルで使いやすい」ことが何より重要です。

✅ 組織での取り組みも大切

組織での取り組みも大切
  • ミスが起きたら「自分も同じミスを起こす可能性がある」と考える
  • ミスの情報をチームで共有する
  • 個人の責任を問うのではなく、組織で再発防止策を考える

4. まとめ

最後に、今回の内容をまとめます。

人は必ずミスをするもの
→ 完璧を求めるのではなく、ミスを前提に考える

責任追及型ではなく原因追及型
→ 個人を責めるのではなく、原因を見つけて改善する

うっかり型・あえて型の両面から対策
→ 復習・メモ・休息・手順の簡素化など

組織でミス防止策を立て、情報共有する
→ 部下を守り、チームとして成長する

部下のミスは「叱って終わり」にせず、原因を一緒に考え、改善策を組織で共有することが最も効果的です。

あなた自身も「自分も同じミスをするかもしれない」と考え、チーム全体で支え合いながら、より良い職場づくりを目指していきましょう!