就職活動の面接において、必ずと言って良いほど聞かれる質問が「志望理由」です。どんなに学歴や経歴が優れていても、この質問への回答次第で合否が大きく分かれることがあります。何故なら、企業は応募者が「本当にうちで働きたいと思っているのか」「どのように貢献できるのか」を志望理由を通して判断するからです。
しかし多くの学生や就活生が「ありきたりな答え」や「自分本位の答え」をしてしまい、面接官に好印象を残せず不採用になってしまうケースも少なくありません。
この記事では不採用になりやすい志望理由と、採用されやすい志望理由を具体例付きで解説します。また、面接の最後に必ず聞かれる「最後に質問はありますか?」への答え方についても紹介します。
これから就職活動を迎える方、或いは選考が思うように進まない方にとって参考になる内容ですので、是非最後までご覧ください。

御社の仕事内容である経営のアドバイスをすれば、経営者の方に喜んでもらえると思ったため、志望しました。
一見すると前向きで立派な理由のように思えますが、採用担当者からすると非常に「抽象的で誰にでも当て嵌まる回答」と受け取られてしまいます。
「人の役に立ちたい」という気持ちは大切ですが、それだけでは説得力に欠けてしまいます。
私は学生の頃から成長意欲が強く、様々な勉強をしてきました。御社で働けば会計や経営の知識が身に付き、専門性が高まると思って応募しました。
こちらも就活生がよく使ってしまう回答です。しかし、これも企業にとってはあまり魅力的に映りません。
企業が求めているのは「成長したい人」ではなく「会社に利益や価値をもたらす人材」です。自己成長ばかりを強調すると、採用担当者は「当社でなくても良いのでは?」と感じてしまいます。

私は学生時代、経営学部のゼミで工場の生産性について研究してきました。仕組みや機械の配置により、所要時間が大きく変わることを学びました。しかし、大手を除く製造業の多くは、この最適化が十分にできていないのが現状です。御社では顧客の半数が製造業であり、その多くが中小企業であること、また高利益率を重視したコンサルティングを導入していることを知りました。私は研究で得た知識を活かして、御社のお客様の業務改善に貢献できると考え、志望いたしました。
面接官にとって、志望者が会社のことを深く理解し、自分の強みとリンクさせて話せているかどうかは非常に重要です。具体性と独自性を持たせた回答は、他の就活生との差別化にも繋がります。

面接の終盤では、必ずと言って良いほど「最後に何か質問はありますか?」と聞かれます。ここでの回答次第で、最終的な印象が大きく変わることがあります。
これらの質問は、企業のホームページや求人票を見れば簡単に分かる内容です。わざわざ面接で質問してしまうと「事前に調べていない」「志望度が低い」と受け取られてしまう危険があります。
「○○さん(採用担当者)が御社に入社を決められた理由と、実際に働いていて感じるやりがいを教えていただきたいです。」
この質問のポイントは、相手に気持ち良く話してもらえる質問であることです。担当者の実体験に基づく話は、企業ホームページや説明会では得られない貴重な情報でもあり、志望者にとっても参考になります。また、面接官に「この人は真剣にうちの会社を理解しようとしている」と好印象を与えることができます。
就活の面接では「志望理由」と「最後の質問」が合否を左右する大きなポイントです。
面接は一方的に評価される場ではなく、自分を売り込む大切なプレゼンテーションの場です。しっかりと企業研究を行い、自分の経験や強みをリンクさせた回答を用意することで、採用の可能性は大きく高まります。
「自分はこの会社で何をしたいのか」「どのように貢献できるのか」を軸に準備していけば、面接官に響く志望理由を伝えられるはずです。