【意外!?】ADHDの職場あるある7選!いくつ当てはまる?

 ADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ社会人にとって、職場で日常的に感じる困難や特徴には独特のものがあります。

 今回紹介するのは、ADHDあるある(社会人編)です。特に社会人として働いていると、周囲と仕事を進める中で、ADHDの特性が目立つ瞬間が多々あります。

 この記事では、ADHDの方が職場でよく直面する特徴的なあるあるを7つ挙げ、それぞれに解説を加えていきます。

 さっそく結論から言うと、ADHDの方の職場でのあるある7選は以下の通りです。
  ① 一発逆転のホームラン
  ② 締め切り間際になってから取り組む
  ③ 口癖が「あーそうだった」
  ④ 移動して作業するとものを忘れてくる
  ⑤ PCのデスクトップがアイコンでいっぱい
  ⑥ 周囲の音が気になって集中できない
  ⑦ 会議についていくのが苦手


1. 一発逆転のホームラン


 ADHDの方の特徴のひとつに、注意がさまざまな方向に向かいがちである点があります。

 このため、普段の業務では小さなミスを繰り返すことや、仕事が計画通りに進まないことが多いかもしれません。

 しかし、何かきっかけがあると、一気に過集中し、高いクオリティで作業を仕上げることがあります。まるで逆転ホームランのように、一瞬で状況が好転するのです。

 私自身も、以前、ADHDのAさんと一緒に仕事をしていた際に、「え?これ、どうやって終わらせたのですか?」と驚くことがしばしばありました。

 逆転ホームランが打てた瞬間、周囲からは称賛されますが、その後、上司から「なぜ普段からこれができないのか?」という質問を受けることもあります。Aさんはこの質問がすごくつらいとおっしゃっていました。

 ASD、ADHD、LDの方に共通することとして出来ることと出来ないことの間に、「出来るけど大変なこと」や「出来るけど疲れること」があります。

 これは決して気持ちの問題ではなく、あくまで脳の特性の問題なのです。


2. 締め切り間際になってから取り組む


 ADHDの方は、時間の管理や先延ばしが得意ではないことが多いため、しばしば締め切り間際になってから慌てて作業を始めることになります。

 Aさんも、最初の一歩を踏み出すのに苦労し、どうしても先延ばしにしてしまうことが多かったそうです。

 特に、複数のタスクを同時にこなすのが苦手なため、ひとつの仕事に集中できず、次第に締め切りが迫ってきて焦りを感じることが増えていきます。

 しかし、いざ取り組み始めると、過集中の力を発揮し、予定外に短時間で仕事を終わらせてしまうことも。

 締め切りが迫ることで、逆に集中力が高まり、一気に成果を出すというのがADHDの方のよくあるパターンです。


3. 口癖が「あーそうだった」


 ADHDの方にとって、予定や重要なことをうっかり忘れてしまうことがよくあります。

 私の知人であるBさんも、日々の日報提出を忘れることが多く、周囲から「日報提出しましたか?」と尋ねられると、「あーそうだった」と毎回返答していました。

 また、会議の予定やお客様との約束をすっかり忘れることも多く、急に「そういえば、今日11時にお客様が来る予定だった!」と思い出して慌てることも。

 こうした場面が頻繁に起こるため、社内では「Nさん、また忘れているな」とみんながわかるほどになっていました。

 このように、ADHDの特性が口癖にも現れることがよくあります。


4. 移動して作業するとものを忘れてくる


 ADHDの方は、物を置き忘れがちです。Aさんも、会議中に飲み物や資料をそのまま置き忘れてしまうことがよくありました。

 たとえば、会議室を出る際に、自分のペットボトルや会議資料を置き忘れてしまい、戻って探しに行くことが何度もありました。さらには、お昼休憩後、食堂に携帯を置き忘れることや、トイレにハンカチを置いてくることもありました。

 次第に私の会社では「ああさっきまでここにAさんがいたのだな」という道標みたいになっていました。皆さんもこのような経験ありませんかね。


5. パソコンのデスクトップがアイコンでいっぱい


 ADHDの方のPCデスクトップは、しばしばアイコンでいっぱいになってしまいます。

 仕事をしているうちに、後で確認しようと大量のファイルやショートカットをデスクトップに保存し、最終的には整理しきれずにアイコンだらけになってしまうのです。

 伊藤さんも、デスクトップにアイコンを詰め込みすぎて、画面に収まりきらなくなるほどでした。

 さらに、ブックマークにも情報を詰め込みすぎるため、後から探すのが大変になってしまいます。ADHDの方は、常にアイデアや情報が頭の中を駆け巡り、それをすぐに保存しようとする傾向があります。その結果、PCのデスクトップが情報のストック場所となり、整理整頓が難しくなるのです。


6. 周囲の音が気になって集中できない


 ADHDの方は、音に対する過敏性が高いことがあります。

 周囲の音が気になり、集中できないということがよくあります。特に、予測できない大きな音、たとえば急に誰かが大きな声を出したり、くしゃみをしたりすると、それが気になって作業に集中できなくなります。

 また、エアコンや換気扇、掃除機の音などの家電音にも敏感で、それが作業に集中する妨げとなることがあります。

 周囲の音が気になるときは、耳栓を使う、静かな場所を探して作業するなどの工夫が必要です。

 聴覚過敏は特にストレスや体調不良の時に強く現れることが多いため、自分の体調を振り返る良いきっかけともなります。


7. 会議についていくのが苦手


 会議を苦手とするADHDの方は非常に多くいらっしゃいます。

 Aさんが感じていた会議の苦手な理由を三つ挙げていました。

 まず一つ目が「長時間集中して話を聞くことが難しい」ことです。

 会議では自分が話すよりも、他の人の話を聞く時間が長いため、その間に集中力が途切れてしまうことが多いのです。

 二つ目が「じっと座っていることが苦手」な点です。

 ADHDの方は多動性といった特性のある方もいらっしゃいますので、体を動かさずにじっと座っていること自体苦手な方もいらっしゃいます。このような特徴は、大人になるにつれて収まりやすくはなるものの、心の多動は消えないので、じっと座っているように見えて、実は心の中は落ち着かない状況になっていることも多いのです。


 三つ目の理由が「眠気が襲ってくる」からです。

 ADHDの方には日中の眠気を訴える方が非常に多いのですが、これは単に意欲の問題だとか生活リズムの問題があるからとか一言で片づけられるものではありません。ADHDの方の眠気については、脳内のドーパミンやノルアドレナリンの働きの低下によるものという見方もあります。決して本人の意欲の低下や生活リズムの乱れが絶対的な理由というわけではないのです。

<まとめ>


 今回紹介した「あるある」は、ADHDを持つ多くの人々が共通して感じていることでもあります。

 職場でこれらの特徴を自分なりに理解し、工夫することで、自己管理やコミュニケーションが円滑になり、職場でのパフォーマンスが向上することもあります。