研修の場で講師が受講者にフィードバックを行う際、言葉の選び方は非常に重要です。
同じ内容を伝える場合でも、ポジティブな言葉を用いることで、受講者は前向きな気持ちになり、学びへの意欲が高まります。
反対に、ネガティブな言葉や否定的な表現を使うと、必要以上に自信を奪ってしまい、研修効果を下げる可能性があります。
今回は、特に研修の現場で避けたい表現と、それをポジティブな言葉に変換する方法を3つの例をもとに解説します。

研修中、受講者の発言や行動が期待と少し違った場合、つい口をついて出やすいのが「残念」という言葉です。
しかし、「残念」という言葉は受講者に「できなかった」という印象を強く残し、やる気をそいでしまう恐れがあります。
ネガティブな印象を避ける言い換え例
こうした表現は、改善の余地を示しつつも、努力や成果を認めています。
受講者は「頑張ればもっと良くなる」と感じ、次の挑戦に前向きに取り組むことができます。

研修では、できていない点を指摘する場面も避けられません。
例えば「挨拶の声が小さい」というケース。
単に「声が小さいのがダメ」というだけでは、受講者は萎縮しやすくなります。
ポジティブフィードバックの手順
この順序で伝えることで、受講者は「自分にはできている部分もある」と感じ、改善点も受け入れやすくなります。
また、講師が細かい長所に気づいてくれていると感じることで、信頼関係も深まります。

研修中、講師が投げかけた質問に対して、受講者の回答が意図とずれていることはよくあります。
そんな時に「質問と違いますよ」とだけ言ってしまうと、受講者は恥ずかしさや萎縮を感じやすくなります。
言い換えのポイント
こうすることで、受講者は「間違った」ではなく「別の角度から考えた」という感覚を持つことができます。
多様な視点を認める姿勢は、場の雰囲気を柔らかくし、他の受講者も積極的に発言しやすくなります。

言葉選びを意識してポジティブにすることで、研修には次のような効果が期待できます。
研修でのフィードバックは、単なる指摘ではなく、受講者の成長を後押しする大切なコミュニケーションです。
否定的な言葉を避け、ポジティブな表現に置き換えることで、受講者のモチベーションを保ち、学びの効果を最大化できます。
講師の一言が、受講者にとっての学びの質を左右します。
ぜひ、言葉選びを意識して、前向きな研修の場を作っていきましょう。