
~基本の一言からクレーム対応まで~
電話応対は、企業や組織の「顔」ともいえる重要な仕事です。メールやチャットが普及した今でも、取引先やお客様とのやり取りで電話が担う役割は大きく、「最初の一言」が相手に与える印象を左右します。
今回は、基本の出だし挨拶から、クレーム対応まで、ワンランク上の電話対応のポイントを具体例とともにご紹介します。ユーモラスな名前や商品名を交えつつ、実際のビジネスで活かせる形に整理しました。

電話の第一声は、相手に安心感を与えるための大切な瞬間です。
「FPI 丸山でございます」
「もしもし、私 鬼岩石地獄丸と申しますが」
「お世話になります。営業部の山本ペッコリーノさんいらっしゃいますか?」
「かしこまりました。お繋ぎいたしますのでお待ちください」
ごく一般的なやり取りですが、少し工夫を加えるだけで相手の印象がぐっと良くなります。
「ありがとうございます。FPI 丸山でございます」
(声をワントーン上げて、笑顔で対応)
「お世話になっております。私、鬼岩石地獄丸と申します」
「鬼岩石地獄丸様ですね。お世話になっております」
「営業部の山本ペッコリーノでございますね。御繋ぎいたしますので、このまま少々お待ちくださいませ」
この「ワンランク上」のポイントは、
という3点です。
たったこれだけで、機械的な対応から「人間味のある応対」へと変わります。

電話対応で特に難しいのがクレーム対応です。お客様が不満を持っている状態でのやり取りなので、相手の感情に寄り添いながら、冷静に対応する姿勢が求められます。
「ありがとうございます。FPI 丸山でございます」
「すみません、私 地獄谷鬼岩石というものなんですけど…」
「あなたの所で買った鼻毛切りマッシーン2号っていう商品なんですけど、1回電源を入れただけであと電源が入らなくなっちゃったんですよね。保障とかの話を聞きたいなと思っているんですけど」
「かしこまりました。では担当部署に御繋ぎいたします。このまま少々お待ちください」
一見、問題なく聞こえますが、これでは「ただ担当部署に回すだけ」です。
相手は「本当に分かってもらえたのか?」と不安に思う可能性があります。
「ありがとうございます。FPI 丸山でございます」
「私、地獄谷鬼岩石というものなんですけど…」
「地獄谷鬼岩石様ですね。お世話になっております」
「あなたの所で買った鼻毛切りマッシーン2号という製品なんですけど…」
「ご利用ありがとうございます」
「一回電源を入れたら、それから電源が入らなくなっちゃったんですけど」
「そうなんですね…(相手の心情に共感)。ご不便をおかけし申し訳ございません」
「弊社の鼻毛切りマッシーン2号をお使いいただいているということでありがとうございます」
「今お伺いしたのは、『1回電源を入れたものの、その後動かなくなってしまった』という内容でございますね。かしこまりました」
「では担当部署にお繋ぎいたします。このまま少々お待ちくださいませ」
この例のポイントは以下の通りです。
この一連の流れがあるだけで、お客様の怒りや不満が和らぎ、担当部署への引き継ぎもスムーズになります。

ここまで見てきた例を整理すると、ワンランク上の電話対応には以下の3つの習慣が共通しています。
名前を呼ばれると、人は「自分を大切に扱ってくれている」と感じます。取り次ぎやクレーム対応の場面でも、必ず名前を確認・復唱しましょう。
どんな場面でも「ありがとうございます」「お世話になっております」という言葉を添えるだけで、相手の受け取り方は変わります。クレーム対応では「ご不便をおかけし申し訳ありません」「そうなんですね」といった共感表現も効果的です。
電話では表情が見えない分、声のトーンが印象を大きく左右します。ワントーン明るく、ややゆっくり話すことで、落ち着きと安心感を与えられます。
電話対応は「ただの事務作業」ではなく、企業や組織の印象を決める大切な接点です。
この3つを習慣化することで、日々の電話応対は確実に「ワンランク上」に進化します。
たとえユーモラスな名前や珍しい商品(例:鼻毛切りマッシーン2号)が登場する場面であっても、冷静に、丁寧に対応できれば、相手に「信頼できる会社だ」と思ってもらえるでしょう。
電話口のたった数分が、会社全体の印象を左右します。ぜひ明日から意識してみてください。