魔法の話法「プレップ法」/あちこち飛ばないプロ講師の分かりやすい話法

本日は「魔法の話法」とも呼ばれる PREP法 についてお話しいたします。
皆さま、物事を相手に伝える際、「できるだけ簡潔に、そしてわかりやすく伝えたい」と思われるのではないでしょうか。このPREP法を身につけることで、驚くほど明確で理解されやすい話し方ができるようになります。特に、これから研修を担当される方や、すでに研修講師として活動されている方にとって、大きな助けとなるでしょう。

人前で話すことが苦手な方の多くは、「話があちこちに飛んでしまう」「順序立てて話すのが難しい」「結局何を伝えたいのかが相手に届かない」といった課題を抱えています。こうした悩みも、PREP法という“型”に沿って話すだけで解消できるのです。

魔法の話法「プレップ法」/あちこち飛ばないプロ講師の分かりやすい話法

PREP法とは

PREP法とは、以下の4つのステップに沿って話す方法を指します。

  1. Point(結論):最初に結論を伝える
  2. Reason(理由):結論に至った理由を説明する
  3. Example(具体例):理由を補足する具体例を示す
  4. Point(結論):改めて結論を伝えてまとめる

この4つの英単語の頭文字を取って PREP法 と呼びます。単純にこの順番で話すだけで、聞き手にとって格段にわかりやすくなるのです。

各ステップの効果と話し方のポイント

  • 結論を最初に伝える
     冒頭で結論を示すことで、相手は「これから何の話を聞けばいいのか」が明確になり、聞く姿勢が整います。
  • 理由を説明する
     結論に至った理由を、「なぜなら」「と申しますのは」などの接続詞を用いて説明します。こうすることで、論理的な流れが生まれます。
  • 具体例を示す
     理由を裏付ける事例を、「例えば」「具体的には」といった言葉を使って説明します。抽象的な話が具体性を帯び、説得力が高まります。
  • 再度結論を伝える
     最後に、理由と具体例を踏まえて結論を繰り返し、話をまとめます。聞き手の記憶に強く残る効果があります。
  • 悪い例と良い例の比較

悪い例

(状況設定:研修担当者が上司に研修内容を報告)

「鈴木部長、研修なんですけれども、本来全社員にアンケートをとりまして……(中略)……やっぱりそれを解決するためにビジネスマナー研修がいいんじゃないかなという意見が多かったので、ビジネスマナー研修にしたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか?」

この話し方では、自分の感情や背景説明が長く、結論が最後になってしまっています。忙しい上司にとっては「結局、何の研修なのか?」と感じさせてしまい、効率が悪い報告となります。

悪い例

PREP法を用いた良い例

「鈴木部長、今回の研修はビジネスマナー研修にしたいと思います。と申しますのも、全社員に研修内容の希望をアンケートした結果、最も多かったのがビジネスマナー研修だったからです。具体的には、現場で報告・連絡・相談がうまくいっていない、新人の声が小さいといった問題が挙がっています。よって、これらの課題解決とスキル向上のために、今回はビジネスマナー研修を実施したいと考えますが、いかがでしょうか。」

結論→理由→具体例→結論という流れを踏むだけで、簡潔かつ説得力のある報告になります。

PREP法の3つのメリット

  1. 要点が記憶に残りやすい
     最初と最後に結論を繰り返すことで、聞き手の記憶に強く刻まれます。
  2. 話の理解が早まる
     結論を冒頭に示すことで、相手は話の全体像を把握しやすくなります。
  3. 短時間で伝えられる
     結論を先に述べることで、その後の理由や例が簡潔になり、時間の節約につながります。

活用シーン

PREP法は研修やプレゼンテーションだけでなく、ビジネス文章の作成、日常の報告・連絡・相談にも活用できます。特に上司への報告では、無駄な時間を取らず、要点を明確に伝えることが可能です。また、受講者の集中力を維持するためにも、講師自身がわかりやすい話し方を心がけることは重要です。

まとめ

まとめ

PREP法は、簡単でありながら汎用性の高い話法です。結論・理由・具体例・結論という順序で話すだけで、誰でも明確で説得力のある伝え方ができます。ぜひ日常業務や研修、プレゼンなどあらゆる場面で活用し、聞き手に届く話し方を実践してみてください。