伝わる!投影用パワポ資料のつくり方【プレゼンテーション】

プレゼンテーションにおいて、パワーポイントの資料は、聴き手の理解を助け、印象に残る話をするための大切なツールです。
しかし、せっかく時間をかけて作ったのに、「文字が小さくて読めない」「情報が多すぎて頭に入らない」「結局何が言いたかったの?」と言われてしまうことも少なくありません。

本当に伝わるパワポ資料とは、「見やすく」「わかりやすく」「シンプルに」作られたもの。
そして、その目的はただ情報を並べることではなく、
「理解してもらい、行動に移してもらうこと」

です。

今回は、初級者の方でもすぐに実践できる、投影用パワーポイント資料作成の基本ルールと、見栄えと伝わりやすさを両立させるコツをご紹介します。

1.文字の書体は統一しよう

まず第一に意識したいのが、文字のフォント(書体)の統一です。

複数のフォントが混在していると、見た目に統一感がなくなり、どこを注目していいのかわからなくなってしまいます。また、フォントによっては画面に映したときに読みづらいものもあります。

■おすすめのフォント:

  • MS Pゴシック(読みやすく、シンプルな印象)
  • MS P明朝(やや堅めの印象を与える)

フォントを選ぶ際は、プレゼンの内容や相手に合わせて柔らかさ・堅さを調整しましょう。
「全体で1種類、使っても2種類まで」
が原則です。

2.文字の大きさは24ポイント以上を目安に

パワポ資料を投影して見せる場合、文字が小さいと遠くの人には見えません
プレゼン中に「なんて書いてあるんですか?」と聞かれることがないように、文字サイズにも気を配りましょう。

■ポイント:

  • 最低でも 24ポイント以上
  • 一行に詰め込む文字は 20文字以内
  • 見出しやキーワードは 30ポイント以上 も検討

画面上で見やすくても、プロジェクターで投影したときの見え方は大きく異なります。必ずリハーサル時に、スクリーンでの視認性を確認しましょう。

3.背景は「白」か「黒」でシンプルに

3.背景は「白」か「黒」でシンプルに

背景デザインが派手すぎたり、模様が入っていたりすると、文字が読みづらくなります。
視覚的にシンプルな背景を選ぶことで、内容がスッと伝わります。

■背景と文字の組み合わせの基本:

  • 白背景 × 黒文字:読みやすく、清潔感がある(最も一般的)
  • 黒背景 × 白文字:力強く、印象に残る(夜間やセミナーなどで有効)

派手なグラデーションや写真背景などは避け、読みやすさと見やすさを最優先にしましょう。

4.文字の色は「3色まで」が基本

4.文字の色は「3色まで」が基本

色を多用しすぎると、視覚的に情報が散らばってしまい、伝えたいポイントが埋もれてしまいます。
色の使い方も、**「目的を持って使う」**ことが大切です。

■おすすめの色使い:

  • 基本文字:黒
  • 見出しや強調部分:アクセントカラー(例:赤)
  • 補足・ネガティブな情報:青系

色のイメージ例:

  • :注意喚起、ポジティブな強調
  • :冷静さ、ネガティブ要素や補足説明
  • :安心感、安定

色数を絞ることで、資料全体にまとまりが出て、伝えたいポイントが一目で伝わります。

5.アニメーションは最小限に

5.アニメーションは最小限に

パワポには多彩なアニメーション機能がありますが、使いすぎると見ている側が疲れてしまいます。

■おすすめのアニメーション:

  • 「フェード」(自然で落ち着いた印象)

スライドの切り替えや、テキストの登場に使う程度で十分です。
「飛び出す」「回転する」「バウンドする」などの派手な動きは、かえって内容に集中できなくなる原因になります。

6.写真・イラストは意味のあるものだけを入れる

6.写真・イラストは意味のあるものだけを入れる

ビジュアル素材は、使い方次第で情報の理解を深めたり、感情に訴えたりする強力なツールになります。
ただし、「意味がないけど華やかだから入れる」というのはNGです。

■素材の使い方のポイント:

  • 話の内容や感情を補完する写真を使う
  • 解説や補足の役割を果たすイラストを選ぶ
  • 被写体が具体的にイメージできるものが望ましい

装飾のためではなく、「伝えるため」に使うという意識を持ちましょう。

7.「余白」と「1スライド1メッセージ」を意識する

詰め込みすぎたスライドは、情報量に圧倒されてしまい、結果として何も頭に残りません。
プレゼンでは、「読み物」ではなく、「話を聞かせるための補助資料」であることを忘れないようにしましょう。

■意識すべき2つの原則:

  • 余白をしっかり取る(スカスカくらいでちょうどいい)
  • 1スライド=1メッセージ

例えば、「Aというサービスは便利で、コスト削減もでき、導入も簡単です」という情報があれば、
それぞれ別スライドに分けて、伝えたいメッセージを強調しましょう。

8.表やグラフも「見やすさ第一」で整理

8.表やグラフも「見やすさ第一」で整理

数字やデータを見せるときも、「情報量」より「わかりやすさ」が大切です。

■表のポイント:

  • 行や列を詰め込みすぎない
  • 注目してほしい箇所は色を変える、太字にする

■グラフのポイント:

  • 棒グラフ・円グラフなど、内容に合った形式を選ぶ
  • キーワードや数値は大きく表示する
  • 補足説明が必要な場合は、口頭で補う

グラフは視覚で一目で理解させるためのツールです。細かく作り込みすぎず、「何が言いたいのか」を意識して作成しましょう。

【番外編】スライドを使って何度も練習しよう

どんなに見やすくて完成度の高いスライドでも、話す側がうまく使いこなせなければ意味がありません。

■プレゼン成功のために:

  • スライドを使って 10回以上練習するのがおすすめ
  • タイミングや話し方、目線などを繰り返し確認
  • 録画や録音をして客観的に見返すのも効果的

スライドはあくまで補助的なツールです。
**主役は「話すあなた自身」**であることを忘れずに。

まとめ:見やすく・わかりやすく・シンプルに!

パワポ資料作りの基本は、「引き算の美学」。
たくさん詰め込むよりも、「本当に伝えたいことだけを、スッキリとまとめる」ことが何より大切です。

【本記事の要点まとめ】

  1. 文字の書体は統一(MSPゴシック・MSP明朝がおすすめ)
  2. 文字サイズは24ポイント以上、1行20文字以内
  3. 背景は白 or 黒でシンプルに
  4. 色は3色まで(黒・赤・青の使い分け)
  5. アニメーションはフェード中心に最小限
  6. 写真・イラストは内容と関係あるものだけ
  7. スライドは1枚1メッセージ、余白も意識
  8. 表やグラフは見やすく、伝わる工夫を
  9. 資料を使って10回以上は練習する!

最後にもう一度。
パワーポイントは、あなたの話を「より伝わりやすくするための道具」です。

大切なのは、「見た目」ではなく、「伝える中身」。
その中身を最大限に引き立てるために、見やすく・わかりやすく・シンプルな資料を心がけてみてくださいね。