新人が覚えておきたい『敬語一覧』

新人が覚えておきたい敬語一覧|基本と例文でわかりやすく解説

社会人としての第一歩を踏み出すときに、誰もが一度は悩むのが「敬語の使い方」です。ビジネスマナーの中でも敬語は最も基本的でありながら、最も奥が深いスキルの一つです。

正しい敬語を使えるかどうかは、相手に対する敬意や配慮を示す大切な手段となります。この記事では、新人が覚えておきたい敬語の基本ルールと、代表的な敬語表現を一覧でご紹介します。

1. 敬語の基本構造を理解しよう

1. 敬語の基本構造を理解しよう

敬語には大きく分けて次の3種類があります。

  • 尊敬語:相手の動作や状態を高めて表現する
  • 謙譲語:自分の動作や状態をへりくだって表現する
  • 丁寧語:文末を丁寧にして、丁寧さを加える表現(「です」「ます」など)

とくにビジネスシーンでは、尊敬語と謙譲語の使い分けが重要です。

  • 相手が主語のときは「尊敬語」
  • 自分や自分の所属する会社・チームが主語のときは「謙譲語」

この基本を押さえておくだけで、敬語の使い分けがグッと分かりやすくなります。

2. よく使われる敬語一覧と例文

2. よく使われる敬語一覧と例文

以下に、新人がまず覚えておくべき基本の敬語を、尊敬語と謙譲語に分けてご紹介します。合わせて実際の使用例も記載していますので、日常業務にすぐに活かせる内容となっています。

言う

  • 尊敬語:おっしゃる
    例)課長がおっしゃった通りに進めております。
  • 謙譲語:申し上げる
    例)先日申し上げた内容についてご確認ください。

知る

  • 尊敬語:ご存じ(です/でしょうか)
    例)○○さんが退職されることをご存知でしたか?
  • 謙譲語:存じ上げる
    例)○○さんが退職されることは存じ上げておりました。

する

  • 尊敬語:される
    例)次回の会議にはご参加されるとのことです。
  • 謙譲語:いたす
    例)次回の会議には私も参加いたします。

食べる・飲む

  • 尊敬語:召し上がる
    例)お昼はもう召し上がりましたか?
  • 謙譲語:いただく
    例)お菓子をいただき、ありがとうございました。

伝える

  • 尊敬語:お伝えになる
    例)人事異動の件、○○さんにお伝えになりましたか?
  • 謙譲語:申し伝える
    例)人事異動の件、○○さんに申し伝えておきます。

いる

  • 尊敬語:いらっしゃる
    例)本日、部長はいらっしゃいますか?
  • 謙譲語:おる
    例)私は本日10時から社内におります。

行く

  • 尊敬語:いらっしゃる
    例)社長が展示会にいらっしゃったそうです。
  • 謙譲語:伺う
    例)明日の午後、御社に伺います。

見る

  • 尊敬語:ご覧になる
    例)この資料はもうご覧になりましたか?
  • 謙譲語:拝見する
    例)ご送付いただいた資料を拝見いたしました。

聞く

  • 尊敬語:お聞きになる
    例)昨日のニュースをお聞きになりましたか?
  • 謙譲語:拝聴する
    例)貴重なお話を拝聴いたしました。

来る

  • 尊敬語:お越しになる
    例)本日はわざわざお越しいただき、ありがとうございます。
  • 謙譲語:参る/伺う
    例)午後からお伺いいたします。/そちらへ参ります。

3. 間違えやすいポイントと注意点

3. 間違えやすいポイントと注意点

敬語は、使い方を間違えると逆に失礼になってしまうこともあります。以下の点には特に注意しましょう。

敬語の混同に注意

  • 「ご覧にならせていただく」など、尊敬語と謙譲語の二重敬語は間違いです。
    → 正しくは「拝見いたします」または「ご覧になります」。

相手によって使い分ける

  • 社外の人と話すときは、自社の上司であっても謙譲語で表現します。
    例)×「課長が伺います」→〇「弊社の課長が伺います」

敬語が丁寧すぎて不自然にならないように

  • あまりに形式にこだわりすぎると、かえって不自然に聞こえてしまうこともあります。相手との関係性や場の雰囲気に応じて、柔らかい言い回しも取り入れましょう。

4. 敬語を使いこなすためのコツ

4. 敬語を使いこなすためのコツ

よく使うフレーズは丸ごと覚える

言い換え表を暗記するよりも、よく使う「セット表現」を覚える方が実践的です。たとえば:

  • 「先日申し上げた通りです」
  • 「ご確認いただけますでしょうか」
  • 「こちらについては私が承ります」

など、定型文として覚えておくと自然に口に出せるようになります。

ロールプレイや音読で練習する

敬語は、机の上で学ぶだけではなかなか身につきません。先輩とロールプレイしたり、実際の業務に近い場面を想定して音読練習することで、口になじませることが大切です。

まとめ|まずは基本の敬語から身につけよう

社会人としての第一歩は、正しい言葉遣いから始まります。敬語は相手への敬意や気配りを表現する手段であり、正しく使うことで信頼関係の構築にもつながります。

まずは基本的な動詞の尊敬語・謙譲語をしっかり押さえ、日常の業務の中で自然に使えるようになることを目指しましょう。
焦らず少しずつでも繰り返すことで、敬語は必ず身につきます。