がん 切らずに治す方法はあるのか?手術以外の選択肢を解説

がんを切らずに治せるの?

がんを切らずに治せるの?

――手術を受けるかどうか迷っている方へ、手術以外の選択肢をわかりやすくまとめました。

多くの人にとって、がんと聞くと最初に思い浮かぶのは「手術」です。確かにがんの三大治療は手術、薬(抗がん剤)、放射線で、その中でも手術は“がんの塊を取り去る”という点でとても力強い方法です。ただ、手術には入院や痛み、合併症のリスク、臓器の機能変化など不安になる面もあります。「切りたくない」「できれば手術を避けたい」と考えるのは自然なことです。

では、本当に「切らないで済む方法」はあるのでしょうか。結論から言うと、あります。ただし誰にでも同じとは限りません。がんの種類や進行の程度、年齢や普段の体の状態によって、選べる治療が変わります。

手術以外の主な選択肢

代表的な手術以外の選択肢を見ていきましょう。

1)放射線治療

放射線をがんのある場所に当てて、がん細胞を小さくしたり止めたりする方法です。最近はピンポイントで強い照射をすることで、手術と比べて体の負担が少ないケースも増えています。特に高齢の方や手術のリスクが高い人では有力な選択肢になります。

2)抗がん剤(薬の治療)

全身に効く薬を使って、がんを小さくしたり、広がりを抑えたりします。飲み薬や点滴など種類はさまざまです。副作用が出ることもありますが、最近は副作用の少ない薬や症状を和らげる対処法も進んでいます。

3)免疫の力を利用した治療などの新しい方法

体の持つ力を引き出してがんと戦わせる治療が登場しています。すべての人に効くわけではありませんが、手術以外の選択肢として注目されています。

4)標準治療を受けないという選択

治療の効果と副作用を比べ、生活の質(いまの生活を大切にすること)を優先して、あえて標準的な治療を受けないという選択もあります。これも一つの意思表示であり、尊重されるべき選択です。

治療選びで大切なこと

治療選びで大切なこと

重要なのは、「手術がベストか、それ以外がベターか」は患者さんごとに違うということです。同じ病名でも、どの段階か、そして患者さん本人の体の状態や希望によって答えは変わります。

そのため、外科医だけで判断せず、放射線の専門医や薬を担当する医師など、複数の専門家の意見を聞くことが大切です。セカンドオピニオンを求めるのも有効です。複数の視点から情報を得て、自分が納得できる治療法を選びましょう。

最後に伝えたい大切なポイント

最後に伝えたい大切なポイント

最後に伝えたいことは二つです。ひとつは、切らない選択肢は確かに存在するが、手術に比べて“がんを完全に取り切る確率”が下がることがある点を理解しておくこと。もうひとつは、どんな選択をするにしても、それが患者さん自身の納得した決断であることが最も大切だということです。

医師はメリットとデメリットを説明する義務がありますが、わからないことや不安なことは遠慮せず質問してください。あなたが自分の体と生活を大切にしながら、納得して選べるように、複数の専門家の話を聞き、しっかり考えて決めてください。どの道を選んでも、あなたが主役です。