職場における人間関係の悩みは尽きないものですが、特に男性上司にとって、女性社員とのコミュニケーションに頭を悩ませるケースは少なくありません。
「悪気はなかったのに、なぜか女性社員の反感を買ってしまった…」そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実際に企業研修の現場でも、40代の管理職男性が「女性社員の態度が急に冷たくなった」と困惑されていた事例があります。その原因を探ると、本人は無意識のうちに“女性の地雷”を踏んでしまっていたということが多いのです。
今回は、女性として、また現場で多くの声を聞いてきた立場から、男性上司が知らず知らずのうちに踏んでしまいやすい「女性社員の3つの地雷」をご紹介します。この3点を知ることで、職場での信頼関係がぐっと良好になるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

男女の傾向として、**女性は「平等性」**を、**男性は「公平性」**を重視する傾向にあります。
男性上司は「結果を出したから褒めた」という“公平性”を重視することが多いのですが、女性社員にとっては、たとえ結果が伴わなくても、「みんなと同じように扱ってほしい」「頑張っていることを見ていてほしい」といった“平等性”の意識が強く働くのです。
例えば、ある女性社員だけを褒め続けていると、「あの人ばかり特別扱いされている」といった陰口が出たり、直接的に「私のことも褒めてください」と訴えられることすらあります。
しかし、ほとんどの女性は不満を直接口にすることはありません。だからこそ、気づかぬうちに信頼を失ってしまっていることも。
**対策としては、意識的に“平等に褒める”こと。**たとえば、褒めた回数をメモしておくなどの工夫も効果的です。少々手間に感じるかもしれませんが、それによって得られる信頼は計り知れません。
また、絶対に避けたいのが「他の女性を褒める発言を、当人がいないところでしてしまうこと」です。
例)Bさんがいない場で、Aさんに「Bさんって感じが良いよね」と言った場合
→ Aさんの心の中では「私はBさんより感じが悪いと思われているの?」という否定感が生まれる可能性があります。
**褒める時は、必ず本人に対して直接、または人前で行うのが基本。**これは、女性社員の自己肯定感を高め、職場の雰囲気を良くする大きな一歩です。

男性は問題解決を重視し、結論を急ぐ傾向がある一方で、女性は「共感されること」「気持ちを受け止められること」に価値を感じる傾向があります。
例えば、ある女性社員が上司に「渡辺さんから嫌がらせを受けています」と相談したとします。そこで、「ああ、渡辺くんはみんなに嫌われているから気にしなくていいよ」と返してしまうと、女性側はこう感じます。
このように、“共感不足”は信頼の喪失に直結します。
では、どう答えるのが良いのでしょうか?
まずは相手の感情に寄り添う言葉をかけましょう。
たとえば、
「そうだったんだね。渡辺くんからそんな嫌がらせを受けていたなんて知らなかったよ。それは辛かったね。」
このように受け止めてから、相手が解決を望んでいる場合にはアドバイスや行動に移すのが理想的です。共感を最初に示すことで、女性社員からの信頼が厚くなります。
これは男女問わず嫌がられることですが、特に女性は他人の態度の違いに敏感です。
こうした態度はすぐに見抜かれ、「えこひいきしている」「下心があるのでは?」といった不信感を招く原因になります。
また、それを注意もせずに見過ごしていると、「この職場には公正さがない」「管理職としての資質がない」とまで思われかねません。
すべての人に対して一貫した態度で接することが大切です。
これは職場内にとどまらず、取引先や懇親会などでの振る舞いも含まれます。誰に対しても丁寧で誠実な態度を取る上司は、自然と女性社員からも尊敬され、信頼される存在となります。

女性社員との関係性を良好に保つために、今回ご紹介した3つの地雷を振り返ってみましょう。
男性と女性では、考え方や感情の表現に違いがあるものです。それを理解し、少しの心がけをすることで、職場の空気は大きく変わります。
とくに女性は感情が表に出やすく、「この人はちょっと嫌だな」と思えば、その気持ちを態度に出してしまうこともあります。
「なんで最近あの人、話しかけてくれないんだろう?」と感じた時は、もしかすると、今回の3つの地雷を知らぬ間に踏んでしまっていたのかもしれません。
この記事が、男性上司の皆さまがより良い職場づくりをするための一助となれば幸いです。