【マイナンバーカード】2024年12月2日以降のマイナンバーカードと健康保険証の一体化について社労士の方に聞いてみました!メリットとデメリットも!

―2024年12月以降の変更点とその影響―

はじめに

2024年12月2日から、健康保険証の新規発行が停止され、マイナンバーカードと健康保険証の一体化が本格的に始まります。これまでの制度に慣れていた国民にとって、この大きな変化は不安や疑問を抱かせるものです。本記事では、社会保険労務士の見解も参考にしながら、この制度変更の背景やメリット・デメリット、そして注意すべき点を整理して解説します。

制度変更の背景と課題

マイナンバーカードは2015年から導入され、国民の約8割が保有しています。しかし健康保険証との紐付けは進まず、2023年時点で2割に満たない状況でした。この普及の遅れを受け、政府は健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる方針を決定しました。

ただし導入過程では、他人の保険情報が誤って紐付けられるといったトラブルも発生しています。政府は再発防止策を取っていますが、人的ミスを完全に排除するのは難しく、国民の不安の一因となっています。

具体的な変更点(2024年12月以降)

具体的な変更点(2024年12月以降)
  • 新規保険証の発行停止:12月2日以降は新しい健康保険証が原則発行されません。
  • 既存の保険証の利用期限:協会けんぽの保険証は2025年12月まで、市町村発行分は記載の有効期限まで利用可能です。
  • 資格確認書の発行:マイナンバーカードを持たない人には「資格確認書」が交付されます。ただしこれは暫定措置であり、最終的にはカード利用を促す狙いがあります。

一体化によるメリット

一体化によるメリット
  1. 医療情報の一元化
    過去の病歴や処方薬情報が医療機関で共有され、診療の正確性が高まります。お薬手帳を忘れても安心です。
  2. 高額療養費制度の簡素化
    従来必要だった申請が不要となり、自動的に高額療養費が適用されます。入院時の家族の負担も軽減されます。
  3. 確定申告の効率化
    医療費控除の申告では、レシートの整理や計算が不要となり、電子的に自動集計されます。
  4. 医療機関の事務効率化
    患者の保険情報や転職・転居による請求ミスが減り、職員の負担も軽減されます。

懸念されるデメリット

懸念されるデメリット
  1. セキュリティリスクの集中
    1枚のカードに多機能を集約することで、紛失やサイバー攻撃の被害範囲が広がる恐れがあります。
  2. 高齢者・障害者への配慮不足
    デジタル機器に不慣れな高齢者や代理人のいない人にとっては、手続きや利用が大きな負担となり得ます。
  3. 医療機関の対応格差
    大病院は比較的スムーズに導入可能ですが、地方の小規模クリニックでは設備投資や職員教育の負担が大きく、対応が遅れる可能性があります。

企業・事業主が注意すべき点

企業・事業主が注意すべき点
  • 個人情報保護法の遵守:従業員のマイナンバーを扱う場面が増えるため、管理体制や社内規程の整備、従業員教育が不可欠です。
  • セキュリティ対策の強化:データ暗号化やアクセス制限、研修などを通じて情報漏洩を防ぐ必要があります。

紙の保険証と比べた安全性

政府は「マイナンバーカードは従来より安全」と説明しています。ICチップの保護や顔写真による本人確認などにより、偽造や不正利用は難しいとされます。一方、紙の保険証は顔写真がなく、他人による利用や偽造が容易でした。

今後の展望

今後の展望

将来的には、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに取り込む仕組みも検討されています。利便性は増しますが、端末紛失時のリスクも残ります。また、すべての国民が安心して利用できるよう、高齢者支援や地域格差解消のための施策が求められます。

まとめ

マイナンバーカードと健康保険証の一体化は、医療の質向上や事務効率化など多くの利点を持つ一方、セキュリティや弱者への配慮、地域格差などの課題も抱えています。企業や医療機関は個人情報管理を強化し、国民も正しい知識を持って準備することが大切です。

制度が成功するためには、政府・医療機関・企業、そして国民一人ひとりが協力し合い、問題が生じた際には迅速な改善を続けていくことが必要です。今回の制度変更をきっかけに、より安全で安心できる医療体制が整うことを期待しましょう。