【仕事に慣れてきた時ほど注意!】上司の評価を上げるコミュニケーションのポイント

社会人にとって「報連相(ほうれんそう)」は、仕事を円滑に進めるうえで欠かせない基本スキルです。新入社員研修などでも必ず耳にするため、「社会人の第一歩」として身につけるべきものだと考えている方も多いでしょう。ところが実際には、仕事に慣れてきた若手社員こそが、報連相の落とし穴に陥りやすいのです。

「きちんとやっているつもりなのに上司の評価が上がらない」
「任された仕事は進めているのに、なぜか信頼されていない気がする」

そんなモヤモヤの原因は、もしかすると“報連相の仕方が間違っている”ことにあるのかもしれません。今回は、特に「報告」の部分に焦点を当てて、上司からの信頼を得るためのコミュニケーションのコツを解説していきます。

報連相の基本とは?

報連相の基本とは?

改めておさらいすると、報連相とは「報告・連絡・相談」の頭文字を取った言葉で、職場における代表的なコミュニケーション手法です。これを徹底することで、以下のようなメリットがあります。

  • 業務の効率化
  • トラブルの未然防止、早期解決
  • 社内の人間関係をスムーズにする
  • 上司や同僚からの信頼を得られる

中でも重要なのが「報告」です。報告とは、指示を出した人に対して、進捗や結果を伝える行為。多くの場合、それは上司に対して行うものです。

報告には種類がある

報告には種類がある

「報告」とひとことで言っても、実はその中にはいくつかの種類があります。ここを理解しておかないと、「何を、いつ、どのように伝えるか」があいまいになり、上司を不安にさせてしまいます。

  1. 完了報告
    指示された業務が終わった際に行う報告。
  2. 進捗報告
    途中経過を伝える報告。「今どのくらい進んでいるか」「いつ終わる予定か」を明確にします。中間報告とも呼ばれます。
  3. 結果報告
    相談していた案件や検討事項がどうなったのかを伝える報告。
  4. ミスの報告
    ミスをしてしまった、またはミスが発覚した時点で行う報告。
    • ①すでにトラブルが発生している場合
    • ②ミスは発生したが、まだトラブルにはつながっていない場合

特に注意が必要なのは「ミスの報告」です。問題が小さいうちに伝えれば、上司と一緒に対応してすぐに収束できます。しかし報告を遅らせてしまうと、事態はどんどん悪化し、会社全体を巻き込む大きなトラブルに発展しかねません。

報告のコツ 「簡潔に・結論から・事実を」

報告のコツ 「簡潔に・結論から・事実を」

上司は忙しく、同時に複数の案件を抱えています。そのため報告は、簡潔に・結論から・事実を 伝えることが鉄則です。

ここで役立つのが「5W2H」のフレームワークです。

  • When(いつ):年月日、時間、期限、納期
  • Where(どこで):場所、部署、現場、エリア
  • Who(誰が):担当者、相手、関係者
  • What(何を):対象業務、依頼事項、報告内容
  • Why(なぜ):理由、背景、目的
  • How(どのように):方法、手段、対応策
  • How much(どれくらい):数量、コスト、金額、工数

報告前にこの7つを整理することで、話がブレずに的確な説明ができます。

例えば進捗報告をするなら、
「○○案件について、現在△△まで完了しています。予定通り□□日までに納品可能です。」
といった形で、結論→根拠→補足の順番で話すのが理想です。

報告のタイミングを工夫する

「何を伝えるか」と同じくらい大切なのが「いつ伝えるか」です。タイミングを外すと、せっかくの報告が十分に活かされません。

報告タイミングのコツ

  1. 話しかける際は「○分お時間ください」と伝える
    上司が今すぐ聞けるかどうかを判断できるようにします。
  2. 外出直前の上司にはチャットやメールを活用
    緊急のトラブル報告は、直接話せなくても「急ぎで確認してほしい」と送ることで移動中に対応してもらえます。
  3. 業務指示を受けた時に、報告のタイミングを確認する
    「この段階で一度進捗を見せてほしい」と言われることも多いため、最初に確認しておきましょう。
  4. 上司のスケジュールを把握する
    始業前や昼休み明けなど、比較的余裕のあるタイミングを狙うと聞いてもらいやすいです。
  5. 伝言やメモを有効に使う
    緊急ではないが共有したい内容はメモでも構いません。翌日の報告予約を伝言で残しておくのも効果的です。

上司に信頼される若手社員になるために

上司に信頼される若手社員になるために

報連相は「新入社員の義務」ではなく、社会人として成果を出すための武器です。特に若手社員は、仕事に慣れてきた頃に「自分で判断できる」と思い込み、報告を省いてしまいがち。しかし、上司は常に部下の進捗や状況を把握しておきたいものです。

適切な報告があることで、上司は安心してあなたに仕事を任せられるようになり、結果的に評価や信頼が高まります。逆に報告がなければ、「本当に大丈夫なのか?」という不安がつきまとい、次のチャンスを与えてもらえない可能性もあります。

まとめ

  • 報告には「完了・進捗・結果・ミス」の4種類がある
  • 報告は「簡潔に・結論から・事実を」、5W2Hで整理する
  • タイミングの工夫(上司の予定確認、チャット活用、事前のすり合わせ)が信頼獲得につながる

上司は1から10まで細かく教えてくれるわけではありません。必要な情報や完成度をすり合わせながら仕事を進めるために、報連相は欠かせないのです。これは社内だけでなく、取引先や顧客とのやりとりにも共通します。

困ったときに一人で抱え込まない」「小さなことでも早めに共有する
この姿勢が、無駄な時間や労力を減らし、結果的に自分自身の評価を高めることにつながります。

仕事に慣れてきた今こそ、もう一度「報連相」を見直してみませんか?