がん患者さんにおすすめの趣味3つ

がん患者さんにオススメの趣味3つ

がんの治療中や治療後の生活では、心や身体にかかる負担が大きく、日々の過ごし方に迷う方も少なくありません。治療のスケジュール、体調の波、不安やストレス——こうしたさまざまな要素が重なる中で、「どのように自分らしく時間を使えばよいのか」、と悩む患者さんにとって、適度な趣味は思いのほか大きな力になってくれます。

趣味は「時間をつぶすため」ではなく、「心を整え、回復力を高めるための大切な要素」。本記事では、がん患者さんから特に支持され、無理なく続けられるおすすめの趣味を3つ紹介します。

無理なく心が整う——読書(紙・電子書籍・朗読)

無理なく心が整う——読書(紙・電子書籍・朗読)

読書は最も取り入れやすく、静かに自分のペースで楽しむことができる趣味です。特にがん治療中は倦怠感が出やすく、外出が難しい時期もありますが、読書なら体力を多く消耗せず、ベッドやソファでリラックスして取り組めます。

● 読書がもたらすメリット

  • ストレス緩和効果
    落ち着いた文章に触れることで、心拍数が下がり、緊張が和らぐといわれています。
  • 現実から少し離れられる「逃避」の時間
    特に小説やエッセイは、精神的な負担からひととき距離を置き、気持ちのリフレッシュに。
  • 知識を深める満足感
    がんとの向き合い方、心理学、健康、哲学など、自分の心を支えてくれる本にも出会えます。

● 体力のない日でも楽しむコツ

  • オーディオブックを活用する
    疲れているときは文字を追うのも大変です。朗読なら目を閉じたまま楽しめ、睡眠導入にも向きます。
  • 短編やエッセイから始める
    長編小説が負担に感じる日は、1話完結型の短い作品がおすすめです。

読書は「今日は5分だけ」という形でも続けられるため、体調の波が大きい方でも取り入れやすい趣味といえます。

心の整理につながる——日記・文章を書くこと

がん治療中は、気持ちが大きく揺れ動くことがあります。そんな時、ゆっくりと筆を動かし、自分の内側にある気持ちを言語化する「書く活動」は、こころの負担を軽くする手助けとなります。

● 書くことがもたらす効果

  • 不安やストレスの「見える化」
    書き出すことで、漠然とした不安が整理され、自分の感情を客観的に見つめられます。
  • 小さな気づきや感謝に出会える
    1日の中で「嬉しかったこと」を1つ書く習慣をつけると、自分が思っていた以上に穏やかで前向きな気持ちが生まれてきます。
  • 治療の記録として役立つ
    副作用の出方、食事の量、気分の浮き沈みなどを書き残しておくと、主治医との相談にも便利です。

● 無理なく続けるポイント

  • 長く書こうとしない
    一行でも十分。大切なのは「毎日、自分を見つめる小さな時間を持つこと」。
  • スマホメモや音声入力もOK
    手書きが疲れる日は無理をしないことがコツです。

日記は誰かに見せるものではありません。「自分自身と静かに向き合う優しい時間」として取り入れてみてください。

心身のリフレッシュに最適——軽い散歩・室内でできる運動

体力が低下しやすい治療期間中でも、可能な範囲で身体を動かすことは気分転換に極めて有効です。特に歩行軽いストレッチは、無理のない範囲で続けられ、心身の状態を整えてくれます。

● 運動がもたらす良い変化

  • 血流が良くなり、疲れにくくなる
    激しい運動ではなく、ゆっくりした散歩やストレッチでも効果があります。
  • 睡眠の質が向上する
    適度に身体を動かすと、夜に眠りやすくなり、翌日の調子にも良い循環が生まれます。
  • 外の空気を吸うだけでも気分が前向きに
    自然の中を歩くと、心が軽くなる方が多い傾向があります。

● 室内でもできるおすすめの運動

  • 椅子に座ったままできるストレッチ
  • ゆっくりとした深呼吸法
  • 簡単なヨガ・ラジオ体操
  • 体調が悪い日は「立ち上がって背伸びするだけ」でも十分

大切なのは「気持ちよく終われる範囲で行うこと」。体力の回復には個人差があるため、自分のペースを最優先にしましょう。

おわりに:趣味は「心の支え」になる

おわりに:趣味は「心の支え」になる

がんと向き合う日々は、身体だけでなく心にも大きな影響を与えます。だからこそ、無理のない範囲で楽しめる趣味を持つことで、自分の中に小さな余裕が生まれ、毎日の生活に温かさが戻ってきます。

今回紹介した

  • 読書
  • 日記・文章を書くこと
  • 軽い散歩やストレッチ

は、患者さんから特に支持され、気軽に続けられる3つの活動です。それぞれの体調や生活スタイルに合わせて、ぜひ取り入れてみてください。