【仕事を辞めた理由】前職を辞めた理由 現職を選んだ理由 【会社の選び方】

はじめに

私たちが人生の中で大きな時間を費やす「仕事」。どの会社で、どんな人たちと働くかは、日々の充実感や将来の幸福に大きな影響を与えます。しかしながら、すべての人が最初から自分に合った会社に出会えるわけではありません。むしろ「思っていた仕事と違った」「会社の方針と自分の価値観が合わなかった」といった理由で転職を考える人は少なくないでしょう。

今回は、ある方が前職を辞めた理由、そして現職を選んだ理由を振り返りながら、「会社選びのポイント」について考えていきたいと思います。

前職を辞めた理由 ― 理念と現実のギャップ

前職を辞めた理由 ― 理念と現実のギャップ

転職のきっかけとなったのは「会社の経営理念と実際の業務内容があまりにもかけ離れていたこと」でした。

前職の会社では「お客様主体」「顧客の満足を第一に」といった立派な理念が掲げられていました。しかし、実際の業務では「利益優先」が前面に押し出されており、お客様にとって必ずしも必要でない商品を販売するよう求められる場面も多くあったといいます。

理念と現実の乖離は、働くうえで少しずつストレスとなって積み重なっていきました。「本当にお客様のためになる仕事がしたい」と思う一方で、現場では利益追求のためにお客様本位ではない行動を求められる。言葉と行動が一致しない環境に身を置くことは、大きな違和感や葛藤を生むものです。

こうした矛盾が続くことで、仕事に対する情熱は次第に薄れ、「このまま続けていても、自分の大切にしたい価値観を裏切ることになるのではないか」と感じるようになり、退職を決意しました。

次の職場を選んだ理由 ― 人生の一度きりの経験を大切に

次の職場を選んだ理由 ― 人生の一度きりの経験を大切に

退職後、再就職先を探すにあたり、本人が大切にした考え方は「人生は一度きりだから、これまで関わらなかった分野に挑戦してみたい」というものでした。

多くの人が就職活動をする際、「給与」「安定」「有名企業」といった条件を重視しがちです。しかし、条件だけに目を奪われてしまうと、いざ働き始めたときに「本当にやりたいことと違った」と後悔する可能性があります。

その点で、今回の転職者は非常にユニークな考え方を持っていました。
「自分がこれまで縁がなかった業種に挑戦することで、人生の幅を広げたい」
「将来、二度と関わらないかもしれない世界に飛び込むことは、かけがえのない経験になる」

そうした思いから選んだのが、会計事務所という新しい業界でした。製造業や営業職など、自分がこれまで経験してきた分野であれば、再び就職するチャンスはある。しかし、会計事務所という専門性の高い職場には、今を逃すともう関われないかもしれない。だからこそ、挑戦する価値があると感じたのです。

就職支援に共感した ― 「自分のような人を増やさないために」

さらに、応募先の会計事務所では、単に会計業務を行うだけでなく、就職支援やキャリア教育にも力を入れていました。

転職者自身、過去に「条件の良さに惹かれて入社したが、理念と現実の乖離に苦しんだ」という経験を持っています。だからこそ「同じようにミスマッチで苦しむ就活生を減らしたい」という思いに強く共感しました。

「経営理念は立派だけれど、実際は真逆のことをしている会社」
「働きやすさをうたっていても、現場は過酷な労働環境」

そうした矛盾に気づかずに入社し、後悔する人を一人でも減らしたい。就活支援を通じて学生たちに正しい情報を届けることは、自身の過去の経験を社会に活かすことでもあるのです。

会社選びで大切にすべきこと

会社選びで大切にすべきこと

このエピソードから学べるのは、「会社選びの基準は人それぞれである」ということです。しかし共通して言える大切なポイントがいくつかあります。

1. 経営理念と実態が一致しているか

企業のホームページやパンフレットには、美しい言葉が並んでいます。しかし本当に大切なのは、現場で働く社員の姿勢や実際の業務内容です。面接や会社説明会では「理念と現実にズレはないか」を意識して確認することが重要です。

2. 自分の価値観と合うか

給与や福利厚生などの条件面ももちろん大切ですが、それ以上に「自分が大切にしている価値観」と会社が目指す方向性が一致しているかどうかを考える必要があります。価値観が一致していれば、困難な場面でも前向きに努力できるでしょう。

3. 挑戦する意義を見つけられるか

「人生は一度きり」という視点を持つと、これまで触れてこなかった分野に挑戦することの価値が見えてきます。失敗を恐れるのではなく、「新しい経験を積むチャンス」と捉えることが、長期的なキャリア形成につながります。

まとめ ― 自分らしいキャリアを築くために

まとめ ― 自分らしいキャリアを築くために

仕事を辞める理由は人それぞれですが、その背景には「自分の価値観と会社の方針のズレ」があることが多いものです。そして、新しい職場を選ぶ際には「給与や安定性」だけでなく、「自分のやりたいこと」「大切にしたい価値観」「挑戦したい分野」を考慮することが、後悔しないキャリア選択につながります。

今回紹介したケースのように、「理念と実態の乖離に失望した経験」をバネにし、「同じ思いを他の人にさせたくない」という前向きな気持ちで就職支援に関わる姿勢は、多くの人にとって示唆に富むものです。

転職はネガティブな出来事ではなく、自分の人生をより豊かにするための大切な選択肢です。もし今の仕事に違和感や不安を感じているなら、自分にとって本当に大切なことを見つめ直し、新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。