3人のレンガ職人から学ぶ『つまらない働き方』『楽しい働き方』

3人のレンガ職人に学ぶ──「つまらない働き方」と「楽しい働き方」の違いとは?

仕事に対する向き合い方が人生を左右すると言っても過言ではありません。この記事では、有名な「3人のレンガ職人」のエピソードを通して、「働く目的」や「仕事の楽しみ方」について考えていきます。

働く目的は「お金のため」だけでよいのでしょうか?

働く目的は「お金のため」だけでよいのでしょうか?

企業研修などで「何のために働いていますか?」と尋ねると、多くの方が「お金のため」と答えます。確かに、生活するにはお金が必要であり、仕事を通じて収入を得ることは自然なことです。しかし、「お金のためだけに働く」ことが、仕事に対する満足感や充実感を得にくくしているのもまた事実です。

世論調査に見る「働く目的」

内閣府が令和4年10月に実施した「国民生活に関する世論調査」では、働く目的に関して以下のような結果が示されています:

  1. お金を得るために働く:63.3%
  2. 生きがいを見つけるために働く:14.1%
  3. 社会の一員として務めを果たすために働く:11.0%
  4. 自分の才能や能力を発揮するために働く:6.7%

年代を問わず、「お金を得るため」と回答した人が圧倒的に多いという点が特徴です。

では、「お金以外の目的」を持って働くことで、私たちの仕事への姿勢や結果にどのような変化があるのでしょうか?それを示してくれるのが、次に紹介する「3人のレンガ職人」のお話です。

3人のレンガ職人の物語

ある旅人が街を歩いていると、レンガを積んでいる男性に出会います。彼は苦しそうな表情を浮かべながら作業をしており、旅人が「何をしているんですか?」と尋ねると、こう答えました。

「見ての通り、レンガを積んでるんだよ。朝から晩まで、こうして働かなきゃならないんだ。」

さらに旅を続けると、今度は真剣にレンガを積んでいる別の男性に出会います。旅人が同じ質問をすると、彼はこう答えました。

「俺は大きな壁を作っているんだ。この仕事のおかげで家族を養うことができる。それが嬉しいんだ。」

最後に、笑顔で楽しそうにレンガを積んでいる男性に出会いました。旅人が同じ質問をすると、彼は目を輝かせてこう言いました。

「私は歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだよ!素晴らしいだろう?」

3人とも同じ「レンガを積む」という作業をしていますが、仕事に対する思いや目的意識がまったく異なります。

働き方を変えるカギは「目的意識」

3人のレンガ職人の違いは、まさに「目的意識」にあります。

  • 1人目の職人は、ただレンガを積むこと自体が目的。指示待ち、義務感、やらされ感が強く、仕事へのやりがいや楽しさはありません。
  • 2人目の職人は、家族を養うという生活のための目的を持っています。これは立派な動機ですが、金銭的な目的のみでは「より給料の高い仕事があれば転職したい」といった不安定さを招きやすくなります。
  • 3人目の職人は、「世のため人のため」に働いています。自分の仕事が社会に貢献し、歴史に残るような意義あるものだと信じているため、モチベーションも高く、達成感や喜びを得やすいのです。

この3人の中で、最も仕事に満足し、成長を続けるのは、言うまでもなく3人目の職人です。

メジャーリーガー大谷翔平選手に学ぶ働き方

世界で活躍する大谷翔平選手も、まさに3人目の職人のような姿勢で野球に取り組んでいます。彼は「お金のために野球をしている」わけではありません。「儲かるからやる」のではなく、純粋に夢を追い、野球を通じて多くの人に感動や勇気を与えることを目的にしています。

結果として、名誉や報酬は後から自然に付いてきているのです。

「やらされ仕事」を「自分の仕事」に変えるには?

「やらされ仕事」を「自分の仕事」に変えるには?

「いきなり3人目のように働きましょう」と言われても難しいものです。しかし、以下の3つの意識を持つことで、仕事の見え方が変わり始めます。

自分の人生を実現するために働く

お金を稼ぐことは、夢や目標を実現するための手段です。たとえば:

  • 一軒家を買ってゆっくり暮らしたい
  • 全国の温泉を巡りたい
  • 好きな車を所有したい

こういった「自分の欲しい未来」を意識するだけで、仕事に対する姿勢が前向きになります。

「どうせ働くなら楽しもう」と考える

ふざけているように聞こえるかもしれませんが、非常に大切な視点です。働くことが人生の大部分を占める以上、「どうせなら楽しんだほうがいい」と思うことは、精神的な健康に大きく影響します。

目の前の仕事に小さな工夫を加えたり、仲間とコミュニケーションをとったり、楽しさを見つける努力が、結果的に仕事を楽しくさせてくれるのです。

組織のビジョンに共感して働く

もし企業やチームに明確なビジョンがあるなら、それに共感し、自らもその達成のために行動することができれば、仕事は一気にやりがいのあるものへと変わります。

管理職の方は、部下にそのビジョンをしっかりと伝え、共通の目的を持って仕事に取り組む環境を整えることが求められます。

まとめ:あなたはどの職人ですか?

最後に、あなた自身に問いかけてみてください。

「私は何人目のレンガ職人だろうか?」

目的がはっきりすると、仕事への姿勢が変わります。姿勢が変わると、行動が変わります。そして行動が変わると、結果も必ず変わります。

今こそ、働く意味や目的を見直すチャンスです。つまらない仕事が、人生を豊かにする「楽しい仕事」に変わる瞬間を、あなた自身の手でつかんでください。