【大人の発達障害】活躍している有名人8選|ADHD|ASD|SLD

発達障害があっても活躍している有名人8選:特性を活かした成功例から学ぶ

発達障害の診断を受けた際、自信を失い「自分は役に立たないのでは?」と感じる方も多いかもしれません。発達障害を持つことで、人より劣っていると感じたり、自尊心が低くなりがちですが、実は特性が強みとして発揮されるケースも少なくありません。発達障害を持ちながらも活躍している有名人の事例を通じて、発達障害の特性が持つポジティブな側面についてご紹介します。

1. 米津玄師さん(音楽アーティスト)

20歳の時に高機能自閉症(現在のASD:自閉症スペクトラム)と診断されました。幼少期は「普通の人になりたい」と願い、特有のこだわりの強さや繊細な感受性に悩むこともあったといいます。しかし、これらの特性が音楽の世界では独創的な表現力として評価されています。特性を生かした音楽活動が彼の成功を支えている一因です。

2. 深瀬慧さん(SEKAI NO OWARI ボーカル)

ADHD(注意欠如多動性障害)であることを2012年の音楽雑誌で公表しました。過去にパニック障害で入院した経験を持ち、その際「ここは世界の終わりだ」という思いから、バンド「SEKAI NO OWARI」を結成するに至ったといいます。ADHD特有の情熱的なエネルギーを音楽に注ぎ続ける姿勢がファンに支持されています。

3. 勝間和代さん(評論家)

評論家の勝間和代さんも、ADHDの診断を公表しています。発達障害について「脳内ホルモンの傾向やバランスに基づくもの」と述べ、自分の傾向を受け入れ、周りの協力を得る姿勢を大切にしているといいます。専門的な知識や経験を生かしながら、自分に合った方法で物事を進め、成功へとつなげています。

4. 栗原類さん(モデル・俳優)

栗原類さんは8歳の頃に発達障害の診断を受けていることを公表。短期記憶に課題があることや、ユーモアを理解しにくかったという過去を持ちますが、モデルや俳優として活躍する現在はその独特な感受性や個性が魅力となっています。困難な経験を乗り越え、芸術の世界でその個性を発揮しています。

5. ウィル・スミスさん(俳優)

俳優ウィル・スミスさんは大人になってから発達障害の診断を受け、ADHDや学習障害(SLD)の可能性があることを公表しています。幼少期には「落ち着きがない」と問題児扱いをされていたものの、彼の才能が開花するとそのエネルギーと行動力は映画業界で大きく評価されるようになりました。

6. トム・クルーズさん(俳優)

幼少期に学習障害(SLD)と診断されたトム・クルーズさん。学習障害のために本の内容を理解することが難しかったそうです。しかし、台本のセリフを録音して覚える独自の方法でその障害を克服。困難に直面しながらも成功を収めた姿勢は、多くの人に勇気を与えています。

7. シモーネ・バイルズさん(女子体操選手)

ADHDのため服薬を行っているシモーネ・バイルズさんは、2016年のオリンピックで金メダル4冠を達成しました。使用禁止薬物の疑いをかけられた際には、ADHDによる服薬を公表し、スポーツ界への理解を促しました。彼女の集中力と持続力は、体操競技での実績に大きく貢献しています。

8. 古谷杏樹さん(パラリンピック陸上選手)

東京パラリンピック2020で陸上女子1500メートルに出場し4位入賞を果たした古谷杏樹さん。知的障害と発達障害があるため複雑な運動は苦手であると本人は語っていますが、毎回自己新記録を更新することを目標に陸上競技に打ち込んでいます。周囲のサポートを受けながら、競技で自分の力を発揮しています。

発達障害の特性が良い方向に働く理由

発達障害の特性は「苦手」と捉えられがちですが、見方を変えると特定の分野で優位に働くことがあります。以下に、その理由を3つ挙げます。

1. こだわりの強さ

ASDの特性により、特定の分野で「こだわり」を発揮することがあります。音楽や芸術、スポーツなどの専門分野では、この特性が質の高い作品や成果につながるケースが多く、強いこだわりが他者にない価値を生み出すことが少なくありません。

2. 過集中(ハイパーフォーカス)

ADHDの方は、興味のあることに対して非常に集中する「過集中」の状態になることがあります。普段は集中が途切れやすいこともありますが、過集中が発揮されると途切れることなく作業に没頭でき、その結果、高い成果を残すことがあります。

3. 完璧主義の傾向

完璧主義は時に自分を追い込みがちな面もありますが、芸術やスポーツなど、精度や完成度が求められる分野ではプラスに働くことがあります。発達障害の特性を持つ方が完璧を追求し続ける姿勢が、周囲に良い影響を与えることも多々あります。

発達障害は「ハンディキャップ」ではなく、特性がその人らしさを引き出し、独自の強みとなる場合があります。ここで紹介した有名人たちの事例からも、特性を理解し、適切に活かすことで誰もが輝ける可能性があることを知っていただけたら幸いです。