皆さんは普段、会話をしているときに相手の目をどのくらい意識していますか?
「相手の目を見て話すことが大事」と聞いたことはあっても、実際には
「いつ視線を外せばいいの?」「じっと見すぎていないかな?」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
特に職場では、適切なアイコンタクトが人間関係をスムーズにし、相手に信頼感や好印象を与える大切な役割を果たしています。
今回は「コミュニケーション能力の高い人が実践しているアイコンタクト」について、4つのポイントに分けて詳しくご紹介します。

コミュニケーションといえば「言葉」で気持ちを伝え合うもの、と考えがちですが、実は私たちが相手に与える印象の大部分は「非言語情報」によるものです。
非言語情報とは、表情、視線、身だしなみ、声のトーンや話し方のリズムなど、言葉以外から伝わる情報のことを指します。
例えば、あなたが後輩の仕事を手伝ったとしましょう。その後輩が「ありがとうございました」と口では言ってくれたとしても、目を合わせずに伏し目がちに言われたらどう感じますか?
「本当に感謝しているのかな?」
「もしかして嫌々言っているのかも…」
と、少し不安になるかもしれませんね。
逆に、目を見て笑顔でお礼を言われたら、「この人は心から感謝してくれている」と感じ、あなたも気持ちよく対応できるはずです。
つまり、言葉そのものよりも、アイコンタクトを含めた非言語情報こそが相手に安心感や信頼を与え、人間関係を円滑にするカギを握っているのです。

アイコンタクトを取ると、相手に次のような印象を与えることができます。
ただし、目を合わせる時間が長すぎても短すぎても逆効果になることがあります。
ロンドン大学の研究によると、適切なアイコンタクトの時間は約3秒だという結果が出ています。
| 視線を合わせる時間 | 相手に与える印象 |
|---|---|
| 1秒程度(ちらっと見る) | 「何か企んでいるのでは?」と警戒される |
| 約3秒 | 自然で話しやすいと感じられる |
| 8秒以上 | 「怖い」「威圧的」と思われる |
会話中ずっと数を数えるのは難しいですが、「見すぎない」「逸らしすぎない」という感覚を身につけておくと良いでしょう。
普段から3秒ほど目を合わせて、相手が話し始めたら軽く視線を外す、この繰り返しを意識するだけでも、印象はぐんと良くなります。
適切なアイコンタクトは好印象を与えますが、逆に印象を悪くしてしまう視線の使い方もあります。ここでは代表的な3つをご紹介します。
会話中にキョロキョロと視線を動かしてしまうと、
「落ち着きがない人だな」
「何か隠し事をしているのでは?」
という不信感を与えてしまいます。
目を見るのが苦手でも、3秒だけは我慢して相手をしっかり見るようにしましょう。
話している途中で横に視線を逸らすと、相手に
「話を拒否しているのかな?」
「この話を聞きたくないのかな?」
と受け取られてしまうことがあります。
視線を外すときは、横ではなく、相手の顔の少し下(鼻や口元など)を見ると自然です。
最も印象が悪いのが、うつむいてしまうことです。
「この人は私の話に興味がないんだな」
「やる気がないのかな」
と思われてしまう可能性が高いです。
上司が皆に向けて話している場面でも、うつむいて聞いていると「話を聞く気がない」と思われてしまうかもしれません。意識的に顔を上げて相手を見ることが大切です。

アイコンタクトと同じく、顎の角度も非言語コミュニケーションの重要なポイントです。
カナダの大学の実験によると、
という結果が出ています。
実際に20度を測るのは難しいですが、「顎を上げすぎず、下げすぎず、自然に少し上げる」程度を意識するだけでも印象は変わります。
ただし、日本では顎をやや引き気味のほうが落ち着いて見えることもあるので、TPOに応じて調整してみてください。
毎日の何気ないアイコンタクトですが、実はとても奥が深く、ビジネスにおいて重要な非言語コミュニケーションです。
アイコンタクトが苦手という方も、まずは3秒間、相手の目を見て話す・聞く練習から始めてみましょう。
小さな意識の積み重ねが、職場での信頼関係を築き、あなた自身のコミュニケーション力をさらに高めてくれるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。