企業の代表電話や事務所にいると、日々さまざまな営業電話がかかってきます。中には一度「興味がありません」と伝えても、しつこく粘ってくる業者も少なくありません。しかも最近は営業対象の商品やサービスも多様化しており、思わず笑ってしまうような提案が飛び出すこともあります。
今回はユーモアを交えた架空の事例を紹介しつつ、実際に役立つ営業電話の断り方・撃退法について、丁寧に解説していきます。

ある日、会計事務所に一本の電話がかかってきました。
「いつもお世話になっております。クワガタの売買や養殖についてご提案したく…」
クワガタ、カブトムシ、さらにはコガネムシやカミキリムシまで扱っているとのこと。思わず「なぜ会計事務所に?」と突っ込みたくなりますが、こうした「一見して関係のない業種」からの営業電話は意外と多いものです。
一度「弊社ではそうした事業は行っておりません」と伝えても、
「これから始めるかもしれませんよね?」
「今の時代、クワガタに興味がないのはマイナスですよ!」
と、まるで押し売りのように食い下がられてしまいます。
別の日にはこんな電話も。
「私どもは企業さま向けに特化した貸付を行っております。金利は25%ですが、今なら5000万円が当たるキャンペーンに応募できます!」
あまりに高金利で現実味がないうえ、「かもしれない」という不確かな特典を強調してくるスタイル。断っても
「では20%に下げます!」
「経営はリスクをとってこそ!」
と畳みかけてきます。ここまで来ると、もはやギャグのようですが、実際に「高金利でも即融資します」という怪しい業者からの電話は後を絶ちません。

では、こうした営業電話にどう対応すべきなのでしょうか。大切なのは、感情的にならず、しかし毅然とした態度で断ることです。以下にポイントを整理します。
まず前提として、どの業者と契約しているか、どのサービスを利用しているかを社内で一覧化し共有しておきましょう。知らない業者から「担当者さまはいらっしゃいますか?」と電話が来ても、すぐに営業電話だと気付けます。
担当者を指名せず「総務の方」「人事担当の方」といった形でかかってくるケースは営業電話の可能性大。まずは「ご用件をお伺いできますか?」と確認し、怪しいと感じたら深く取り次がないようにします。
「申し訳ありませんが、会社の方針として営業電話は取り次ぎしておりません」と、会社のルールとして断ると角が立ちません。個人の判断ではなく「方針」という形にすると説得力が増します。
「今のところ利用の予定がございません」「契約の意思はありません」とハッキリ伝えることが大切です。あいまいな返答をすると、相手は「少しでも可能性がある」と考え、さらに粘ってきます。
苛立ってガチャ切りしたくなる気持ちも分かりますが、そこは冷静に。最後に「ご連絡ありがとうございました。失礼いたします」と伝えてから切るのが社会人としてのマナーです。
営業電話の対応で最も大切なのは、社内での統一方針です。
という方針をあらかじめ決めておき、新入社員研修や全体会議などで周知しておきましょう。こうすることで、誰が対応してもブレのない断り方ができます。
また、相手がいかにしつこく粘っても「必要がない」と伝え続ければ、やがて引き下がります。大切なのは毅然とした態度と、冷静さです。

営業電話には、思わず笑ってしまうような珍しいものから、注意が必要な金融系までさまざまな種類があります。大切なのは、
という基本を守ることです。
最初は戸惑うかもしれませんが、日々のやり取りを通じて自然と断り方に慣れていきます。ユーモラスな事例を笑い話に変えつつ、実際の対応では冷静に。ぜひこの記事を参考に、しつこい営業電話に振り回されないよう、社内全体で意識を高めていきましょう。