「講師になりたいけれど、自分に務まるだろうか」と悩む方は少なくありません。特に未経験の方は、何から始めて良いのか分からず、立ちはだかる不安が大きいものです。しかし、結論から言えば、講師未経験でも講師になることは十分に可能です。ポイントは、自分の不安を整理し、着実にステップを踏んでいくことです。ここでは、講師を目指す方が抱えがちな三つの不安について詳しく解説し、それを乗り越える方法をご紹介します。

まず多くの方が抱える不安の一つは、「人前で話すのが苦手」ということです。大勢の前に立つと足が震えたり、原稿を持つ手が震えたりしたことがあります。多くの人にとって、一対一で話すことは問題なくできても、複数人の前で話す経験はほとんどないため、どうしても苦手意識を持ってしまうのです。
しかし、この不安は正直なところ「慣れ」で克服できます。人前で話す経験を積み重ねることで、自信は自然とついてきます。さらに、講師として必要なのは単に話すことではなく、受講者が「動いてみたい」「変わりたい」と思える話し方です。つまり「人を動かす話し方」「人を惹きつける話し方」を意識して練習することが重要です。
具体的には、話す内容を整理してポイントを押さえたり、声のトーンやジェスチャーを意識したりするだけでも効果があります。話し方のテクニックは学べば必ず身につきますので、未経験だからといって諦める必要はありません。少しずつ練習し、自分なりのスタイルを身につけることが第一歩です。

次に多くの方が悩むのが、「自分には人に教えられるような経験がない」という点です。社会経験の中で特別誇れることがないと感じる方もいるでしょう。しかし、実際には誰一人として同じ経験をしていません。つまり、あなたが経験してきたこと自体が、他の人にとっては価値のある情報なのです。
大切なのは、自分の経験を整理し、それを講座やセミナーに活かすことです。失敗談や成功談、日常の中で得た学びなど、どんな内容でも講座のコンテンツに変えることができます。まずは紙に書き出してみることをおすすめします。思った以上に、受講者に伝えられるエピソードやノウハウが見つかるはずです。
例えば、「私はこんな失敗をしたけれど、こうやって乗り越えた」というストーリーは、同じような悩みを持つ受講者にとって大きな学びになります。特別な経験がなくても、日常の中の気づきや工夫を整理することで、自分だけのオリジナルコンテンツを作ることができるのです。

最後の不安は、「講師一本で生活していけるのか」という点です。これは非常に現実的で重要な問題です。副業として講師をする場合はそれほど問題にならないかもしれませんが、講師一本で生計を立てたい場合は、戦略的な取り組みが必要です。
まず大切なのは、自分が提供したいものと、受講者が欲しいものが一致しているかを確認することです。例えば、自分が大好きなドリアンを使った商品を提供したいと思っても、世の中にその商品を求める人が少なければ、売り上げは上がりません。つまり、ターゲットと提供内容のマッチングが重要なのです。
ここで必要になるのが、「誰に」「何を」「どのように提供するか」というコンセプト設定です。ターゲットに合わせたコンテンツを提供し、適切なPRや営業を行うことで、初めて収益につながります。私自身も独立当初、営業経験を活かして初月に一定の売り上げを確保しました。しかし、戦略が不十分だったために数か月後には売り上げが激減するという経験もしました。この経験から学んだのは、売り上げを安定させるためには戦略が不可欠であるということです。
講師一本で生活するためには、まずコンセプトを明確にし、ターゲットに合わせたコンテンツを作ること。そして、作ったコンテンツを適切に販売・PRすることです。このステップを踏めば、講師として安定した収入を得ることは十分可能です。難しいことではなく、やるかやらないかの問題に過ぎません。
講師未経験の方が抱える不安には、大きく分けて三つあります。「人前で話すのが苦手」「コンテンツがない」「講師一本で生活できるか」です。しかし、いずれの不安も工夫と努力で乗り越えることができます。
講師という仕事は、知識や経験を人に伝え、相手を成長させる喜びがある素晴らしい職業です。未経験だからと躊躇する必要はありません。ポイントを押さえ、着実にステップを踏めば、誰でも講師として活躍することは十分に可能です。自分の経験や思いを整理し、少しずつ形にしていくことから始めてみましょう。