時間にルーズな部下の改善法|コレだけで部下が時間を意識するようになる

時間にルーズな部下の改善法|コレだけで部下が時間を意識するようになる

「時間を守ること」

は、社会人として最も基本的なマナーのひとつです。

しかし現実には、

「遅刻が多い」
「締め切りを守れない」
「会議にギリギリで来る」


など、
時間にルーズな部下に悩まされている上司は少なくありません。

注意しても改善されない。怒れば関係が悪化する。
そんな悪循環に陥ってしまうケースも多いのではないでしょうか。

本記事では、

  • NGな指導法
  • 時間感覚の違いを理解する
  • 部下が自然と時間を意識するようになる上司の行動

この3つを中心に、部下の意識を
変えるための具体的な方法を解説します。

① NGな部下の指導法

① NGな部下の指導法

まず最初に確認したいのは、

「やってはいけない指導法」

です。

時間にルーズな部下を前にすると、つい感情的になりがちです。

しかし、感情的な叱責は逆効果になることが多いのです。

NG指導例①:「なんで時間が守れないんだ!」と叱る

叱ること自体が悪いわけではありません。
問題は、「理由を聞かずに叱る」ことです。

部下の中には、

「悪気はない」
「時間感覚が甘いだけ」
「他のタスクで混乱している」

など、
それぞれ異なる背景を持っていることがあります。
頭ごなしに怒鳴ると、改善よりも反発を生む可能性が高まります。

NG指導例②:「次から気をつけて」とだけ伝える

一見やさしく見えますが、これも改善にはつながりません。
なぜなら、「どう気をつければいいのか」が具体的でないからです。
部下の中には、

「気をつける」


とは

「遅れたら連絡を入れる」

程度にしか思わない人もいます。

上司が具体的に

「何をどうすべきか」

を伝えない限り、行動は変わりません。

NG指導例③:時間を守れない理由を本人任せにする

「自己管理の問題だから自分で直せ」

と放置してしまうのもよくある誤りです。

時間管理は「能力」ではなく「習慣」です。

習慣を変えるには、上司の関わり方や
職場の仕組みが大きく影響します。

つまり、部下だけでなく、
上司も一緒に見直す必要があるのです。

② 時間の感覚が違うという前提を理解する

時間にルーズな人を

「やる気がない」
「常識がない」

と決めつけるのは早計です。

そもそも人によって

「時間の感じ方」


には個人差があります。

たとえば、

・5分前行動を当然と考える人
・時間ちょうどに着けば問題ないと思う人
・ギリギリに着いてもセーフだと考える人

このように、「遅刻」の定義すら人によって違うのです。
心理学ではこれを「時間意識の差」と呼びます。

また、発達特性や集中力の傾向、環境要因などによっても差が出ます。

たとえば、マルチタスクが苦手な人は、
作業に集中すると時間の経過を忘れがちです。

また、完璧主義の人ほど

「もう少し準備を」


と思うあまり、時間をオーバーする傾向もあります。

つまり、

「時間を守れない=怠けている」

とは限りません。

まずは、部下がどんな理由で遅れてしまうのかを
冷静に把握することが大切です。

③ 部下が時間を守るようになる!上司が時間にシビアになる

実は、部下の時間意識を変える最も効果的な方法は、
上司自身が「時間に厳しくなる」ことです。

部下は、上司の行動を常に見ています。
上司が時間にルーズであれば、

「これくらい大丈夫」

と思うのは自然なことです。

逆に、上司が一分一秒を大切にしていれば、
部下も自然と時間を意識するようになります。

◆ 上司の時間に対する態度を見直すチェックリスト

まずは、自分の行動を振り返ってみましょう。
次の項目に一つでも当てはまる場合、部下に
「時間を守れ」と言っても説得力がありません。

  • 会議のスタート時間が予定より1分でも遅れることがある
  • 会議の終了が予定よりオーバーすることがある
  • 部下との待ち合わせで遅刻したことがある
  • 部下との約束を忘れて催促されたことがある
  • 指示した仕事の期限を自分が忘れていたことがある
  • スケジュールを守る意識が自分の中で緩くなっている

もし心当たりがある場合は、
まず自分の時間管理を見直すことから始めましょう。

◆ 「上司の時間意識」が変わると職場は変わる

上司が「時間厳守」を徹底するだけで、
職場の空気は驚くほど変わります。

たとえば、

・会議を1分遅れずに始める
・「予定通り終わる」ことを意識して話をまとめる
・締め切りを守った部下をしっかり褒める

こうした行動を積み重ねることで、
部下は

「この職場では時間を守ることが当たり前なんだ」


と自然に感じ取るようになります。

時間を守る文化は、言葉よりも「行動」で伝えるものなのです。

④ 部下のモチベーションを下げずに指導する方法

時間にルーズな部下を指導するとき、最も避けたいのは

「モチベーションの低下」

です。

叱り方ひとつで、

「信頼してもらえていない」

と感じ、やる気を失うこともあります。

以下の3つのステップで伝えると、相手のやる気を
保ちながら改善を促すことができます。

1.事実を伝える

まずは、

「遅刻」
「納期遅れ」


といった事実だけを冷静に伝えることが大切です。
感情的な言葉を避け、

「なぜ」
「どうして」


を問い詰める前に、現象を共有しましょう。

「昨日の会議は10時開始でしたが、〇〇さんは10時5分に到着されましたね。」

このように淡々と伝えることで、相手は
防衛的にならず、受け入れやすくなります。

2.影響を説明する

次に、

「その行動が職場にどんな影響を与えるか」

を伝えましょう。

「5分の遅れでも、他のメンバーがその間待機することになります。
みんなの集中が途切れてしまうのがもったいないですね。」

行動の影響を具体的に伝えることで、

「自分の行動が周囲に影響を与えている」

と実感できます。

3.改善策を一緒に考える

最後に、「どうすれば防げるか」を一緒に考えましょう。
上司が解決策を押し付けるのではなく、本人の意見を聞くことがポイントです。

「朝の準備で慌ただしいようでしたら、
5分前にリマインダーを設定するのはどうでしょうか?」

小さな工夫でも、

「自分で決めた」

ことは実行されやすくなります。

⑤ 時間を守ることは社会人としての基本マナー

時間を守ることは、単に

「遅刻しない」


というだけではありません。

「相手の時間を尊重する」

という、社会人としての信頼の基盤です。

会議や納期、打ち合わせなど、すべてはチームで動いています。
一人の遅れが、全体の流れを止めることもある。
だからこそ、時間厳守はビジネスマナーの中でも最重要項目なのです。

上司が

「自ら時間に厳しく」
「相手の時間も尊重する」


姿勢を見せることで、
部下は自然とその背中を見て学びます。
結果的に、組織全体の信頼感・生産性・雰囲気が大きく向上します。

◆ まとめ

◆ まとめ

時間にルーズな部下を変える近道は、
上司自身が時間に厳しくなることです。

感情的に叱らず、事実と影響を冷静に伝える
部下の時間感覚の違いを理解する
・司自身が時間を守る姿勢を見せる

この3つを意識するだけで、部下の意識は少しずつ変わっていきます。

「時間を守る」という小さな習慣の積み重ねが、
信頼を生み、組織を強くする――。

今日からまずは、自分の時計を1分早めてみることから始めてみませんか。