【飲食店あるある】飲食店で商品が来てないと言われた時の対応をいい例と悪い例でご紹介【クレーム対応】

飲食店で働いていると、お客様からのクレームに直面する場面は避けて通れません。特に多いケースの1つが「注文した料理がまだ来ない」というものです。調理や配膳のミスが重なってしまうこともあり、客席から声を掛けられて初めて気付くこともあります。

このような時に、店員がどのように対応するかによって、お客様の印象は大きく変わります。場合によっては、「二度と来ない」と思われてしまうこともあれば、逆に「きちんと対応してくれるお店だ」と信頼を得られることもあります。つまり、対応の仕方次第でお店の評価は大きく変わるのです。

今回は、「商品が届いていない」とお客様から指摘された時のクレーム対応について、実際のやり取りを想定したNG例とOK例を比較しながら、そのポイントを解説していきます。

クレーム対応NGパターン

クレーム対応NGパターン

まずは、残念ながらお客様の不満を募らせてしまう「悪い対応」の例です。
特徴的なのは、店員の声が小さく覇気がなく、目線も合わせずに事務的な応答をしている点です。

①呼び止められた時

客:「すみません」
店員:「はい」
客:「あのー、さっき注文したサラダがまだ来ないんですけど」
店員:「あ、はい、サラダですね、分かりました」

このやり取りでは、店員が機械的にメモを取って厨房に確認するだけで、お客様への寄り添いが感じられません

②確認後

店員:「すみません、もうしばらく掛かるそうなんですが」
客:「しばらくとはどのくらい?」
店員:「分かんないです」

「分からない」という返答は、お客様を更に不安にさせてしまいます
待つのか諦めるのかの判断基準がなく、結局キャンセルとなり、悪い印象だけが残ってしまいました。

③会計時

会計でも特にお詫びの言葉はなく、淡々と精算して終了。
最後までフォローがなく、お客様は「不満を抱えたまま」お店を後にすることになります。

クレーム対応OKパターン

クレーム対応OKパターン

続いて、良い対応の例です。
大きな違いは、声のトーン、目線、謝罪の姿勢、情報提供の仕方にあります。

①呼び止められた時

客:「すみません」
店員:「はい、お伺いいたします」
客:「さっき注文したサラダがまだ出てこないんですけど」
店員:「かしこまりました、確認いたします」

店員は笑顔とアイコンタクトを意識し、はっきりとした声で対応しています。
これだけでも安心感が違います。

②確認後

店員:「お客様、大変お待たせいたしました」
店員:「サラダですが、失念しておりまして、今からお作りすると30分ほど掛かります」

ここでの重要な点は、状況を正直に伝え、具体的な時間を提示することです。その上で「いかがなさいますか」とお客様に選択権を委ねます
結果的にキャンセルとなったとしても、お客様は「誠実な対応をされた」と受け取る可能性が高いのです。

③会計時

店員:「本日は料理が出てこなかった件でご迷惑をお掛けしました」
店員:「今後このようなことがないよう徹底いたします」
店員:「もしよろしければ、次回ご利用いただける割引券をお渡しいたします」

最後まで丁寧に謝罪し、更にフォローを加えることで、不満を和らげ再来店に繋げる工夫をしています。

クレーム対応で押さえるべきポイント5つ

クレーム対応で押さえるべきポイント5つ

①事実確認を徹底する

まずは厨房やホールで状況を確認し、料理が準備中なのか忘れられていたのかを把握します。
同時に、提供に要するおおよその時間も確認しましょう。

②責任者へ報告する

トラブル対応は店全体の責任です。
必要に応じて責任者が出て行くことで、お客様の不満を早めに鎮められる場合もあります。

③誠意を持って謝罪する

「忙しかったから」などの言い訳は逆効果。
理由はどうであれ、まずは謝罪を優先することが大切です。

④待ち時間を具体的に伝える

「しばらく」ではなく「30分ほど」など数字で伝えること。
更に待つかどうかはお客様に判断していただくのが正解です。

⑤最後にもう一言フォローする

会計時に改めて謝罪を伝え、場合によってはサービス券やお詫びの品を渡すことで、悪い印象を和らげられます。

まとめ

まとめ

飲食店において「商品が来ない」というトラブルは珍しくありません。しかし、そこでの対応ひとつで「二度と来ないお店」になるか「また利用したいお店」になるかが決まります。

大切なのは、

  • 誠意をもって謝罪する
  • 状況を正直に伝える
  • お客様に選択肢を委ねる
  • 最後までフォローする

という基本を徹底することです。

クレーム対応は「ピンチ」ではなく「チャンス」でもあります。誠実で丁寧な対応を積み重ねることで、お客様からの信頼を獲得し、長く愛されるお店へと成長していくことができるでしょう。