血液培養検査は、感染症の原因を解明し、患者さんに適切な治療を提供するために重要な検査です。本記事では、検査の目的や実施手順、注意すべきポイントについて、わかりやすく解説します。
血液培養検査は、血液中に細菌が混入しているかを確認する検査です。本来無菌であるはずの血液内に細菌が侵入している場合、発熱や感染症状が現れることがあります。この検査を行うことで、感染の原因菌を特定し、最適な治療方法を選ぶことが可能になります。
採血後、血液を培養ボトルに入れて数日間培養することで、菌が増殖しやすい環境を作ります。その結果、血液中の菌が特定され、治療計画の策定に役立てられます。
血液培養検査を正確に行うには、いくつかの重要なポイントを守る必要があります。以下にその手順と注意点を整理しました。

血液中の菌を正確に検出するためには、抗菌薬の投与前に採血を行うことが重要です。抗菌薬が投与されると、血液中に存在している菌が短時間で消失してしまうため、検査結果が正確でなくなる可能性があります。検査の目的を達成するためには、採血のタイミングを守ることが必須です。
コンタミネーションとは、検査サンプルが外部からの細菌で汚染されることを意味します。私たちの皮膚には普段病原性を示さない細菌(常在菌)が存在しており、清潔な操作を行わないとこれらが検査結果に影響を与える可能性があります。
これらの手順を守ることで、検査結果の精度を高めることができます。
血液培養検査では、通常2セットの検体を採取します。それぞれのセットは、好気培養用の青色ボトルと嫌気培養用のオレンジ色ボトルで構成されています。
1セット目と2セット目は、異なる部位から採血することが推奨されています。例えば、1セット目を右腕から採血した場合、2セット目は左腕から採血するようにしましょう。このように部位を変えることで、コンタミネーションのリスクを低減できます。

採血した血液をボトルに注入する際には、嫌気ボトル(オレンジ色)から先に注入し、その後に好気ボトル(青色)へ注入する順序を守ります。
嫌気性菌は酸素を嫌うため、最初に嫌気ボトルに血液を注ぐことで空気の混入を防ぎます。この手順を守ることで、菌の正確な培養が可能になります。
2セット分の血液(約40ml)を採取できない場合には、好気培養用の青色ボトルを優先して血液を注ぎます。嫌気性菌による感染は全体の約5%程度と少なく、多くの菌は青色ボトルで培養可能であるためです。必要量を確保できない場合は医師に報告し、適切な判断を仰ぎましょう。
血液培養検査を成功させるには、以下のポイントを押さえることが重要です。
血液培養検査は、感染症の原因を特定し、適切な治療を提供するための重要な手段です。正確な手順を守り、患者さんの回復につながる質の高い医療を実現しましょう。
この内容が、日々の臨床現場での検査業務や治療方針の決定に役立つことを願っています