
注意:本記事の簡易テストは、診断を目的としたものではありません。
ASD(自閉症スペクトラム)とは、以前の診断基準においては「アスペルガー症候群」や「自閉症」などの名称で呼ばれていたものです。かつては知的水準の違いや自閉傾向の強弱によって分類されていました。例えば、知的水準が高く自閉傾向が顕著であれば「アスペルガー症候群」、知的水準に遅れがあり自閉傾向が顕著であれば「自閉症」、そして知的水準にかかわらず自閉傾向が軽微であれば「特定不能の広汎性発達障害」とされていました。しかし、現在ではこれらの区別はなくなり、全てがASD(自閉症スペクトラム)として統一され、連続的な特性として扱われています。
ASDの特性には、他者とのコミュニケーションの難しさや社会的な相互作用の苦手さ、特定の感覚に対する過敏さが含まれます。これらの特性を持つ方々の中には、仕事や人間関係がうまくいかずに悩み、自分が発達障害を抱えているのではないかと不安を感じることもあるでしょう。発達障害は生まれつきの脳の機能に関連するもので、自覚がないまま生き辛さを抱える方も少なくありません。
本記事で紹介する簡易テストは診断を目的としていませんが、もし多くの項目に該当する場合、医療機関の受診を検討する際の参考としていただければ幸いです。なお、過去に診断を受け「発達障害ではない」とされた方でも、生き辛さを感じるならば再度専門家に相談することをお勧めします。発達障害は外見からは判断が難しいため、誤診の可能性も存在します。
近年の調査によると、ASDを持つ人はおおよそ50人に1人、あるいは100人に1人という報告があります。正確な統計はまだ不確かですが、成人してからASDに気づく「大人の発達障害」のケースも多く見受けられます。ASDの特性の一つに「セルフモニタリングが苦手」というものがあり、この場合、行動の結果を振り返りにくいため、自分の困難の原因がわかりづらいことがあります。

以下の15の質問に対して、「はい」または「いいえ」でお答えください。
・0〜3個:特にASDの傾向は見られないようです。ただし、生き辛さを感じる場合は、何らかの特性が関わっている可能性があります。
・4〜9個:発達障害の特性が関係している可能性があります。
・10個以上:ASDの傾向が見られ、その傾向が生き辛さに影響しているかもしれません。
このテストを通じて自分の特性を再確認し、生き辛さを抱えている場合には専門の医療機関に相談することをお勧めします。