社会に出たばかりの新入社員にとって、最初の一歩を踏み出す「新入社員研修」は極めて重要な機会です。多くの企業が毎年この研修を実施していますが、実際には「どの研修会社に依頼すれば良いのか」「どんな講師を選べば効果的なのか」と悩む担当者も少なくありません。
そこで今回は、新入社員研修を成功に導くための「研修会社」と「研修講師」の選び方について、注意すべきポイントと共にわかりやすく解説します。
研修を検討中の経営者・人事担当者の方は、ぜひ参考になさってください。

まず、研修会社を選ぶ前に知っておきたい「失敗の原因」となるNGポイントを3つご紹介します。これらに当てはまると、せっかくの研修も成果につながりにくくなってしまいます。
毎年の恒例行事として、4月に研修を行う企業は多いでしょう。しかし、「とりあえずやらなければいけないから」と形式的に開催していると、時間も費用も無駄になってしまいます。
本来の目的は「研修を実施すること」ではなく、「新入社員の成長を促すこと」です。研修内容を企画する際は、どのような成長を目指すのか、研修後にどのような変化を期待するのかを明確にしておくことが大切です。
研修費用は確かに重要な要素です。安価なプランの方が稟議が通りやすい場合もあります。しかし、「安い=効果的」とは限りません。逆に、高額だからといって必ずしも成果が出るわけでもありません。
大切なのは「料金の多寡」ではなく、「費用に見合った効果が得られるかどうか」です。新入社員の成長という目的を最優先に考えましょう。
外部研修を依頼した途端に安心してしまい、「あとは講師にお任せ」というケースもよく見られます。しかし、研修担当者のサポートが不足すると、効果が半減してしまいます。
研修前に「なぜ研修を受けるのか」「研修の目的は何か」を受講者に伝え、意識を高めることが担当者の重要な役割です。研修会社と連携し、目的を共有しながら最大の効果を引き出しましょう。

次に、新入社員研修を依頼する際にチェックしておきたい「研修会社選びのポイント」を5つ紹介します。
研修会社は、まず自社の現状や課題を丁寧にヒアリングしてくれるところを選びましょう。表面的なプラン提案だけでなく、企業文化や人材育成のゴールを理解したうえで研修内容を設計してくれる会社が理想です。
企業によって育成方針や課題は異なります。汎用的なカリキュラムでは効果が出にくい場合もあります。したがって、自社の課題に合わせて柔軟に内容を調整できる会社を選ぶことが大切です。
担当者を通すだけでなく、実際に登壇する講師と直接話すことで、研修の方向性がより明確になります。講師の話し方や人柄、熱意なども確認でき、研修当日も安心です。オンライン面談でも構いませんので、事前の打ち合わせは必ず行いましょう。
研修は「受けたら終わり」ではありません。学んだ内容を実務で定着させるためのアフターフォローが欠かせません。研修後のフォロー面談やオンラインサポートがあるかを確認し、学びを継続できる環境を整えましょう。
実績は信頼の証です。新入社員研修の登壇経験が豊富か、受講者や企業からの評価はどうか、公開されている実績や口コミを参考にすることで安心して依頼できます。

同じ研修プログラムでも、講師によって成果が大きく異なることをご存じでしょうか。ここでは、効果的な新入社員研修を実現するための講師選びのポイントを紹介します。
分かりやすく、飽きさせずに伝えられる技術があるかを確認しましょう。
一方的に話すのではなく、受講者と双方向でやりとりできる講師が理想です。
的確なアドバイスで受講者の成長を促す講師は信頼できます。
新入社員育成に情熱を持ち、受講者の心を動かせる講師を選びましょう。
講師歴の長さよりも「登壇件数」が重要です。多くの現場経験を積んでいる講師ほど柔軟に対応でき ます。
実際のビジネス経験がある講師は、実践的な事例を交えながらリアリティのある研修を行えます。
ビジネスマナーやコミュニケーションなど、特に新入社員研修に精通している講師を選びましょう。社会人への意識変革を促せる講師は特に貴重です。
どんなに実績豊富でも、自社の雰囲気や方針に合わなければ効果は半減します。社風や受講者層に合った講師を選ぶことが成功の鍵です。
今回は、新入社員研修を成功に導くための研修会社と講師の選び方について解説しました。
研修の目的は「実施すること」ではなく、「人を育てること」。
しっかりとヒアリングを行い、カスタマイズされたプログラムを提供し、熱意ある講師が伴走してくれる——そんな研修こそが、新入社員の成長を最大限に引き出します。
貴社の新入社員が、自信と誇りを持って社会人生活をスタートできるよう、ぜひ今回の内容を参考にしてください。