【ADHD】職場・仕事での特徴9つのセルフチェック|大人の発達障害|ASD

ADHDと仕事の特徴:9つのセルフチェック

ADHD(注意欠如・多動症)を持つ人は、自分では問題がないと感じていても、職場で周囲から注意されたり、失敗を指摘されることが多い場合があります。また、ADHDの傾向がある同僚が失敗を繰り返すものの、本人が自覚していないため、周囲が困っていると感じるケースも見られます。この記事では、ADHDの仕事における9つの特徴と、セルフチェックについて解説します。

大人の発達障害が増えている背景

発達障害という言葉は1970年代から日本で使用され始めましたが、最近になり大人になってから診断を受ける人が増えています。2018年には約48万人が大人の発達障害と診断されました。学生時代には目立った問題がなかったのに、社会人になると困りごとが増え、自己肯定感が低下したり、頻繁に転職を繰り返す方も少なくありません。職場での業務や他者との協力が必要な中で、発達障害の特性が表面化することが原因です。

ADHDの仕事における特徴:9つのセルフチェック

ここでは、ADHDの主な特徴と、それに基づいた9つのチェック項目を詳しく解説します。

ここでは、ADHDの主な特徴と、それに基づいた9つのチェック項目を詳しく解説します。
  1. 順序立てが苦手
    • ADHDの方は、物事を効率よく進めるための計画を立てるのが苦手な場合があります。現在のタスクは把握できても、先のスケジュールを見通すことが難しいことが多いです。その結果、長期の仕事や同時進行の業務で抜けや漏れが生じやすくなります。
  2. 自分に合った仕事がわからない
    • ADHDには衝動性や多動性の特性があり、就職活動においても自己分析をせずに動いてしまうことがあります。また、自分の行動や考えを観察する「セルフモニタリング」が苦手なため、自分に合った職場や仕事を見つけにくいという傾向も見られます。
  3. 失言をしてしまう
    • ADHDの衝動性によって、頭に浮かんだことを無意識に口にしてしまうことがあります。さらに、人の気持ちを読み取るのが難しい場合もあり、自分が失言をしたことに気づかないケースもあるため、会話中に一呼吸置くことを心がけるとよいでしょう。
  4. 忘れ物やケアレスミスが多い
    • 必要な物を持ち忘れたり、書類の記入を忘れたりといったミスが目立つことがあります。こうした問題は、チェックリストや指差し確認などを活用することで軽減できる場合があります。
  5. 複数の業務を同時進行すると抜け漏れが発生
    • ワーキングメモリの苦手さが原因で、同時並行の仕事で情報の一時保管や処理がうまくいかず、抜け漏れが発生しやすいです。周囲の協力や指示を1つずつ出す工夫があると効果的です。
  6. 集中が持続しない、または集中しすぎる
    • 不注意の特性により、やるべきこと以外に意識が向いたり、逆に一つのことに過集中して周囲が見えなくなることがあります。過集中が起きると声かけにも気づかず、予定時間を超えてしまうことがあるので、適度な休憩を意識することが必要です。
  7. 整理整頓が苦手
    • ADHDの人は、物の優先順位をつけにくい特性があるため、必要のない物が増えて整理整頓ができなくなることがあります。また、空間認識の苦手さから物を元の場所に戻すのも難しい場合があります。
  8. 身だしなみに無頓着
    • シャツが出ていたり、ネクタイが曲がっていたりといった小さな不注意が見られることがあります。こうした問題も、確認の習慣をつけることで防ぎやすくなります。
  9. しゃべりすぎや早口
    • 多動性の影響で、思考がどんどん湧き出て止まらず、相手の反応を察知せずに話し続けることがあります。周囲の状況に気づかず、話が長くなってしまうこともあるため、意識的に自制することが大切です。

大人の発達障害の診断方法

大人の発達障害の診断方法

発達障害の診断は、児童精神科や精神科、心療内科で行われます。予約が多い場合、通院まで数か月かかることもあります。診断に際しては、生育歴や生活歴、過去の病歴などを確認し、必要に応じて心理検査(WAISなど)を実施します。診断には曖昧さが伴うため、複数の病院で診察を受けることもあります。

ADHDの治療法

発達障害の治療は症状を完全に治すものではなく、症状を緩和する薬が使われることが多いです。例えばADHDの薬もあり、医師と相談しながら少しずつ試すことが勧められます。

診断を考える際に検討すべきこと

  1. 診断に対する気持ちの整理
    • 診断がつくことで安心感を得る人もいれば、落ち込む人もいます。診断を希望する前に、診断結果に対する期待や気持ちを整理しておくとよいでしょう。
  2. 障害者手帳について
    • 診断がついた場合、精神障害者福祉手帳の取得が可能になることがあります。手帳を取得すると様々な福祉サービスを受けられたり、民間の割引制度も利用できる場合があるため、自分にとって手帳が必要かどうか検討しておくと良いでしょう。

おわりに

ADHDを持つ方が抱える仕事上の問題について、セルフチェックで自分の傾向を把握し、日常の行動改善や診断の判断材料に役立てていただければと思います。周囲の理解と協力が得られることで、より快適な仕事環境が築ける可能性もあります。

ADHDや発達障害について理解を深めるためのセルフチェックが、少しでも職場での働きやすさをサポートする手助けとなれば幸いです。