【面接】面接官が語る 面接で落とす人の特徴(1/3)

就職活動において「面接を突破できるかどうか」は最大の難関の一つです。エントリーシートや筆記試験を通過しても、最終的に合否を決めるのはやはり面接。採用担当者との限られた時間の中で「自分が企業にとって必要な人材である」ことを伝えなければなりません。

しかし、多くの学生が面接でつまずいてしまうのはなぜでしょうか。実はその理由の多くは「企業側の視点を理解していない」ことにあります。

表面的には「企業目線で考えています」と言う人は多いのですが、本当の意味で企業が面接で何を見ているのかを理解している人は驚くほど少ないのです。今回は面接官の立場から「面接で落とされる人の特徴」について掘り下げていきます。

企業が採用活動を行う本当の理由

企業が採用活動を行う本当の理由

まず原点に立ち返りましょう。そもそも企業はなぜわざわざコストと労力をかけて採用活動をするのでしょうか。

「新しい風を吹き込むため」
「若い考え方を取り入れるため」

こうした理由も確かに存在します。しかし、最も大きな理由はとてもシンプルです。

人を増やしたいから、人材を確保したいから

企業は人手が不足すれば事業を継続できません。だからこそ高額な掲載料を払って求人サイトに広告を出し、面接官や人事担当者が多忙な業務の合間を縫って採用活動に時間を割きます。

つまり採用とは「企業が生き残るための投資」なのです。

面接官が最も恐れていること

面接官が最も恐れていること

こうして採用した人材に対して、企業が最も恐れることは何でしょうか。

それは――

せっかく採用したのに、すぐ辞めてしまうこと

入社直後に辞められてしまえば、これまでの採用活動や教育研修に費やしたコストがすべて無駄になります。さらに、現場の社員の士気が下がったり、再び採用をやり直さなければならなくなるため、大きな痛手となります。

だからこそ面接官は常にこう考えています。

「この人はすぐ辞めてしまわないだろうか」

少しでも「長続きしなさそう」と感じれば、その候補者は不採用となる可能性が高いのです。

「すぐ辞めそう」と思われる人の特徴

では、面接官はどんなときに「この人は辞めそうだ」と感じるのでしょうか。

新卒社員が早期離職する理由の第一位は、
入社してみたら思っていた仕事と違った
というものです。

つまり、仕事内容や会社の目的を正しく理解しないまま入社した学生が多いということです。知名度やイメージだけで企業を選んでしまうと、入社後にギャップを感じて辞めてしまうのです。

そのため、面接官は「この学生はきちんと企業研究をしているか」「仕事内容を理解しているか」を厳しく見ています。

企業研究で押さえておくべき2つのポイント

では「辞めそうに見えない人材」になるためには、どうすればよいのでしょうか。

答えはシンプルです。
徹底的な企業研究を行うこと。

最低限、次の2つはしっかりと調べておきましょう。

1. 企業理念・ビジョン・今後の目標

企業は必ず「活動の目的」や「存在意義」を掲げています。これを理解せずに入社すると、自分の価値観や方向性とズレが生じたときに働くことが苦しくなります。

たとえば「紙の本が大好きだから出版社に入社した」という学生がいたとします。しかし、その出版社が電子書籍事業に注力し、理念として「紙という資源を使わずに物語を届ける社会をつくる」と掲げていたらどうでしょうか。紙の本を愛する気持ちが強いほど、その理念と合わずに辞めたくなってしまうかもしれません。

だからこそ、企業が掲げる理念やビジョンと自分の価値観がどれだけ一致しているかを確認することが重要です。

2. 仕事内容とキャリアステップ

「出社から退社までにどんな業務をするのか」「どんな人と働くのか」「数年後にどんな仕事を任されるのか」――こうした具体的なイメージを持つことが必要です。

これを理解していないと「思っていたのと違う」と早期離職につながります。逆に、仕事内容やキャリアの道筋を把握していれば、面接官から「この学生は長く働けそうだ」と安心してもらえます。

自己分析と企業研究をつなげる

企業研究をしても、それを自分のキャリアと結びつけられなければ意味がありません。そこで必要になるのが「自己分析」です。

  • 自分はこれまでどんなことに喜びを感じてきたか
  • どんな経験が辛かったか
  • 仕事を通して何を叶えたいのか
  • どんな状況なら努力を続けられるのか

こうした問いを深掘りして初めて、自分に合った企業や仕事を見極められるのです。

面接で伝えるべきこと

準備が整ったら、いよいよ面接で伝える番です。面接では次の3点を意識すると良いでしょう。

  1. 自分が仕事を通して何を叶えたいのかを語る
  2. 企業の目的や仕事内容を理解したうえで、自分の解釈を伝える
  3. その企業が自分にとって最適な環境である理由を説明する

こうすることで、面接官に「この学生はきちんと理解して入社しようとしている」「長く働いてくれそうだ」と感じてもらえます。

独りよがりにならないこと

ただし注意点があります。
それは「自分の目的や夢」が独りよがりにならないようにすることです。

どんなに立派な目標であっても、それが企業や社会の役に立たなければ「仕事」として成立しません。面接では必ず「企業の成長」「社会への貢献」と結びつけて話すようにしましょう。

まとめ

まとめ

面接官が最も重視しているのは「この人は長く働いてくれるかどうか」です。

  • 「仕事内容や理念を理解していない人」
  • 「なんとなく知名度やイメージで受けている人」

こうした人は「すぐ辞めそう」と判断され、不合格になりやすいのです。

逆に、企業理念や仕事内容を深く理解し、それを自己分析と結びつけて語れる人は「長期的に活躍してくれる人材」と評価されます。

面接に臨む際は、ぜひ「企業の視点」を意識してください。それこそが合格を引き寄せる第一歩なのです。