躁うつ病の可能性を考える状況5つ

こんにちは。
今回は「躁うつ病の可能性を考える状況5つ」
についてお話ししていきたいと思います。

躁うつ病(双極性障害)は、「躁(そう)状態」や
「うつ状態」が繰り返される病気です。

「躁状態」と聞くと、元気すぎたり、テンションが高すぎたりといった、
わかりやすいイメージを持つ方も多いかもしれません。

けれども実際には、発症から診断までに時間がかかることが多い病気でもあります。

今回は、そんな「気づきにくい躁うつ病」の特徴と、「もしかして…?」
と可能性を考えるきっかけになる5つの状況を、丁寧に見ていきましょう。

■ 気づきにくい躁うつ病とは?

■ 気づきにくい躁うつ病とは?

躁うつ病の中でも、特に「双極Ⅱ型(そうきょくにがた)」と呼ばれるタイプは、
見分けが難しいことで知られています。

これは、激しい躁状態ではなく「軽躁(けいそう)」と呼ばれる軽めの躁状態と、
うつ状態を繰り返すタイプです。

軽躁状態は「少し元気」「いつもより活動的」「アイデアが浮かぶ」など、
一見すると“調子がいい”ように見えるため、本人も周囲も異変に気づきにくいのです。

一方で、うつの期間が長く続くことが多く

「なかなか治らないうつ」


として長期間苦しむケースも少なくありません。

そのため、うつ病と誤診されることが多く、適切な治療まで
に時間がかかってしまうこともあります。

未治療の期間が長くなると、仕事や人間関係、
生活全体への影響も大きくなり、
社会的な困難が続くこともあります。

■ なぜ見逃されやすいのか?

■ なぜ見逃されやすいのか?

双極Ⅱ型では、うつの時期に医療機関を受診しても「うつ病」
と診断されやすく、抗うつ薬を服用しても思うように改善しない場合があります。
また、「気分のムラ」「性格の問題」と捉えられてしまうこともあります。

さらに、軽躁状態では周囲に迷惑をかけるほどの行動にならないことも多く、
本人も「ちょっとハイになってるだけ」と感じてしまうことがあります。

このように、典型的な躁状態が目立たないため、長い間
「うつ病が治らない」と悩み続けてしまうケースが多いのです。

しかし、双極性障害と診断され、気分安定薬(リチウムなど)を
用いた治療を始めると、気分の波が落ち着き、再発予防にもつながります。

だからこそ、「もしかして…?」と気づくことがとても大切です。

■ 躁うつ病の可能性を考える5つの状況

■ 躁うつ病の可能性を考える5つの状況

ここからは、日常の中で「もしかすると躁うつ病のサインかもしれない」
と考えられる5つの状況を紹介していきます。
一見、意外に思えるものもありますが、どれも大切な“気づきのヒント”になります。

① 急な「キャラ変」があるとき

まず一つ目は、「急なキャラ変(キャラクターの変化)」です。

気分の変化によって、表情や話し方、雰囲気、考え方までガラッと変わることがあります。
昨日まで落ち込んでいた人が、突然明るくテンション高く話し出す、ということも珍しくありません。

このような変化は、時に一日単位で起こることもあり、周囲から見ると
「別人のようになった」と感じることもあります。

本人も「なぜこうなっているのか分からない」と戸惑う場合もあります。

② うつ病の治療がなかなかうまくいかないとき

2つ目は、「うつ病の治療が難航しているとき」です。

抗うつ薬を飲んでもなかなか改善しない、良くなったと思ってもまた落ち込む…。
そんな場合には、実は「双極Ⅱ型」が背景にあることもあります。

躁うつ病のうつ状態には、抗うつ薬だけでは効かないことが多く、
気分安定薬などを併用する必要があります。

そのため、うつ病の治療が長引いている場合には、医師と
一緒に「もしかして双極性障害では?」と検討してみることも大切です。

③ 衝動買いや浪費が目立つとき

3つ目は、「衝動買い・浪費の増加」です。

躁や軽躁の状態になると、普段より衝動的になりやすく、
高額な買い物をしてしまうことがあります。

たとえば、気づいたらネット通販で大量に注文していたり、
クレジットカードの請求に驚いたりするケースです。

もちろん、買い物依存やストレス解消の浪費と区別が
つきにくい場合もあります。

しかし、これらの行動が「一時的な気分の高まり」
伴って起こっている場合は、躁うつ病の可能性を疑うサインの一つになります。

④ 理由のない「周期的な落ち込み」があるとき

4つ目は、「周期的に気分が落ち込む」という状況です。

特に、明確なきっかけがないのに、何度も繰り返しうつ状態になる場合には注意が必要です。
一見、「反復性うつ病」と見えることもありますが、実は
「軽い躁状態」と「うつ状態」を交互に繰り返しているケースもあります。

季節の変化やライフイベントなどに関係なく、数ヶ月おきに
気分が沈むような場合は、隠れた躁うつ病のサインかもしれません。

⑤ ADHDのような症状が出てきたとき

5つ目は、「ADHD(注意欠如・多動症)的な症状が突然出てきたとき」です。

躁状態では、考えが次々と浮かぶ「観念奔逸」や、集中が続かない
「不注意」、落ち着きのなさなど、ADHDに似た症状が現れることがあります。
また、気分が高揚し、衝動的な行動をとったり、イライラしやすくなったりすることもあります。

もし、これらの症状が生まれつきではなく、ある時期から急に出てきた場合は、
躁うつ病の躁状態の可能性が高いと考えられます。

■ 早めの相談が「回復」への第一歩

■ 早めの相談が「回復」への第一歩

今回は、躁うつ病の可能性を考える5つの状況として

  1. 急なキャラ変
  2. うつ病の治療が難渋
  3. 衝動買い・浪費
  4. 周期的な落ち込み
  5. ある時期からのADHD的な症状

を紹介しました。

躁うつ病は「気分の波の病気」ですが、適切な治療を受けることで、
安定した生活を取り戻すことができます。
気分安定薬によって躁・うつの両方を防ぎ、再発を予防することも可能です。

「もしかして自分もそうかもしれない」と感じたら、
心療内科や精神科で相談してみてください。

早い段階で気づき、適切なサポートを受けることが、回復への第一歩になります。

■ まとめ

まとめ

躁うつ病は、「明らかな躁状態」がない場合でも、
気分の波や生活の変化の中にサインが隠れています。

一見、性格の問題やストレス反応に見えることもありますが、
その背後に病気がある可能性もあるのです。

「キャラが急に変わる」
「うつがなかなか治らない」
「気分の波が大きい」

といった状況が続くときは、
自分を責める前に「心のサインかもしれない」と考えてみてください。

気づくこと、相談することが、安心して生きるための大切なステップです。