社会人として仕事を進めていく上で、上司への「相談の仕方」は非常に重要なスキルです。ただ相談するだけでなく、「どう相談するか」によって、上司からの信頼や評価に大きな差が生まれます。
今回は、上司に評価される相談の仕方について、押さえておきたい7つのポイントをわかりやすく解説していきます。
相談の仕方が上手な人には、ある共通点があります。それは「上司への配慮がある」ということです。
自分の話したいことを一方的に伝えるのではなく、「上司の時間を無駄にしない」「上司が判断しやすいように話す」といった意識を持って相談している人は、自然と評価されやすくなります。
まず大切なのは、相談の目的を自分でしっかり理解しておくことです。目的が曖昧だと、上司もどのように対応すればいいか分からなくなってしまいます。
相談の目的は主に次の二つに分けられます。
自分では判断しきれない問題に直面したとき、「このやり方でいいのだろうか?」「もっと良いやり方はないだろうか?」と不安になることがあります。
そういった場合に、上司に知見や経験を借りてアドバイスをもらうことで、仕事の精度やスピードを高めることができます。
もう一つの相談の目的は、「上司の承認を得ること」です。自分ではこれが最善だと思っていても、勝手に仕事を進めてしまうと組織内でのトラブルにつながることがあります。
特に金額の発生する対応や社外への対応などは、上司の承認を得てから進めるのが原則です。

それでは、具体的にどのように相談すれば上司に良い印象を与えることができるのでしょうか。ここでは、上司に評価される相談の7つのポイントを紹介します。
何か分からないことがあったとき、すぐに相談するのではなく、まずは自分で考えてみることが大切です。
上司の時間をむやみに奪うことは避けたいですし、すぐに人に聞くクセがついてしまうと、自分で考える力が育ちません。
例えば、「○○の進め方についてですが、私は△△のように対応しようと思っています。ご意見いただけますでしょうか」と、自分の考えを添えて相談するだけで、印象は大きく変わります。
とはいえ、考え込むあまりに時間を使いすぎてしまうのも問題です。
「〇分考えて分からなければ相談する」といった、自分の中でのタイムリミットを設けておくと、判断に迷った際もスムーズに動けるようになります。
一人で抱え込みすぎて仕事の進行が遅れないよう注意しましょう。

仕事の相談をする際には、「相談しやすい人」ではなく、「その仕事の指示を出した人」に相談するのが基本です。
特に問題解決を目的とする相談は、直属の上司に行うのが最適です。
その方が、状況をよく理解しているため的確なアドバイスが得られますし、後々のトラブルも回避できます。
忙しい時間帯や会議前など、上司に余裕がないタイミングで相談を持ちかけると、集中して話を聞いてもらえないばかりか、「空気が読めない」と思われてしまうこともあります。
相談したいことがある場合は、上司のスケジュールや様子を見て、「今なら聞いてもらえそうだな」というタイミングを見計らうようにしましょう。
いきなり本題に入るのではなく、最初に「○○についてご相談したいのですが、今お時間よろしいでしょうか?」と、用件と上司の都合を確認しましょう。
また、最初にテーマを伝えておくことで、上司はどんな話かを想定しながら聞くことができ、話の理解度も高まります。
相談する際は、事実と自分の意見をきちんと分けて伝えることが非常に重要です。
意見と事実が混ざってしまうと、上司も正しい判断がしにくくなってしまいます。
例:
本日の研修で、受付に30名ほどの列ができてしまいました。
クレームがあったわけではありませんが、受講者の皆さまにご不便をかけた可能性があります。
そのため、明日は受付担当を2名から3名に増やして対応したいと思うのですが、いかがでしょうか?
このように「事実(受付で列ができた)」「意見(人を増やしたい)」を明確に分けて話すことで、上司も適切な判断がしやすくなります。
相談した内容が進展した場合は、その結果を上司にきちんと報告することも大切です。
例:
先日ご相談した○○会社様の見積もりの件ですが、見積もり通りの金額で了承いただけました。ご助言いただき、ありがとうございました。
このように報告と共に感謝の気持ちを伝えることで、上司との信頼関係をさらに深めることができます。

上司への相談は、単なる質問やお願いではありません。
「上司の立場や時間への配慮」「目的の明確さ」「話し方の工夫」など、小さなポイントを意識することで、仕事への姿勢そのものが評価されることにつながります。
相談の仕方一つで、「仕事ができる人」「信頼できる部下」といった印象を持たれることもあれば、その逆になることもあります。
今回紹介した7つのポイントを参考に、ぜひ日々の業務に活かしてみてください。
きっと上司とのコミュニケーションがスムーズになり、より良い信頼関係が築けるはずです。