【ASD】生活面の特徴5選|大人の発達障害|ADHD|不安|眠気

ASD(自閉症スペクトラム障害)を持つ方の日常生活に見られる5つの特徴とその対応法

ASD(自閉症スペクトラム障害)には、コミュニケーションや想像力、社会性などの特性があることから、日常生活において独自の特徴が見られることが多いです。ここでは、ASDの特徴や生活面での工夫について詳しくご紹介し、支援の一つである「構造化」についても解説します。

ASDの主な特性

ASDは一般的に次のような特性が見られます:

  1. コミュニケーションの特性:言葉や表現の理解、対話のテンポが異なることがあります。
  2. 想像力とこだわりの特性:柔軟に考えることが難しい、または特定の物事への強いこだわりが見られます。
  3. 社会性の特性:社会的なルールや常識に馴染みにくいことがあります。

加えて、感覚過敏やシングルフォーカス(特定の事象に強く集中する傾向)といった特性も見られます。これらの特性や度合いは人それぞれですが、生活の中で適切な工夫やサポートが役立つ場合があります。

支援方法のひとつ、「構造化」とは

構造化とは、日常生活や学習などの場面で物事の流れや役割を整理し、わかりやすくすることでASDの方が力を発揮しやすくなるよう支援する方法です。例えば、指示を視覚的に伝えたり、明確に区切ることで、活動がより理解しやすくなります。具体的な構造化には以下の4つがあります。

  1. 物理的構造化:パーテーションなどで空間を区切ることで、その場所で何をするのかを視覚的に分かりやすくします。
  2. 時間の構造化:スケジュールを可視化することで、1日の流れを理解しやすくし、安心感を高めます。
  3. 活動の構造化:活動の具体的な手順や完了条件を示し、取り組む内容を理解しやすくします。
  4. 言語環境の構造化:指示を簡潔で具体的に、肯定的な表現で統一することによって理解を促進します。

これらの構造化を活用することで、ASDの方にとって生活がよりスムーズになる場合があります。

ASDの方に見られる生活面の特徴5選

1. 十分に寝ても寝不足を感じる

ASDの方の中には、睡眠時間を十分に確保しても熟睡感が得られない方が多いです。睡眠が浅く、朝から疲労感があると感じることも多く、日中に眠気が強く出てしまう場合があります。このため、昼間に集中が難しくなり、日中に居眠りをしてしまうこともあります。

2. 食事がルーティン化する

食事内容が毎回同じで、固定されたメニューしか受け入れられないということもASDの特徴の一つです。これは「こだわり」の特性によるもので、「朝はこれ、昼はこれ」といったように食事が固定されがちです。栄養バランスを取ることが大切という考えがなかなか理解しづらい場合もあります。また、経済的な理由で食費を抑える目的から食事内容が偏ってしまうこともあります。

3. 一人で過ごす時間を好む

ASDの方の多くは、一人で過ごす時間に心地よさを感じる傾向があります。これは、他人と関わる際に細かい部分に気を取られてしまいがちで、独自の興味や趣味に没頭することが多いためです。そのため、友人と過ごすよりも、一人で自分のペースで過ごす方が心地よく感じることがあります。

4. 賑やかな場所が苦手

聴覚に敏感な方も多く、騒がしい場所や音が多い環境では混乱や不快感を覚えることが少なくありません。例えば、カフェでの会話中に、隣席の会話やBGMなど周囲の音も全て同等に耳に入り、集中が難しくなってしまいます。そのため、音が多くある場所を避ける方が多く見られます。

5. 不安を感じやすい

ASDの方には、出来事や将来に対する不安が強くなる傾向も見られます。これは、ASDの特性である「シングルフォーカス」や「想像力の苦手さ」から来ていることがあります。細かいことに集中しすぎることで不安が大きくなり、解決策が思いつきにくくなってしまうのです。

ASDを持つ方の生活を支えるポイント

ASDを持つ方が安心して日常を過ごすためには、構造化を取り入れて生活の中での不安や混乱を軽減することが効果的です。日常のリズムや自分に合った環境を整えることで、より自立して生活できるように支援していくことが大切です。 ASDに関する理解を深め、構造化を活用して適切に支援することで、より多くの人がそれぞれの特性を活かしながら豊かな生活を築けるようになります。