社会人にとって「報連相(ほうれんそう)」は、仕事を円滑に進めるうえで欠かせない基本スキルです。新入社員研修などでも必ず耳にするため、「社会人の第一歩」として身につけるべきものだと考えている方も多いでしょう。ところが実際には、仕事に慣れてきた若手社員こそが、報連相の落とし穴に陥りやすいのです。
「きちんとやっているつもりなのに上司の評価が上がらない」
「任された仕事は進めているのに、なぜか信頼されていない気がする」
そんなモヤモヤの原因は、もしかすると“報連相の仕方が間違っている”ことにあるのかもしれません。今回は、特に「報告」の部分に焦点を当てて、上司からの信頼を得るためのコミュニケーションのコツを解説していきます。

改めておさらいすると、報連相とは「報告・連絡・相談」の頭文字を取った言葉で、職場における代表的なコミュニケーション手法です。これを徹底することで、以下のようなメリットがあります。
中でも重要なのが「報告」です。報告とは、指示を出した人に対して、進捗や結果を伝える行為。多くの場合、それは上司に対して行うものです。

「報告」とひとことで言っても、実はその中にはいくつかの種類があります。ここを理解しておかないと、「何を、いつ、どのように伝えるか」があいまいになり、上司を不安にさせてしまいます。
特に注意が必要なのは「ミスの報告」です。問題が小さいうちに伝えれば、上司と一緒に対応してすぐに収束できます。しかし報告を遅らせてしまうと、事態はどんどん悪化し、会社全体を巻き込む大きなトラブルに発展しかねません。

上司は忙しく、同時に複数の案件を抱えています。そのため報告は、簡潔に・結論から・事実を 伝えることが鉄則です。
ここで役立つのが「5W2H」のフレームワークです。
報告前にこの7つを整理することで、話がブレずに的確な説明ができます。
例えば進捗報告をするなら、
「○○案件について、現在△△まで完了しています。予定通り□□日までに納品可能です。」
といった形で、結論→根拠→補足の順番で話すのが理想です。
「何を伝えるか」と同じくらい大切なのが「いつ伝えるか」です。タイミングを外すと、せっかくの報告が十分に活かされません。
報告タイミングのコツ

報連相は「新入社員の義務」ではなく、社会人として成果を出すための武器です。特に若手社員は、仕事に慣れてきた頃に「自分で判断できる」と思い込み、報告を省いてしまいがち。しかし、上司は常に部下の進捗や状況を把握しておきたいものです。
適切な報告があることで、上司は安心してあなたに仕事を任せられるようになり、結果的に評価や信頼が高まります。逆に報告がなければ、「本当に大丈夫なのか?」という不安がつきまとい、次のチャンスを与えてもらえない可能性もあります。
上司は1から10まで細かく教えてくれるわけではありません。必要な情報や完成度をすり合わせながら仕事を進めるために、報連相は欠かせないのです。これは社内だけでなく、取引先や顧客とのやりとりにも共通します。
「困ったときに一人で抱え込まない」「小さなことでも早めに共有する」
この姿勢が、無駄な時間や労力を減らし、結果的に自分自身の評価を高めることにつながります。
仕事に慣れてきた今こそ、もう一度「報連相」を見直してみませんか?