プレゼンテーションにおいて、パワーポイントの資料は、聴き手の理解を助け、印象に残る話をするための大切なツールです。
しかし、せっかく時間をかけて作ったのに、「文字が小さくて読めない」「情報が多すぎて頭に入らない」「結局何が言いたかったの?」と言われてしまうことも少なくありません。
本当に伝わるパワポ資料とは、「見やすく」「わかりやすく」「シンプルに」作られたもの。
そして、その目的はただ情報を並べることではなく、
「理解してもらい、行動に移してもらうこと」
です。
今回は、初級者の方でもすぐに実践できる、投影用パワーポイント資料作成の基本ルールと、見栄えと伝わりやすさを両立させるコツをご紹介します。
まず第一に意識したいのが、文字のフォント(書体)の統一です。
複数のフォントが混在していると、見た目に統一感がなくなり、どこを注目していいのかわからなくなってしまいます。また、フォントによっては画面に映したときに読みづらいものもあります。
フォントを選ぶ際は、プレゼンの内容や相手に合わせて柔らかさ・堅さを調整しましょう。
「全体で1種類、使っても2種類まで」
が原則です。
パワポ資料を投影して見せる場合、文字が小さいと遠くの人には見えません。
プレゼン中に「なんて書いてあるんですか?」と聞かれることがないように、文字サイズにも気を配りましょう。
画面上で見やすくても、プロジェクターで投影したときの見え方は大きく異なります。必ずリハーサル時に、スクリーンでの視認性を確認しましょう。

背景デザインが派手すぎたり、模様が入っていたりすると、文字が読みづらくなります。
視覚的にシンプルな背景を選ぶことで、内容がスッと伝わります。
派手なグラデーションや写真背景などは避け、読みやすさと見やすさを最優先にしましょう。

色を多用しすぎると、視覚的に情報が散らばってしまい、伝えたいポイントが埋もれてしまいます。
色の使い方も、**「目的を持って使う」**ことが大切です。
色数を絞ることで、資料全体にまとまりが出て、伝えたいポイントが一目で伝わります。

パワポには多彩なアニメーション機能がありますが、使いすぎると見ている側が疲れてしまいます。
スライドの切り替えや、テキストの登場に使う程度で十分です。
「飛び出す」「回転する」「バウンドする」などの派手な動きは、かえって内容に集中できなくなる原因になります。

ビジュアル素材は、使い方次第で情報の理解を深めたり、感情に訴えたりする強力なツールになります。
ただし、「意味がないけど華やかだから入れる」というのはNGです。
装飾のためではなく、「伝えるため」に使うという意識を持ちましょう。
詰め込みすぎたスライドは、情報量に圧倒されてしまい、結果として何も頭に残りません。
プレゼンでは、「読み物」ではなく、「話を聞かせるための補助資料」であることを忘れないようにしましょう。
例えば、「Aというサービスは便利で、コスト削減もでき、導入も簡単です」という情報があれば、
それぞれ別スライドに分けて、伝えたいメッセージを強調しましょう。

数字やデータを見せるときも、「情報量」より「わかりやすさ」が大切です。
グラフは視覚で一目で理解させるためのツールです。細かく作り込みすぎず、「何が言いたいのか」を意識して作成しましょう。
どんなに見やすくて完成度の高いスライドでも、話す側がうまく使いこなせなければ意味がありません。
スライドはあくまで補助的なツールです。
**主役は「話すあなた自身」**であることを忘れずに。
パワポ資料作りの基本は、「引き算の美学」。
たくさん詰め込むよりも、「本当に伝えたいことだけを、スッキリとまとめる」ことが何より大切です。
最後にもう一度。
パワーポイントは、あなたの話を「より伝わりやすくするための道具」です。
大切なのは、「見た目」ではなく、「伝える中身」。
その中身を最大限に引き立てるために、見やすく・わかりやすく・シンプルな資料を心がけてみてくださいね。