病院やクリニックの雰囲気が合うことも重要です。通う道中の居心地や受付の人、院内の空気感など、「ここなら続けられそう」と思える環境は回復に大きく寄与します。信頼できる場所であれば、起きた変化をよりよく受け止められますし、つらい副作用や困ったことがあっても「この人なら相談してみよう」と思えます。

相談や話し合い(カウンセリング)に関しては、相性の重要度がさらに高くなります。人に話を聞いてもらいながら、自分の見方を少しずつ変えていく作業は、相手が信頼できる人であればあるほど効果が出やすいからです。たとえば、人間関係で傷ついたとき、「無視された」と感じる捉え方を、「あの場では話が聞かれていなかったのかもしれない」と考え直すだけで、受け止め方が軽くなることがあります。

こうした見方を変える練習は、すぐに周りの状況を変えるわけではありません。けれども、受け止め方が変わることで心の負担が軽くなり、結果として日常の過ごし方や人との関わり方が少しずつ変わっていくことがあります。自分一人で客観的に見るのが難しい場合は、信頼できる支援者と一緒にその視点を育てていくといいでしょう。
支援者は職業だけで決まるものではありません。もちろん経験豊かな方や専門的な知識を持つ人は役に立ちますが、最後は「人と人」の関係です。相談相手は医師、心理の専門家、看護師、ソーシャルワーカー、相談員などさまざまな立場の人がいます。それぞれが持つ経験や得意分野は違いますが、どの立場でも「あなたに寄り添えるかどうか」が何より大事です。

実際に支援者を選ぶときのチェックポイントをいくつか挙げます。

最後に一番伝えたいことは、支援は「相性」がとても重要だということです。治療や相談の方法そのものも大切ですが、「誰が寄り添ってくれるか」が回復の鍵を握ることが多いのです。ぜひ、あきらめずに自分に合う支援者を探してみてください。そして出会ったら、まずは三回、続けてみることをおすすめします。そうすることで、支援者と一緒に自分の見方を整え、少しずつ日々が楽になっていくはずです。