
就職活動において、多くの学生や転職希望者が気になるのは「面接官はどんな人を好印象だと感じるのか」という点ではないでしょうか。学歴や資格はもちろん大切ですが、それ以上に面接の場で求められるのは「人柄」や「姿勢」です。今回は、実際の面接官が語る「主体性のある人はなぜ好印象なのか」について、具体例を交えながら丁寧に解説していきます。
面接官が好印象を抱く人物像のひとつに「主体性がある人」が挙げられます。主体性とは、自分の考えを持ち、状況に応じて積極的に行動できる力を指します。
企業が主体性を重視する背景には、変化の激しい現代のビジネス環境があります。上司や先輩の指示をただ待つだけではなく、自分で考え、必要な行動を起こせる人材こそが組織に貢献できるからです。
つまり、主体性のある人材は「会社にとって将来性がある」と判断されやすく、その姿勢が面接でプラスに働くのです。
ある面接官が語ってくれたエピソードがあります。
「面接の場で、応募者が3人同席していました。質問を投げかけると、必ず一番早く手を挙げて答えてくれた人がいたのです。その行動を見て『この人は主体性があって前向きだな』と強く感じました。」
この応募者は、決して完璧な回答をしていたわけではありません。むしろ、考えをそのまま素直に述べていたそうです。しかし、その率直さや積極的な姿勢が面接官に好印象を与えたのです。
ここで重要なのは、「正解を言おう」とするよりも「自分の考えを言おう」とする姿勢です。

面接で緊張してしまう大きな原因のひとつに、「正しい答えを出さなければならない」という思い込みがあります。
しかし、面接官は必ずしも「正解」を求めているわけではありません。むしろ、応募者の人柄や価値観、物事に対する考え方を知りたいのです。
そのため、無理に取り繕ったり、正解を探そうとする姿勢はかえって不自然に映ることがあります。結果として、消極的に黙り込んでしまったり、他の人が答えるのを待ってしまったりするのです。
主体性を評価されるためには、この「正解探し」の呪縛から解放されることが大切です。
では、具体的にどのような行動を意識すれば、主体性を効果的にアピールできるのでしょうか。ここでは3つのポイントをご紹介します。
1. まずは挙手して発言する勇気を持つ
面接官から質問を受けたとき、真っ先に手を挙げることはそれだけで強いアピールになります。完璧な答えを用意できなくても、「考えながら答える姿勢」自体が主体性として評価されます。
2. 自分の経験を正直に話す
取り繕ったエピソードや無理に飾った話は、面接官にすぐに見抜かれてしまいます。小さな経験でも構いません。「その時どう感じ、どのように行動したか」を率直に伝えることが重要です。
3. 前向きな姿勢を示す
たとえ失敗体験であっても、それをどう乗り越えようとしたのかを語ることで「成長意欲のある人」として好印象につながります。主体性は「失敗しない人」ではなく「挑戦する人」に宿るのです。
主体性をアピールするには、ただ「私は主体性があります」と言うだけでは不十分です。具体的なエピソードを交えて説明することが必要です。
たとえば次のような話し方が効果的です。
このように、具体的な行動と成果を示すことで、主体性が面接官に伝わりやすくなります。

注意すべき点として、主体性が強すぎると「自己主張が激しい」「協調性がない」と捉えられてしまう可能性があります。
企業が求めているのは、周囲を無視して突き進む人ではなく、チームの中で前向きに行動できる人材です。したがって、主体性をアピールするときには「協力しながら取り組んだ経験」や「周囲の意見を尊重した姿勢」も合わせて伝えることが望ましいでしょう。
面接官は、応募者の答えの正確さだけでなく「姿勢」や「雰囲気」から多くを判断しています。
これらはすべて「前向きさ」として評価されます。つまり、主体性とは「行動の速さ」だけでなく「姿勢や誠実さ」にも表れるのです。
就職活動の面接において「主体性のある人」は非常に好印象を与えます。必ずしも正解を答える必要はなく、自分の心に正直に、積極的に発言する姿勢こそが評価されるポイントです。
これらを心がけることで、面接官に「この人は前向きで伸びしろがある」と思わせることができます。
就職活動は、単に能力を測る場ではなく「人となり」を見られる場です。ぜひ勇気を持って、自分らしい主体性をアピールしてみてください。