新人が知っておきたい「仕事始め」の礼儀【ビジネスマナー】

新入社員が心得ておきたい「仕事始め」の礼儀作法

新たに社会人としての生活を始めて初めて迎える年末年始――。年明け初日の出社に際して、「朝はどのように挨拶すればよいのだろう?」「出社時間は通常通りで良いのか?」など、不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

年始は、普段とは異なる所作や言葉遣いが求められることもあり、戸惑う場面もあるかもしれません。そこで本稿では、新入社員として社会人生活の第一歩をしっかりと踏み出すために知っておきたい「仕事始めの基本的なマナー」についてご紹介いたします。

出社時の第一声に込める想い

出社時の第一声に込める想い

まず最初に意識したいのは、新年最初の挨拶です。これは、単なる形式的なやりとりではなく、「本年も精一杯取り組みます、どうぞよろしくお願いいたします」という意欲を伝える大切な機会です。

朝の出社時、すでに上司や先輩が職場にいらっしゃる場合でも、できるだけ自ら先に、明るく元気な声で「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」と挨拶しましょう。目をしっかりと見て、丁寧な口調を心がけることが大切です。

仮に、年賀状やSNSなどで先に挨拶を済ませていたとしても、実際にお会いした際には、改めて直接ご挨拶をするのが礼儀です。リアルな場面では、面と向かった挨拶が何よりも大切にされます。

挨拶は誰に、どこまで行うべきか?

挨拶は誰に、どこまで行うべきか?

人数が少ない職場であれば、社員一人ひとりに丁寧な挨拶を行うのが理想です。ただし、社員数が多い部署では、すべての方に個別に挨拶するのは現実的ではないこともあります。

そうした場合には、まずは部署内で日頃から関わりの深い方々、特に自席周辺の方や上司、役職者の方々へ、順を追って挨拶するようにしましょう。役職者への挨拶は、できる限り立場の上の方から順に行うとスマートです。

また、部署全体やデスクの島(グループ)に向けて「皆さま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」とまとめて声をかけるのも一つの方法です。周囲の先輩方の動きを観察しながら、適切なタイミングで行動できるように心がけましょう。

喪中の方への配慮ある挨拶

喪中の方への配慮ある挨拶

新年の挨拶に際して、特に注意が必要なのが、喪中の方への配慮です。ご家族など近親者にご不幸があった方に対しては、「明けましておめでとうございます」という表現は控え、「おはようございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします」と、慎みのある言葉を選ぶのが望ましいとされています。

出社前に、職場に喪中の方がいないか確認しておくと、咄嗟の対応で慌てることも避けられます。また、もし喪中の方から「明けましておめでとうございます」と声をかけられた場合には、同様の言葉で返しても問題はありません。

出社時間は通常通りでいいのか?

出社時間は通常通りでいいのか?

仕事始めの日は、年始の行事や挨拶回りなどにより、普段よりも業務が不規則になる傾向があります。多くの社員が通常よりも早めに出社することが一般的であるため、新入社員の皆さんも余裕を持って会社に到着することが望まれます。

実際、「いつも通りの時間に出社したら、すでに先輩や上司が忙しそうに仕事を始めていて焦った」という声もよく耳にします。年始は特に、未読メールや確認事項が溜まっていたり、イレギュラーな業務も重なる時期です。早めの出社によって、落ち着いた気持ちで一日をスタートすることができます。

「明けましておめでとうございます」はいつまで使える?

「明けましておめでとうございます」はいつまで使える?

「明けましておめでとうございます」という年始の挨拶は、基本的に「松の内」である1月7日までが一般的な使用期間です。社内での挨拶はこの期間内に済ませるようにしましょう。

ただし、業種や相手先によっては、1月15日頃の「小正月」までは違和感なく用いることができます。とはいえ、取引先など社外の関係者には、できるだけ早めに新年の挨拶を済ませるのがマナーです。遅くなればなるほど、ビジネスマナー上の印象が悪くなることがありますのでご注意ください。

社長や上司の年頭挨拶への臨み方

職場によっては、年始に社長や役員、部長などが社員に向けて年頭のご挨拶をされることがあります。この際には、話し手の顔をしっかり見て、適度にうなずきながら聞く姿勢を大切にしてください。

話し手は、多くの聴衆がいても一人ひとりの表情や態度をしっかり見ているものです。目を伏せてスマートフォンを見たり、つまらなそうにしていると、それだけで「この社員はやる気がない」と受け取られかねません。

「私は真剣にお話を伺っています」という姿勢を示すためにも、集中して、時には笑顔も交えながら、しっかりと聞くようにしましょう。それだけでも、印象は大きく変わります。

新年の抱負を考えておこう

会社によっては、仕事始めに「今年の抱負」や目標を発表したり、書面に記入して提出する機会があります。そうした場合に備えて、あらかじめ考えておくと安心です。

一般的には、抱負は仕事に関連する内容が求められますが、職場の雰囲気や上司の方針によっては、プライベートな目標を共有することもあるでしょう。どちらにせよ、新年の初めに明確な目標を立てておくことは、自身の1年を有意義に過ごすための大きな指針となります。

また、たとえ発表の機会がなかったとしても、自分自身で「今年はどのように成長したいか」「何を達成したいか」といったテーマを設けておくことは、日々の仕事への意識向上にもつながります。

最後に

新年の仕事始めは、社会人としての基本的なマナーが問われる重要な場面です。これからの一年を気持ちよくスタートするためにも、挨拶の仕方や所作に気を配り、周囲に良い印象を与えるよう心がけましょう。

ポイントまとめ:

  • 挨拶は「自分から先に、明るく、目を見て」。
  • 上司・役職者から順に個別に挨拶。人数が多い場合は島単位で。
  • 喪中の方には「おはようございます。本年もよろしくお願いいたします」で配慮。
  • 出社時間は通常よりも早めを意識。
  • 「明けましておめでとうございます」は1月7日まで。社外はできるだけ早めに。
  • 社長や上司の話は目を見て、うなずきながら丁寧に聴く。
  • 仕事に関する新年の抱負を準備しておく。

礼儀正しく、気持ちのこもったスタートを切って、素敵な一年を築いていきましょう!