
こんにちは。今回は「たった1日5分で滑舌を良くするトレーニング」についてご紹介いたします。
滑舌を良くすることは、アナウンサーや研修講師といった話すことを仕事にしている人だけでなく、すべてのビジネスパーソンにとって重要なスキルです。事務職、営業職、接客業など、職種を問わず「相手に伝わる話し方」は、信頼や印象を左右する大切な要素と言えるでしょう。
たとえば、朝礼での3分間スピーチや、お客様に対する商品説明など、「話すこと」が求められる場面は日常的にあります。滑舌が悪く、言葉が聞き取りにくいと、思わぬ誤解を生んだり、信頼を損ねたりしてしまうこともあります。実際に、「プレゼン中に言葉が聞き取りづらくて、場がざわついた」といった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身、研修講師として企業研修や講演会で登壇し、これまでに最大2,000名の方々の前で式典の司会を務めた経験もあります。だからこそ、今でも毎日欠かさず滑舌トレーニングを続けています。
インターネット上には、数多くの滑舌トレーニング方法が紹介されていますが、今回はその中でも私が実際に取り入れて「簡単かつ効果が実感できた」方法をお伝えしていきます。
舌の長さや形は関係ありません。正しい方法でトレーニングを継続すれば、どなたでも必ず滑舌は改善されます。
ステップ①:母音を意識して発声するトレーニング
まず最初に行っていただきたいのは、「母音(あ・い・う・え・お)」を正しく、はっきりと発声するトレーニングです。これを意識するだけで、声が格段にクリアになります。
鏡を使って口の動きをチェック
鏡を用意して、ご自身の口の開け方をチェックしてみてください。滑舌が悪い方の多くは、口の周りの筋肉をあまり使っていないという共通点があります。
では、以下のポイントに沿って発声練習をしてみましょう。
「あ」:縦に指3本が入るくらい大きく口を開けて発声します。丸く、しっかりと「あー」と出してみてください。
「い」:笑うように口角を引き上げて、「いー」と前歯を見せるように発声します。楕円形を意識。
「う」:指1本が入るくらい口をすぼめて、「うー」と発音します。唇を前に突き出すイメージで。
「え」:「い」の形から少しだけ口を開けて、「えー」と楕円形に広げてください。
「お」:「う」よりもさらに口を開けて指2本分くらい顎を下げ、頬の中に空洞ができるように「おー」と発音しましょう。
このように、母音ごとの口の形には明確な違いがあります。「あ・う・お」は丸形、「い・え」は楕円形です。慣れないうちは表情筋が痛くなるかもしれませんが、それこそがトレーニングの証拠です。しっかりと口の筋肉を動かしましょう。
ステップ②:口の形を意識しながら発声する
口の形がマスターできたら、次は日常で使う言葉をゆっくりと発声してみましょう。
たとえば、
「こんにちは」
「よろしくお願いいたします」
など、仕事でよく使うフレーズを声に出して練習します。
最初は口の動きを大げさにしながらも、はっきりと発音することが大切です。そして慣れてきたら、徐々に自然な口の動きに戻していきましょう。口の形は意識しつつ、相手にとって違和感のない自然な話し方を目指してください。
ステップ③:自分の声を録音して確認する
滑舌を改善するために、もう一つ非常に効果的なのが「自分の声を録音して聞く」ことです。スマートフォンの録音機能を使えば簡単に実践できます。
録音した自分の声を聞いて、「思っていたより声がこもっている」「語尾が聞き取りづらい」「滑舌が悪い」と感じたら、それが改善の第一歩です。
最初は自分の声に違和感を覚えるかもしれませんが、継続して聞き、フィードバックを得ることで話し方の質はどんどん向上していきます。
ステップ④:語尾まで気を抜かず丁寧に発声する
最後にお伝えしたいポイントは、「言葉の終わりまで丁寧に発音すること」です。
話し慣れていない方、あるいは緊張しやすい方は、話の終盤に滑舌が乱れる傾向があります。
たとえば、
「おはようございます」が「おはようざいます」になってしまったり、
「よろしくお願いいたします」が「よろしくお願いたしやす」と崩れてしまったり。
どれほど話の中身が素晴らしくても、最後が不明瞭だと印象が台無しになってしまうこともあります。
特に緊張していると、早く終わらせたい気持ちから早口になり、語尾が曖昧になるケースが多いです。これを防ぐには、前述のように「口の開け方を意識しながら、一語一句丁寧に発声する」ことが重要です。

滑舌トレーニングのポイントをまとめます。
「あ・い・う・え・お」母音を意識して、口の形をしっかり作る。
日常のフレーズを使い、丁寧に発声する。
録音して客観的に話し方をチェックする。
語尾まで気を抜かず、ゆっくり丁寧に話す。
これらのトレーニングを1日たった5分取り入れるだけで、声がクリアになり、相手にしっかり伝わる話し方が身につきます。
仕事において「話す力」は、信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを支える重要な武器となります。ぜひ、今日からこのトレーニングを実践してみてください。