【電話クレーム対応】十二支に入れなかった猫が十二支に入れろ!といってきたらどう対応する?

【事例解説】もしもクレーマーが十二支に入れなかったネコだったら

~ユーモアを交えた電話応対のクレーム対応術~

電話でのクレーム対応は、企業にとって避けて通れない重要な業務です。特に、お客様の怒りや不満が強い場合には、冷静さと丁寧さを保ったうえで、相手の主張の「本質」を見極める対応力が求められます。

この記事では、ユニークな架空のやりとり——もしも「十二支に入れなかったネコ」がカスタマーサポートにクレームを入れてきたら——という設定を通して、理想的なクレーム対応の要点を解説していきます。

事例:ネコからのクレーム電話

お客様サポートセンターに、ある日一本の電話が入ります。
電話口の相手はなんと、「十二支に選ばれなかったことに抗議するネコ」。

以下、そのやり取りの概要です。

ネコの主張とクレーム内容

ネコ:「干支選抜レースに参加する予定だったのに、ネズミに嘘をつかれて参加できなかった。だから私は干支に入れなかった。これは不正である。再選考を希望する。」

このように、ネコは「不正によって正当な権利が奪われた」という主張を展開し、「再度の選抜大会の開催」を求めます。

対応のポイント①:まずは「傾聴」と「共感」

対応のポイント①:まずは「傾聴」と「共感」

最初のステップとして最も重要なのは、お客様の言葉を否定せずに丁寧に聴く姿勢です。

本事例でも、オペレーターはネコの発言を一つ一つ遮らず、受け止めています。

  • 「さようでございましたか」
  • 「それは大変でしたね」
  • 「そういうご要望でいらっしゃるのですね」

これらの表現は、相手に寄り添う「共感」の言葉として非常に効果的です。

ネコの発言は一見ユーモラスですが、クレーム対応においては、内容の真偽よりも「お客様がどう感じたか」が大切です。

対応のポイント②:感情に寄り添い、冷静さを保つ

ネコのクレームは「ネズミに嘘をつかれたこと」に端を発し、「自分が十二支に入れなかったのは不当だ」という怒りに変わっています。

このように、クレームには「表に出ている言葉」と「その奥にある感情」があります。

対応のポイント②:感情に寄り添い、冷静さを保つ

ネコの場合の感情は:

  • 自分が軽視されたことへの怒り
  • 名誉を奪われたと感じる不満
  • 周囲からの承認を求める欲求(=干支になりたい)

こうした感情に対して、オペレーターは冷静に、かつユーモアを交えて返答しています。

「そうですね、チヤホヤされたい気持ちは皆さんお持ちかと思います」

このように、相手の主張を冗談交じりに受け入れつつ、クレーム全体のトーンを穏やかにするテクニックは非常に有効です。

対応のポイント③:「代替案」で満足を引き出す

すべての要望に「はい」と答えられるわけではありません。特にクレームには、現実的に対応不可能なものも含まれていることが多いです。

この事例では「十二支をやり直せ」という要望に対して、オペレーターは次のように代替案を提示しています。

「ネコさんの日(2月22日)が制定されていますよ」

また、ネコの「チヤホヤされたい」という感情に対しては:

「ネコさんは今、CMやテレビで毎日お見かけするほどの人気者です」

「ネコを飼っている家庭も犬を上回る勢いです」

など、すでに得ている社会的な注目や人気を具体的なデータに基づいて伝えることで、満足感や納得感を高める対応が行われています。

対応のポイント③:「代替案」で満足を引き出す

対応のポイント④:「検討します」という柔軟な姿勢

ネコは最終的に「干支に入れて」という強い要望を繰り返しますが、オペレーターは決してその場で「できない」と断言せず、

「関係部署と相談の上、改めてご連絡いたします」

という丁寧な言葉で返しています。

この表現は、「お客様の声をないがしろにしない」という姿勢を示しつつ、「その場では判断できないこと」を伝えるのに適した表現です。

対応のポイント⑤:最後まで丁寧に締めくくる

どんなに内容がユニークでも、クレーム対応の基本は「丁寧な言葉遣い」と「誠意ある態度」です。

オペレーターは最後までネコの話を否定せず、

  • 「貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございます」
  • 「また改めてご連絡いたします」
  • 「失礼いたします」

といった形で、丁寧に通話を締めくくっています。

実務に活かせるヒント:ネコのクレームに学ぶ5つの教訓

ポイント実務への活用法
1. 傾聴と共感相手の言葉をさえぎらず、感情に共感する表現を使う
2. 冷静な対応感情的なお客様にも一貫して丁寧・冷静に応じる
3. 代替案の提示無理な要望には別の価値を提案して納得を得る
4. 柔軟な姿勢「できません」ではなく「検討します」で印象アップ
5. 丁寧な締め最後まで敬意を忘れず、誠意ある対応をする

終わりに:クレーム対応は信頼構築のチャンス

このように、一見理不尽にも思えるクレームにも、必ず背景や理由が存在します
ユーモアを交えつつも、誠実な姿勢を貫いた対応は、お客様との信頼関係を築くうえで非常に重要です。

「もしもクレーマーがネコだったら」という架空の設定ですが、そこには実際のクレーム応対に通じる多くの学びがあります。

あなたの電話応対にも、ぜひこのネコ事例を役立ててみてください。