ナッツによってがん患者の生存率が改善:癌に効く食べ物

ナッツによってがん患者の生存率が改善:癌に効く食べ物

ナッツといえば、

「美容や健康に良い食べ物」

というイメージを持つ方が多いでしょう。

アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミアナッツなど、
最近では手軽に手に入るスナックとして人気があります。

しかし、ナッツの健康効果はそれだけにとどまりません。
最新の研究では、

「ナッツの摂取ががん患者の生存率を改善する可能性がある」

と報告されています。

本記事では、その根拠や研究結果、
そして日常生活での取り入れ方について詳しくご紹介します。

ナッツに含まれる栄養成分と健康効果

ナッツに含まれる栄養成分と健康効果

ナッツは小さな実の中に、私たちの
体にうれしい栄養素をたっぷりと詰め込んでいます。

代表的な成分は以下の通りです。

  • 不飽和脂肪酸:悪玉コレステロール(LDL)を減らし、心臓病の予防に役立ちます。
  • 食物繊維:腸内環境を整え、便通を改善します。
  • ビタミンE・B群:抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。
  • マグネシウムや亜鉛などのミネラル:代謝や免疫機能をサポートします。

こうした栄養素の働きにより、ナッツを日常的に食べることで、

心臓疾患や糖尿病などの生活習慣病のリスクが下がる

ことが数多くの研究で示されています。

たとえば、世界的に権威ある医学誌

『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(NEJM)』に掲載された報告では、
ナッツを定期的に食べている人は、食べない人に比べて

全死亡リスクが約20%も低い


という結果が得られました。

糖尿病とがんの関係にも注目

糖尿病は、血糖値のコントロールがうまくいかないことで
全身の代謝や免疫機能に影響を与えます。

実は、糖尿病は「がんの進行リスクを高める」ことも
知られており、生活習慣の改善ががん予防にも直結します。

ナッツは血糖値の上昇を緩やかにし、インスリン抵抗性を
改善する効果があるため、糖尿病の予防・改善にも役立ちます。

つまり、

ナッツを食べることが、間接的にがんの進行を抑える可能性がある

ともいえるのです。

ナッツとがんの関係:最新研究の結果

特に注目されているのが、ナッツの摂取と
大腸がんの再発率・生存率に関する研究です。

アメリカで行われた大規模臨床試験では、
ステージⅢの大腸がん患者826人を対象に、手術後の
補助化学療法(抗がん剤治療)の期間中に食事内容を詳細に調査しました。

参加者には、

「1週間または1か月にどのくらいナッツを食べるか」

というアンケートが行われ、

その後、再発率や生存期間との関係が分析されました。
1サービングは28グラム(約ひと握り分)と定義されています。

結果は驚くべきものでした。
ナッツを全く食べない人に比べ、

週に2回以上ナッツを食べていた人は、
がんの再発または死亡リスクが42%低下

さらに、

全生存率(生きられる期間)も改善し、
死亡リスクが57%も低下

していたのです。

消化器系がんにも効果が期待

この傾向は大腸がんだけに限りません。
ナッツを週3回以上食べている人は、消化管・肝臓・すい臓といった
消化器系のがんの死亡率が44%低下するという報告もあります。

つまり、ナッツは単なる「健康おやつ」ではなく、
がんの再発予防や治療のサポートとしても注目されているのです。

どのナッツが効果的?

研究では、「ピーナツ以外のナッツ」、つまり

**ツリーナッツ(Tree Nuts)**


が特に効果的であるとされています。

ツリーナッツとは、木になるナッツのこと
を指し、以下のような種類があります。

  • アーモンド
  • カシューナッツ
  • ピスタチオ
  • ブラジルナッツ
  • マカダミアナッツ
  • クルミ(ウォールナッツ)など

これらのナッツは、オメガ3脂肪酸やポリフェノール
などの抗酸化物質を多く含んでおり、細胞の酸化
ストレスを抑える働きが期待されます。

ナッツを食べるときのポイント

では、どのくらいの量を食べるのが理想的なのでしょうか。

研究で使われた基準では、「1サービング=28g」、
つまり握りこぶし1つ分程度です。

これを週に3日以上食べることで、再発予防や
健康維持に効果があるとされています。

ただし、ナッツはカロリーが高めなので、食べすぎには注意が必要です。
1日あたり30gを目安に、無塩タイプ・無添加タイプを選ぶとよいでしょう。

私のおすすめの取り入れ方

筆者自身も毎日、間食やおやつの代わりにナッツを取り入れています。
特におすすめなのは、

  • 朝食のヨーグルトにアーモンドやクルミをトッピングする
  • 小腹がすいたときに、ポテトチップスではなくミックスナッツを少量つまむ
  • サラダや炒め物に砕いたナッツを加える

といった方法です。
料理に少し加えるだけでも風味と食感が豊かになり、満足感がアップします。

まとめ|ナッツは「小さな薬箱」

まとめ|ナッツは「小さな薬箱」

ナッツは、その小さな粒の中に、私たちの
健康を支える栄養がぎっしり詰まっています。
心臓病や糖尿病といった生活習慣病のリスクを減らすだけでなく、

最新の研究では

「がんの再発率や死亡率を下げる」

可能性まで示されています。

特に大腸がんの患者さんにおいては、

ナッツを多く摂る人ほど生存期間が長くなる

という結果が出ています。

もちろん、ナッツだけでがんが治るわけではありませんが、
治療の一環として、あるいは再発予防のサポートとして、

「食べる療法(フードセラピー)」

の一つとして取り入れる価値は大いにあります。

週に3日、ひと握りのナッツを習慣に。
それが、あなたの未来の健康を守る小さな一歩になるかもしれません。