知らないと困る“現実”とその向き合い方
がんという病気は、誰にとっても突然訪れるかもしれない出来事です。
治療のつらさや不安と同じくらい、多くの方が悩むのが 「お金」 の問題。
これは決して他人事ではなく、いざというとき避けて通れないテーマなんですよね。
今日は、実際にがん治療にはどのくらいの費用がかかるのか、そしてその負担をどう考えていけば良いのか。
少し腰を据えて、わかりやすくお話していきます。

すでに治療を経験された方や家族を支えた方なら、きっと痛感されていると思います。
がん治療の費用は、想像しているよりはるかに高額です。
費用は主に、
によって大きく変わります。
たとえば、入院して手術を受ける場合、数十万円 単位の費用がかかるのが一般的です。
さらに外来で受ける抗がん剤治療は、月に数万円~数十万円 と幅があります。
また、進行がんの場合には治療が長期化しがちなので、年間を通じた費用負担はさらに重くのしかかります。
最近では従来の抗がん剤だけでなく、
などの最新治療薬が選択肢に増えました。
ただし、これらの薬はとても高額で、治療費全体を押し上げる原因にもなっています。
ひとつの目安として、「がん患者意識調査2010」というアンケートでは、
もっともお金がかかった1年間の支出について、平均115万円 という結果が出ています。
中には、200〜300万円以上 の費用がかかったという方もいました。
もちろん、これは14年前の調査。
今は新しい治療も増えたことを考えると、より高額になっている可能性が高い といえます。
一般的な感覚としては、
「がん治療の初年度には100万円以上かかる」
というのがひとつの目安になってくるでしょう。
「健康保険があるんだから、そんなにかからないのでは?」
と感じる人もいるかもしれません。
確かに、医療費が高額になった場合には 「高額療養費制度」 があり、
一定額を超えた分は払い戻しされます。
ただし、この制度にも問題点があります。
● 所得区分が大雑把
例えば、最も利用者が多いとされる所得区分では、
年収 約370万円〜770万円 が同じグループにまとめられています。
年収が倍近く違うのに、
月額の自己負担上限は およそ8万円台で同じ というのは、正直フェアとは言えません。
● 保険外の支出が意外と多い
がん治療でかかるお金は、保険診療の医療費だけではありません。
こうした“保険外”の支出も積み上がると、負担はどんどん増えます。
● 収入の減少という現実
がんになると、多くの方が
といった収入面での変化を経験します。
治療費が必要な時期に収入が減る……
これは家計にとって非常に大きなダメージになります。
実際、先ほどの調査では、
約70%の患者さんが「治療費の負担が大きい」と回答 しており、
「とても負担が大きかった」と答えた方が約30%いました。
もうひとつ気を付けたいのが 先進医療 です。
先進医療とは、保険がきかない最先端の医療技術で、
厚生労働省が「保険診療と併用してよい」と認めたものを指します。
代表例としては、
などがありますが、技術料だけで 約300万円 と非常に高額。
先進医療は誰もが受けるわけではありません。
ただし、
「標準治療が効かない場合の最後の選択肢」
となることがあり、お金が理由で受けられないという事態は避けたいものです。
ここまで見ると、「がんって本当にお金がかかるんだ…」と不安になりますよね。
でも大丈夫。準備しておくことで負担を軽減できる部分はたくさんあります。
● ① ある程度の貯蓄をしておく
いざというとき使える資金があるだけで、心理的負担が大きく変わります。
● ② がん保険や医療保険の検討
保険に頼りすぎる必要はありませんが、治療費の備えとしては現実的な選択肢です。
とくに 先進医療特約 については賛否ありますが、
マリー的には「保険料を負担に感じないなら入っておくのもアリ」という感じね。

がん治療は心身だけでなく、経済的にも大きな影響を与える病気です。
そしてこれは決して他人事ではありません。
費用の目安を知り、制度を理解し、備えをしておくこと。
それが、いざというとき自分や大切な人を守る力になります。
ちょっと重たい内容だったけど、
こういう現実を知っておくことが、必要な未来の安心につながるのよね。