ASDに多い会話(話し方)の特徴5選!大人の発達障害ASD自閉スペクトラム症アスペルガー

ASD(自閉症スペクトラム症)の会話に見られる5つの特徴

ASD(自閉症スペクトラム症、アスペルガー症候群、自閉症、広汎性発達障害)に該当する方の会話には、特徴的な傾向が見られることがあります。その背景には、ASD特有の特性が深く関係しています。

今回は、ASDの方の会話に現れる特徴5つについて詳しく解説します。
この理解を通じて、より良いコミュニケーションを築くヒントを見つけてみましょう。

1. 興味のある分野は夢中で話し続ける

1. 興味のある分野は夢中で話し続ける

ASDの方は、特定の興味分野に対して非常に強いこだわりを持つ傾向があります。
そのため、自分が夢中になっているテーマについて、周りの反応を気にせず話し続けることがあります。
例えば、会話の中で興味のあるキーワードが登場すると、スイッチが入ったかのように詳細な知識を熱心に語ることがあります。

エピソード例
以前一緒に働いていたASDの当事者である今井さん(仮名)は、携帯電話に非常に強いこだわりを持っていました。会話の中で「iPhone」や「Galaxy」という単語が出ると、機種のスペックや販売年月日などを楽しそうに語り始め、聞く側もその知識の深さに驚かされました。

ポイント

  • 良さ: 特定分野への探求心と知識の豊富さ。
  • 課題: 興味のない話題には関心が向かないため、相手との会話のリズムを合わせることが難しい場合も。

2. 感情表現が苦手

ASDの方の中には、非言語的コミュニケーション(表情、身振り手振り、相槌など)を苦手とする方もいます。そのため、周囲から「感情が伝わってこない」「反応が薄い」と見られることもあります。
また、自分が話す際にも、感情を言葉に乗せることが少なく、話に抑揚がないと感じられる場合があります。


「あと1分で電車が来る!」という緊急度の高い状況でも、淡々と伝えることがあります。
この冷静さは時に強みとなることもあります。

ポイント

  • 話に集中するあまり、表情や相槌にまで意識を向けにくいことがある。
  • 対人関係における緊張感が無表情や目線を合わせることへの苦手意識につながる場合も。

3. 曖昧な表現への返答に躓く

3. 曖昧な表現への返答に躓く

ASDの方は、曖昧な表現や抽象的な質問への対応を苦手とする傾向があります。
たとえば、「この案についてどう思いますか?」や「映画どうだった?」という質問に対して、気持ちを言語化して伝えるのに時間がかかったり、苦労したりします。

ポイント

  • 得意: 具体的な事実やデータを正確に伝えること。
  • 苦手: 抽象的な概念や感情を言葉にすること。

4. ストレートに物事を伝える

ASDの方は、物事を率直に伝える傾向があります。冗談が通じにくい場合もあり、正義感の強さや相手への配慮よりも事実を重視することが多いです。
たとえば、改善点を正直に伝えることで相手からの信頼を得ることもありますが、時には率直すぎて誤解を招くことも。

ポイント

  • 強み: 正直で具体的なフィードバックができる。
  • 課題: 相手が受け取りやすい表現を学ぶ必要がある。

5. 言葉選びが特徴的

5. 言葉選びが特徴的

ASDの方は、難しい言葉や珍しい表現を無意識に使うことがあります。
その背景には、目に見える情報(本やネット)をもとに学習する傾向があるため、会話が文章的になりやすいという理由が考えられます。
また、自分の考えを正確に伝えたいという強い意識から、言葉の選び方に独自のこだわりが表れることもあります。

ポイント

  • 良さ: 豊かな語彙と正確な表現。
  • 課題: 相手にとってわかりやすい言葉を選ぶ工夫が必要。

ASDの方とより良いコミュニケーションを築くために

ASDの方が持つ会話の特徴は、時に誤解や摩擦を生むことがありますが、それらは個性や強みとして捉えることもできます。
例えば、ASDの方が苦手な雑談や曖昧な指示については、具体的な話題やわかりやすい指示を心がけることで、円滑なコミュニケーションが可能になります。

工夫例
  • 趣味や活動を通じたコミュニティに参加: 自分の価値観に合う仲間と交流を深める。
  • 会話の引き出しを作る: 聞く力や質問力を磨き、安心して使える会話の「引き出し」を用意する。

ASDの方が持つ特徴を正しく理解し、相互の違いを尊重し合うことで、誰もが心地よく会話できる関係性を築けます。あなたも、相手の良さや自分の良さを活かしたコミュニケーションを目指してみてはいかがでしょうか。