必ず伝わる!「数字」を入れた会話術【コミュニケーション】

仕事での会話やメールでは、日常的に相手に何かを依頼したり説明したりする場面が多くあります。しかし、「伝えたつもりなのに、上手く伝わっていなかった」「受け取り方が思っていたのと違った」という経験はないでしょうか。

その原因の多くは、“曖昧な言葉”にあります。
感覚的な表現を使うと人によって受け取り方が違い、誤解やすれ違いが起こりがちです。
そんな時こそ、数字を使った具体的な表現が効果的です。

数字を交えるだけで、自分の意図がはっきりと伝わり、仕事の効率や信頼感もグッと上がります。

「すぐに」「後日」っていつ?曖昧な表現の落とし穴

「すぐに」「後日」っていつ?曖昧な表現の落とし穴

例えば、上司が部下に「すぐに見積書を出して」と指示したとします。
この「すぐに」をどう受け取るかは人によって異なります。

  • 上司の感覚 → 10分以内
  • 部下の感覚 → 1時間以内

このズレにより上司は「まだか」とイライラし、部下は「急いだのに怒られた」とモヤモヤする結果になります。
「後日」なども同じで、「翌日」を想定する人もいれば「1週間以内」と思う人もいるでしょう。

こうした曖昧な表現を使うと、受け手の解釈によって思わぬトラブルや誤解を生む可能性があるのです。

解決策は“数字に置き換える”こと

解決策は“数字に置き換える”こと

曖昧な表現を避けて、誰が聞いても同じように理解できる数字を使うこと。
これが、伝わる会話の第一歩です。

例えば、部下が上司にイベントの様子を報告する場面で…

NGかなりの人が来て、長い列ができました」
OK500名が来場し、1時間待ちの行列ができました」

このように数字を明確に入れることで、具体的なイメージが伝わりやすくなります
数字を使うことは、相手に対する思いやりでもあるのです。

すぐに使える!数字を入れた会話例10選

すぐに使える!数字を入れた会話例10選

以下に、日常業務でよくある場面を例に「曖昧な表現 → 数字で伝える」実践フレーズをご紹介します。

①商品説明時

✕:少々お時間をいただけますか?」
○:10分ほどお時間をいただけますか?」

「少々」では曖昧すぎて相手の準備ができません。時間を数字で示すと、相手も対応しやすくなります。

②メールの返信依頼

✕:なるべく早くご返信いただけますか?」
○:10月27日(金)18時までにご返信いただけますか?」

「なるべく早く」は人によって感覚が異なります。日時を明示すると安心です。

③折り返しの電話連絡

✕:後ほどお電話差し上げます」
○:30分後にお電話いたします」

「後ほど」だと相手はずっと待ち続ける可能性があります。明確な時間を伝えましょう

④複数の用件を伝えるとき

✕:いくつかご相談があります。少しお時間良いですか?」
○:3点ご相談があります。5分ほどお時間よろしいでしょうか?」

具体的な件数と所要時間を伝えることで、相手も話を聞く準備ができます。

⑤部下への文章作成指示

✕:「A商品の説明を短くまとめて」
○:「A商品の説明を100文字以内、10歳でも分かる内容にしてください」

「短く」は人によって基準が違うため、文字数と想定読者を示すことでブレがなくなります。

⑥資料の部数の指示

✕:「予備を多めに印刷して」
○:「予備として10部、追加でお願いします」

「多め」は人によって違うため、具体的な部数で伝えましょう

⑦仕事の重要性を伝える

✕:「この案件、かなり重要だから気合い入れて作ってね」
○:「この案件は年間1,000万円の売上があるお客様です。誤字脱字ゼロでお願いします」

「重要」を“具体的な数字”で示すと、仕事の重みが伝わります。

⑧進捗報告

✕:「おおよそできました」
○:全体の90%まで完了しています」

進捗をパーセンテージで示すと、明確に状況が伝わります。

⑨プレゼンの出来を伝える

✕:まあまあ良かったです」
○:「自己評価では100点中80点の出来でした」

曖昧な感想よりも、数値で印象を伝えると共有しやすいです。

⑩営業報告

✕:もう少しで目標達成です。頑張ります
○:目標100万円に対し現在80万円見込み3件で30万円の成約予定。2件確定できれば達成見込みです」

目標との差と今後の見込みを数値で伝えると、上司も状況を正しく把握できます。

数字を使うことは、信頼につながる

数字を使うことは、信頼につながる

ビジネスでは、曖昧さが誤解を生みやすくします。
だからこそ、数字を交えて具体的に話す習慣を持つことで伝わる力がグッと高まります。

話し方を変えるだけで上司や取引先とのコミュニケーションが円滑になり、信頼も得られるようになります。
まずは、自分がよく使ってしまっている曖昧語に気付くことから始めましょう。
そして「どの数字なら伝わるか?」を意識して言葉を選ぶことが、ビジネスコミュニケーションの第一歩です。