
突然ですが、みなさんは「カサンドラ症候群」という言葉をご存じでしょうか?
これは、身近な人が自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持つ場合、コミュニケーションのすれ違いから精神的・肉体的な苦痛を感じる状態を指します。
ただし、ここで注意していただきたいのは、これはASDの人に非があるわけではなく、あくまで「お互いの関係性の中で生じる問題」だということです。
ASDの特性には、「言葉を文字通り受け取る」「相手の感情を読み取るのが苦手」といった特徴があります。こうした特性によって、身近な人との意思疎通が難しくなることがあり、その結果、心の交流がうまくいかず孤独を感じることがあります。
カサンドラ症候群は正式な診断名ではなく、「状態」を表していますが、多くの人がこの孤独に苦しんでいます。イギリスの心理学者マクシー・アストン氏によると、次のような特徴があります
こうした状況に陥りやすい人は、真面目で忍耐強く、几帳面で完璧主義な傾向があるとされています。この性質が関係性を固定化し、結果として、苦しみを深めてしまうことがあるのです。

カサンドラ症候群の人が最も苦しむのは、「理解されない」ことです。たとえば、ASDの特性を持つパートナーとの生活では、家事育児が一方に偏り、孤独感が強まることがあります。
具体例として、以下のようなすれ違いが挙げられます
このように、理解を求めて相談しても、返って傷つき、孤独感がさらに深まることがあります。
カサンドラ症候群への対応は、個々の状況に合わせることが重要です。
いくつかの対策を紹介します
カサンドラ症候群は「家族全体の問題」として捉えることが大切です。
一人だけが努力しても関係性の改善は難しいため、家族単位での取り組みが求められます。

この症候群の名前は、ギリシャ神話に登場するトロイアの王女「カサンドラ」に由来します。
彼女は予言の能力を授かりましたが、神アポロンの呪いにより、その言葉を誰にも信じてもらえませんでした。この「信じてもらえない孤独」が、カサンドラ症候群の象徴とされています。
今回の記事では、以下のポイントをお伝えしました:
もしこの記事を読んで、心に何かを感じた方がいれば、コメント欄や周囲に相談する一歩を踏み出してみてください。
一人で抱え込まず、自分を責めないことが、まずは大切です。
孤独に寄り添い、理解の輪が広がることを願っています。