春から新社会人としての生活が始まるあなた。
学生時代とはまったく異なる生活リズム、環境、人間関係に、不安や戸惑いを感じていませんか?
「ちゃんと仕事ができるかな…」「上司や先輩とうまくやっていけるのかな…」
そんな思いを抱えているのは、決してあなただけではありません。多くの人が、社会に出る前に同じような悩みを経験しています。
この記事では、「社会人になるのが怖い」と感じるあなたのために、不安の正体を整理し、前向きに社会人生活をスタートするためのヒントをお届けします。

まず最初に、はっきりとお伝えしたいのは「不安を持つことは決して悪いことではない」ということです。
子どもの頃、小学校へ入学する直前に「新しい友達ができるかな」「先生ってどんな人なんだろう」と不安を感じた記憶があるかもしれません。もしくは、あまりにも昔のことで覚えていない方もいるでしょう。
でも、今この瞬間、あなたが「社会人になるのが怖い」と感じているのは、それだけ真剣にこの新たなステージに向き合っている証拠です。
不安という感情は、私たちが変化に対応しようとするときに自然と湧いてくるものです。むしろ、不安を抱えているからこそ、事前に準備しようとするし、慎重に物事に取り組もうとする姿勢が生まれます。
つまり、不安を感じているあなたは、とてもまじめで責任感のある人なのです。それは、これから社会で活躍していくうえで大きな強みになります。

では、今あなたが抱えている不安を、紙とペンを使って書き出してみましょう。
頭の中で考えているだけだと、漠然とした不安が膨らみがちですが、文字にすることで「何が不安なのか」が明確になります。
たとえば、次のようなことが挙げられるかもしれません。
書き出すことで、モヤモヤがスッキリするだけでなく、それぞれの不安に対して具体的な対策を考えるきっかけになります。
「上司とうまくやっていけるか」という不安も含め、多くの悩みは「まだ起きていない未来のこと」に対するものです。
『心配事の9割は起こらない』(枡野俊明・著)という書籍でも述べられているように、私たちの不安の多くは、実際には起こらない「妄想」にすぎません。
それよりも、「どうすればうまくやっていけるか」と視点を変えて、前向きな準備をすることのほうが、現実的かつ建設的です。

あなたが感じている「未知の世界に踏み出す不安」は、多くの人が通ってきた道です。
どんなに頼りがいのある上司も、最初は右も左も分からない新人でした。社長ですら、かつては新人として失敗し、叱られ、そこから学んで今のポジションに至っているのです。
学生時代の部活動を思い出してみてください。最初はルールもわからず、練習もうまくいかなかったはず。でも、続けていくうちに少しずつ上達し、チームの一員として活躍できるようになったのではないでしょうか。
社会人も同じです。最初は誰でも「できなくて当たり前」。
「新人だからこそ許されること」もたくさんあります。
新社会人としての1年は、これから長く続く社会人生活の中のほんの一部。1年は全体の1/40ほどにすぎません。この貴重な「新人期間」を、肩の力を抜いて、学びの時期として大切に過ごしましょう。

社会人になると、年上の人たちと接する機会が増えます。
それに対して「ちゃんと話せるかな」と不安に思うこともあるでしょう。
でも、そんなときはご自身のご両親のことを思い浮かべてみてください。
家ではお父さんがお母さんに「こぼさないでって言ったでしょ!」と注意されていたりしませんか?
会社ではきっとしっかり者として見られているお父さんも、家ではちょっと抜けていたりしますよね。
職場の上司や先輩も同じです。プライベートでは、ごく普通の人間です。
年齢が離れていると緊張するかもしれませんが、「上司=怖い人」と構える必要はありません。
勇気を出して挨拶や雑談をしてみましょう。
新人のあなたから声をかけてもらえることを、上司や先輩はむしろ嬉しく感じてくれます。
精神科医の樺沢紫苑先生によると、「不安は、あなたを行動させるためのエネルギー」だと言います。
つまり、不安を感じたら、それを解消するために「動くこと」が大切なのです。
たとえば…
さらに、強い不安を感じるときは、散歩や軽い運動をして体を動かすのも効果的です。
家でじっとしているよりも、体を動かすことで脳がリフレッシュされ、不安な気持ちが和らぎます。

ここまで、新社会人としての不安の整理法から、具体的な対処方法までご紹介してきました。まとめると、以下の5つのポイントを意識してください。
今、不安を感じているあなたは、それだけ真剣に社会人生活に向き合おうとしている証拠です。
それはとても素晴らしいこと。
私自身もかつては不安だらけの新人でしたが、少しずつ壁を乗り越えて今があります。
あなたにも、きっと同じように前に進める力があります。
少しずつでいいんです。今できることから始めて、安心して新たな一歩を踏み出してください。
あなたの新しい社会人生活が、明るく、笑顔あふれるものになりますように。