【電話対応】色々なパターンの電話対応まとめ Part2【ビジネスマナー】

電話対応まとめ②:理不尽クレーム・緊急対応の実践例と心構え

電話応対は、社会人にとって避けては通れない重要なスキルです。特にクレーム対応や、相手から「今すぐに対応してほしい」と迫られる場面では、冷静さと誠実さが試されます。本記事では、現場で実際に起こり得る3つのケースをもとに、適切な電話対応の流れを整理していきます。

1. 理不尽なクレーム対応

1. 理不尽なクレーム対応

お客様からのクレームには、明らかに理不尽と思える内容も少なくありません。しかし、対応する側は「正論をぶつけて論破する」ことが目的ではなく、「お客様の感情を和らげる」ことを第一に考えなければなりません。

事例:セーターが縮んでしまったと訴えるお客様

お客様:「あのさぁ、1ヶ月ぐらい前に買ったセーター、洗濯したら縮んじゃったんだよ!明日着るつもりだったのにどうしてくれるんだ!」

担当者:「それは大変なことでございますね。恐れ入りますが、まずお名前をお伺いできますでしょうか?」

お客様:「名前なんか関係ないでしょ!とりあえず新しいのを明日までに用意してよ!」

このように感情的なクレームでは、こちらの質問にまともに答えていただけない場合もあります。しかし、対応者は「まず事実関係を整理する」ことが重要です。

ポイント

感情を受け止める言葉を挟む

 「それは大変でしたね」「お客様のお気持ちをお察しいたします」といった言葉で、相手の気持ちに寄り添います。

事実確認を丁寧に進める

 購入店舗やレシート、洗濯方法などの確認を冷静に進めます。相手が答えを拒んでも、できる範囲で情報を引き出すことが大切です。

上司への引き継ぎを明確に伝える

 「決裁権を持った者に必ずお伝えします」「折り返し責任者からご連絡差し上げます」と約束し、顧客に安心感を与えます。

注意すべきNG対応

「お客様の使い方が悪いのでは?」と直接指摘する

「名前を言わないと対応できません」と突き放す

感情的に言い返す

理不尽に思えるクレームであっても、誠実に向き合う姿勢こそが信頼回復につながります

2. 今すぐ対応を求められた時の対応

2. 今すぐ対応を求められた時の対応

ビジネスの現場では「至急対応してください!」と迫られることが多々あります。焦ってミスをすると信頼を損ねてしまうため、落ち着いた対応が肝心です。

事例:見積書の文字が薄くて読めない

お客様:「先ほどメールでいただいた見積書ですが、文字が薄くて確認できません。すぐに使いたいので至急送り直してください!」

担当者:「大変失礼いたしました。今すぐ濃いものを作成して、5分以内にお送りいたします。届きましたら確認のお電話も差し上げます。」

ポイント

迅速に謝罪し、対応方法を明示する

迅速に謝罪し、対応方法を明示する

 「すぐに対応します」と言うだけでは不十分です。「5分以内に送り直します」と具体的な時間を示すことで安心感を与えられます。

確認の連絡を入れる

 修正した資料を送付した後、「正しく届いているか」を必ず確認しましょう。

焦らず冷静に

 お客様は「本当にすぐに対応してくれるか」を見ています。慌てて誤送信することがないよう、正確さも忘れないことが大切です。

3. 今すぐ対応を求められたが、どうしてもできない時

すぐに対応できないケースも現実には存在します。ここでの対応を誤ると「不誠実だ」と捉えられてしまいかねません。

事例:補助金申請に必要な見積書

お客様:「今すぐ必要なんです!これがないと補助金の申請が間に合わないんですよ!」

担当者:「大変申し訳ございません。確認したところ、再度作り直す必要があり、半日ほどお時間をいただきたい状況です。」

このように「どうしても今すぐには用意できない」場合には、次の対応が求められます。

ポイント

事情を丁寧に説明する

 「当社の保管データ自体が薄いため、作成元に依頼する必要があります」と、なぜ時間がかかるのかを具体的に伝えます。

代替案を示す

 「一部だけ先にメールで送る」「補助的な資料をすぐにお渡しする」など、完全な解決でなくても現状できることを提案します。

責任者につなぐ

 「上司や担当者から改めて折り返します」と伝え、顧客の不満を和らげます。

まとめ:電話対応の心構え

まとめ:電話対応の心構え

理不尽なクレーム対応や、至急対応を求められる場面は、社会人なら誰しも避けて通れません。その際に大切なのは以下の3点です。

感情を受け止める

 まずは「共感の言葉」を添えることで、相手の怒りや焦りを和らげる。

事実を丁寧に確認する

 感情に流されず、必要な情報を一つずつ確認する。

できること・できないことを明確に伝える

 「できません」と突っぱねるのではなく、理由と代替案を添えて説明する。

電話対応は「相手の感情を受け止めながら、冷静に事実確認を進める」ことの繰り返しです。誠実に対応する姿勢を持つことで、たとえ理不尽なクレームであっても、最終的に信頼関係を築くことができます。