電話で「新人の〇〇です」と言う必要はあるの?|学生から社会人への意識変革

電話で「新人の〇〇です」と名乗るべきか?

電話で「新人の〇〇です」と名乗るべきか?

学生から社会人への意識変革を考える ―

新年度が始まり、新社会人としての第一歩を踏み出したばかりの方も多いのではないでしょうか。社会人になって最初に直面するビジネスマナーのひとつに「電話対応」があります。その中でしばしば議論になるのが、「電話で名乗る際に“新人の○○です”と言うべきか?」という問いです。マニュアルには「新人の○○と申します」と書かれていることもありますが、果たしてそれは適切なのでしょうか。本記事では、この表現の意味や背景、そして社会人としての意識変革について丁寧に解説していきます。

「新人の○○です」と名乗る理由

多くの企業では、新人研修の中で電話応対マナーを学ぶ機会があります。その際、電話を受けたときに「新人の○○です」と名乗るよう指導されるケースがあります。このようなマニュアル的な対応には、いくつかの背景があります。

まず第一に、知識や経験がまだ十分ではない新人が電話応対をする場合、スムーズに対応できない可能性があるという前提があります。そのため、あらかじめ「新人」と名乗ることで、相手方に「不慣れな人が応対しています」という前提を伝え、期待値を下げるという目的があります。

また、ミスや対応の遅れがあった際にも、「新人だから仕方ない」と一定の理解を得られるかもしれないという、いわば“保険”的な意味合いも含まれています。

しかし本当に必要なのか?「新人」と名乗ることのデメリット

とはいえ、「新人の○○です」と名乗ることには、少なからずデメリットも存在します。特に、電話という対面ではない状況では、その言葉がもたらす影響は無視できません。

お客様にとって「新人」と聞いた瞬間、「この人で大丈夫かな?」という不安が頭をよぎります。たとえ話し方が丁寧であっても、「新人です」と言われるだけで、経験不足やミスの可能性を連想してしまうのは自然な心理です。

つまり、「新人」と名乗ることは、相手に安心感を与えるどころか、不安材料を増やす結果になりかねません。会社としてお客様に信頼を届けるべきところで、逆に「不安な会社かもしれない」という印象を与えてしまっては、本末転倒です。

しかし本当に必要なのか?「新人」と名乗ることのデメリット

「研修中」の名札との違い

一方で、現場業務などにおいては「研修中」の名札を付けている新人を見かけることがあります。では、この「研修中」表示も不安を与えるのかというと、電話とは少し事情が異なります。

現場では、お客様がその場の雰囲気やサポート体制を目で見て確認することができます。たとえば、もし新人の接客に問題があったとしても、すぐ近くに上司や先輩がいてフォローに入ってくれる、という安心感があります。実際に目の前でそれを確認できるため、「新人」や「研修中」の表示があっても、過度な不安を抱かせることは少ないのです。

しかし、電話の場合はどうでしょうか。相手は声だけでその人物を判断するしかありません。新人かどうかよりも、「しっかりしているか」「安心して任せられるか」といった印象がすべてです。そのため、「新人です」とわざわざ伝えることは、かえってマイナスに働く可能性が高いのです。

社会人1年目=プロ1年目という意識

では、新人はどういう意識を持って電話対応をすべきなのでしょうか。

ここで重要になるのが、「新人=未熟者」ではなく、「新人=プロ1年目」であるという意識の持ち方です。社会人として仕事を始めた瞬間から、対価としてお金をもらい、お客様に対して責任を持つ立場になります。つまり、その日から「仕事のプロ」として求められるレベルがあるということです。

もちろん、知識やスキルはこれから身につけていくものです。しかし「自分は新人だから」「分からなくて当然だから」と甘えるのではなく、「一日でも早く一人前になろう」という自覚が、成長を早めていきます。

意識が変われば行動が変わる

「新人の○○です」と名乗らないことには、単に言葉の問題以上の意味があります。それは、新人自身の“意識”に変化を促すことです。

「私はプロ1年目として、会社を代表してお客様と接している」という意識を持てば、自然と言葉遣い、聞き方、話し方にも責任感がにじみ出てきます。ミスを減らすために積極的に勉強したり、周囲の先輩にアドバイスを求めるようになるでしょう。

そして行動が変われば、成長のスピードも一段と早くなります。成長する新人は、周囲からも信頼され、任される仕事も増えていきます。自信も生まれ、やがて本当の意味での“プロ”になっていくのです。

最初が肝心。新人こそ自信を持って対応を

電話応対に限らず、社会人生活のスタートは“最初が肝心”です。どんな場面でも「自分は新人だから…」というスタンスではなく、「今できる最善を尽くす」「足りない部分は努力で補う」という姿勢を大切にしてほしいと思います。

お客様にとって大切なのは、「新人かどうか」ではなく、「安心して任せられるかどうか」です。自信を持って、明るく、丁寧に対応するだけで、印象は大きく変わります。

最初が肝心。新人こそ自信を持って対応を

まとめ

電話で「新人の○○です」と名乗る必要はあるのか?という疑問は、単なるマナーの話にとどまらず、社会人としての意識の持ち方を問い直すきっかけになります。

  • お客様にとって「新人です」は安心材料ではなく不安材料になる
  • 電話は顔が見えないからこそ、言葉一つで印象が決まる
  • 「新人」は免罪符ではなく、「プロ1年目」という自覚を持つことが大切
  • 意識が変われば、行動が変わり、成長のスピードも早くなる

今日からぜひ、「新人の○○です」ではなく、自信を持って「○○と申します」と名乗ってみてください。たった一言の違いが、社会人としての第一歩を大きく変えるかもしれません。