「やらなきゃいけないのはわかっているのに、つい後回しにしてしまう…」
そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
仕事の締め切りが迫っているのに、スマホでニュースをチェックしてしまう。
ダイエットを始めようと思っても、つい目の前のスイーツに手を伸ばしてしまう。
この「先延ばし」や「誘惑に負ける」という行動の背景には、人間の本能的な心理が関係しています。
その一つが、行動経済学でいう**「双曲割引(ハイパーボリックディスカウント)」**です。
この記事では、双曲割引の意味や、なぜ私たちは先延ばしをしてしまうのか、そしてその対策について詳しく解説します。
双曲割引とは、**「将来の利益よりも、目の前の利益を優先してしまう人間の心理」のことを指します。
簡単に言えば、「今すぐ得られる小さな快楽」を選んでしまい、「将来的に得られる大きな利益」**を後回しにする傾向のことです。
例えば、以下のような状況です。
人間は本能的に、**「将来のことより、今の快楽を優先する」**ようにできているのです。

この心理をもう少し詳しく見てみましょう。
「先延ばし」は単なる怠けではなく、脳の仕組みによる自然な行動です。
人間の脳は、目の前の報酬を強く評価するようにできています。
たとえば、
このように、感情が論理を上回る瞬間に先延ばしが発生します。
それでは、この双曲割引による「先延ばし」を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか?
ここでは、実践しやすい3つの方法を紹介します。
1. 目標を明確にして「見える化」する
漠然と「やらなきゃ」と思っているだけでは、先延ばしの誘惑に勝てません。
大切なのは、「何を、いつまでに、どのくらい」やるのかを具体的にすることです。
例:仕事の場合
さらに、この目標を紙に書いてデスクに貼る、付箋に書いてPCに貼るなど、常に目に入るようにすると効果的です。
「見える化」することで、脳が**「やるべきことを意識し続ける」**状態を作れます。

先延ばしをしているとき、人は「自分が今何をしているか」をあまり意識していません。
スマホを見ているときも、「ちょっとだけのつもり」が気づけば30分経っていた…なんてこともありますよね。
これを防ぐには、自分を客観的に見る癖をつけることです。
方法
俯瞰する意識を持つことで、無意識の先延ばしを減らすことができます。

先延ばしを引き起こす最大の要因のひとつは「誘惑」です。
スマホ、SNS、動画、雑音…こうした誘惑を減らすだけで、先延ばしはかなり防げます。
実践できる環境づくりのポイント
「集中できる環境」を整えることは、先延ばし防止の基本中の基本です。
まとめ:双曲割引を理解して先延ばしを克服しよう
人間には本能的に「今の快楽を優先する」性質があります。
それが、行動経済学でいう双曲割引です。
先延ばしは怠けや意志の弱さではなく、脳の仕組みです。
だからこそ、環境や仕組みを工夫すれば、誰でも改善できます。
「やらなきゃ…」と頭でわかっていても動けないのは、あなたが弱いからではありません。
脳の仕組みを理解し、それに逆らわない方法を実践することが大切です。
今日から、双曲割引を意識して、先延ばしを手放してみませんか?