研修に集中できる休憩の取り方|受講者が研修に集中できるのは40分

【研修講師・担当者向け】研修に集中できる「休憩の取り方」3つのポイント

研修において「集中力を維持すること」は非常に重要な要素です。どれだけ優れたカリキュラムや講師がいても、受講者が集中できていなければ、研修の効果は半減してしまいます。
そこで今回は、「研修に集中できる休憩の取り方」について、具体的な工夫とポイントをご紹介します。

これから研修を受ける方、研修を実施する講師の方、または研修を企画・運営する立場にある方にとって、お役に立てる内容になれば幸いです。

集中力の限界を知ることから始めよう

まず前提として、大人が一度に集中できる時間には限りがあります。
私自身、さまざまな受講者の方に「どれくらい集中できますか?」と尋ねてきました。実際のところ、答えは人それぞれですが、最も短かった方は「5分」、最も長かった方で「90分(1時間半)」という回答でした。

また、ある研修では6名の受講者に聞いたところ、「30分」が3人、「1時間」が3人という結果に。平均すると「45分前後」が目安になります。
一般的な文献などにも「大人の集中力は約40分程度」と記載されており、私自身も多くの現場を経験する中で、これは実感として確かな数字だと感じています。

このように、大人の集中力はおおよそ30〜45分程度で一旦切れてしまうため、長時間の研修を効果的に行うためには、「休憩の取り方」が極めて重要になってくるのです。

集中を保つための「休憩の取り方」3つのポイント

それでは、研修の集中力を高めるために、どのようなタイミングで休憩を取ればよいのでしょうか?
私が実際の研修で取り入れている、効果的な休憩の取り方を3つのポイントにまとめてご紹介します。

【ポイント①】1時間に1回、10分間の休憩を入れる

【ポイント①】1時間に1回、10分間の休憩を入れる

これは研修の基本とも言えるルールです。多くの講師の方が「50分講義・10分休憩」というスタイルを採用しています。私自身も、以前はこのルールを知らずに「1時間半に1回」や「2時間に1回」休憩を取るようにしていました。

しかし、受講者のアンケートには「もう少し早めに休憩が欲しい」といった声がよく見られました。そこで「1時間に1回・10分間の休憩」を導入したところ、こうした要望はピタリとなくなりました。

このサイクルにはメリットが多くあります。

  • 受講者が「あと○分で休憩」と予測できるため、集中を保ちやすい
  • トイレや電話などを休憩時間に合わせて調整しやすい
  • メリハリのある時間配分ができるため、講師側も進行がしやすい

特に、長時間の研修では「リズム」が重要です。50分集中 → 10分休憩という流れを繰り返すことで、研修全体がスムーズに進行し、受講者の集中力も高い状態を維持しやすくなります。

【ポイント②】休憩時間は「時間を計って」「音で知らせる」

【ポイント②】休憩時間は「時間を計って」「音で知らせる」

次に大切なのは、「休憩の終わりを明確に伝える」工夫です。おすすめは、キッチンタイマーなどの音が鳴るタイマーを活用すること。

私は10分間の休憩の際、キッチンタイマーを使ってセットしています。そして、10分が経過すると「ピピピッ」と音が鳴るようにしているのです。すると、私が「さあ、始めましょう」と言わなくても、受講者は音を合図に自然と席に戻り、研修の再開に備えるようになります。

このように、音で合図を送ることで研修全体に「規律」が生まれますし、時間を守る意識も高まります。特に、午前・午後で長時間にわたる研修では、こうした時間管理が非常に有効です。

【ポイント③】午後の研修時間を短めに設定する

長時間の研修では、時間の配分にも工夫が必要です。一般的な企業研修では、以下のようなタイムスケジュールが組まれることが多いです。

  • 午前:9時〜12時(3時間)
  • 昼休憩:12時〜13時(1時間)
  • 午後:13時〜17時(4時間)

このように「午後の方が長くなる」構成になりがちですが、実はこれが集中力の観点からは逆効果になることがあります。

というのも、昼食を取った後の14時〜15時の時間帯は、「研修魔の時間」と言われるほど、眠気が出やすく集中が落ちる時間帯なのです。

【ポイント③】午後の研修時間を短めに設定する

そこで私が提案したいのが、以下のような時間配分です。

  • 午前:9時〜13時(4時間)
  • 昼休憩:13時〜14時(1時間)
  • 午後:14時〜17時(3時間)

このように「午前を長めに、午後を短めに」構成することで、午後の眠気が出やすい時間帯も乗り切りやすくなりますし、「あと3時間」と思うより「あと2時間」と感じることで、心理的にも集中がしやすくなります。

もちろん、企業によっては「休憩時間は12時〜13時でないとNG」といったルールがある場合もあります。その際は、事前に担当者に確認を取りましょう。
また、異業種の受講者が集まる集合研修などでは、受講者自身の都合も確認した上で、「本日は13時から休憩とさせていただきますが、ご都合大丈夫でしょうか?」など、確認するのも良い方法です。

まとめ:より良い研修のために、休憩を戦略的に活用しよう

研修の成果は、単に「内容」だけで決まるものではありません。「受講者がどれだけ集中できるか」という視点から、研修の進め方を工夫することが大切です。

今回ご紹介した3つのポイントは、どれもすぐに実践できるものです。

  • 1時間に1回、10分間の休憩を入れる
  • タイマーなどで時間を測り、音で休憩終了を知らせる
  • 午後の研修時間を短くする(可能であれば)

これらを取り入れることで、受講者の集中力が格段に上がり、研修の効果もより高まります。ぜひ、明日からの研修に取り入れてみてください。