【電話対応】スーパーのポイントを付けてくれとクレームがきたら【ビジネスマナー】

はじめに

スーパーや量販店などで導入されているポイントカードは、顧客のリピートを促す大切な仕組みです。しかし、運用ルールがある以上、すべてのお客様の要望に応えることはできません。特に「後付けポイント」に関するクレームは現場でよく発生します。

今回の記事では、実際の通話例をもとに「ポイントカードを忘れてしまった」「期限が過ぎたから付けられなかった」といったケースでのクレーム対応を解説します。お客様の感情に寄り添いながらも、ルールを守りつつ、冷静に対応するためのポイントを見ていきましょう。

通話例から学ぶクレーム対応

通話例から学ぶクレーム対応

ケースの概要

あるお客様が、スーパーで買い物をした際にポイントカードを忘れてしまい、専用レシートを受け取りました。しかし、そのレシートを半年後に持参したところ「有効期限切れで付与できない」と断られたことに不満を持ち、カスタマーセンターへ問い合わせをしてきました。

通話の流れ

やり取りのポイントを整理すると、以下のような展開になっています。

  1. お客様の主張
    • レシートを持っているのだからポイントをつけてほしい
    • 有効期限が過ぎても対応できるはずだ
    • 以前の個人商店では柔軟に対応していた
  2. 担当者の説明
    • 専用レシートは有効期限が1か月に設定されている
    • システム上、期限を過ぎると読み取りができない仕組みになっている
    • 紙のスタンプカードはすでに廃止している
    • お客様の声は社内で共有する
  3. お客様の反応
    • 「システムを変えればいいじゃないか」
    • 「初めての意見なのに無視するのか」
    • 「名前を教えろ」「責任者に代われ」とエスカレーションを要求
  4. 担当者の対応
    • 一貫して謝罪と説明を繰り返す
    • 「社内で共有する」と伝え、顧客の要求を受け止める姿勢を示す
    • 責任者不在を理由に、電話を代わることを断る

このケースに学ぶ対応のポイント

1. ルールを説明する前に気持ちに寄り添う

1. ルールを説明する前に気持ちに寄り添う

お客様は最初から「期限を過ぎてもポイントをつけてほしい」という要求をしています。
ここでいきなり「システム上できません」と伝えてしまうと、「冷たい」「機械的」と受け止められ、反発が強くなります。

まずは、
「せっかくレシートを保管いただいたのに、今回ご期待に沿えず申し訳ございません」
と気持ちを受け止める言葉を入れることが大切です。

そのうえで、なぜ期限があるのか、なぜ対応できないのかを順を追って説明すると、相手の納得感が高まります。

2. ルールの「目的」を説明する

通話例では「バーコードが擦れて読み取れなくなるから期限がある」と説明しています。
しかし、お客様は「じゃあ、読み取れればいいのでは?」と切り返しました。

このように「目的とルールの関係」を突っ込まれることはよくあります。
対応者は「システム上の仕様」「社内で統一しているルール」など、現実的な理由と合わせて説明する必要があります。

例えば、
「読み取れる場合もありますが、すべてのお客様に公平なサービスを提供するため、期限を一律で設けています」
と伝えると、個別対応ができない理由を理解してもらいやすくなります。

3. 「できません」を繰り返すのではなく代替案を示す

お客様は「今後紙のカードを復活させてほしい」と要望しました。
担当者は「予定はない」とだけ伝えましたが、これでは不満が残ります。

代替案としては、

4. エスカレーションの扱い

「責任者に代われ」と言われるケースは多くあります。
この時に単に「不在なのでできません」と答えると、火に油を注いでしまうことがあります。

望ましい対応は、
「上席者に内容を申し伝え、折り返しご連絡させていただきます」
と約束することです。時間をいただく形であれば、相手もある程度納得しやすくなります。

5. 「社内共有」を形だけにしない

通話例では「社内で共有します」と繰り返していますが、お客様から「意味がない」と言われてしまいました。
確かに、ただの決まり文句に聞こえると逆効果です。

そこで、
「いただいたご意見は、今後のサービス改善の検討材料として必ず担当部署に報告いたします」
と具体的に伝えると誠意が伝わりやすくなります。

クレーム対応で大切な考え方

このケースを通じて学べるポイントは次の3つです。

  1. 感情の受け止めが先、ルールの説明は後
    まずは「お客様の立場を理解しています」という姿勢を示す。
  2. 公平性を重視した説明
    「一律のルールだからこそ全てのお客様に平等に対応できる」と説明する。
  3. 次につながる提案を添える
    代替案や改善策を伝えることで「単なる拒否」で終わらせない。

まとめ

まとめ

スーパーのポイントカードをめぐるクレームは、どの店舗でも起こり得る身近な事例です。お客様にとっては「たかがポイント、されどポイント」であり、日常の小さな不満が大きな感情的クレームにつながることもあります。

対応者に求められるのは、

  • 冷静に相手の気持ちを受け止めること
  • 公平性とルールをわかりやすく説明すること
  • そして、次に困らないための案内を添えること

これらを実践することで、お客様の不満を和らげるだけでなく、信頼関係の維持にもつながります。

クレーム対応は決して「相手を言い負かすこと」ではなく、「納得できる落としどころを一緒に探すこと」です。今回のケースを参考に、現場での対応力を高めていきましょう。