手術や抗がん剤治療が終わって、ようやくほっとできたと思ったのに、
「再発したらどうしよう…」
そんな不安を抱えながら暮らしている方は、とても多いと思います。
実際、がんの治療後の生活は、気持ちの揺れが大きくなる時期です。
だからこそ、再発についての正しい知識を知っておくことが、これからの毎日を安心して過ごすための支えになります。
この記事では、がんの再発がどう起こるのか、どんな検査で見つかるのか、どれくらいの期間フォローするのか、そしてもし再発してもどんな治療があるのかを、丁寧にわかりやすくお伝えします。
どうか肩の力を抜いて、ゆっくり読み進めてみてください。

がんの治療がうまくいっても、体のどこかにとても小さながん細胞が残っていることがあります。
それが時間をかけて少しずつ大きくなり、また姿を現す――それが「再発」です。
国立がん研究センターは次のように説明しています。
これを読むと怖く感じるかもしれませんが、再発は「よくあること」でもあります。
大切なのは、再発を早めに見つけて、早めに対処することです。
再発といっても、いくつかのタイプがあります。
① 局所再発
最初にがんがあった場所にまた出てくるケースです。
② リンパ節再発
リンパ節に潜んでいたがんが大きくなる場合です。
③ 腹膜播種(ふくまくはしゅ)
おなかの中の膜に、がんが広がっていくタイプです。
④ 遠隔転移
血液などを通って、離れた場所(肺・肝臓・骨など)にがんができるケース。
遠隔転移と聞くと心配になるかもしれませんが、
転移した場合でも、治療は「もとのがん」に合わせて行います。
つまり、治療の方向性ははっきりしています。そこは安心してください。
再発のしやすさは、がんの種類や進行度によって違います。
一般的に再発しやすいのは、
また、
すい臓がん、胆道がん、食道がん
などは再発率が高いとされています。
「自分はどうだろう?」と不安になる必要はありません。
あくまで一般的な特徴であって、一人ひとり状況も体質も違います。
大切なのは、あなた自身の検査や診察を続けていくことです。

再発のチェックは、症状が出る前に見つけることがとても大切です。
そのため、定期的に検査を行います。
血液検査で測定します。
治療前に高かった人は、治療後に下がるのが普通です。
そこから再び上昇してくると、再発を疑うサインになります。
ただし、
もいますので、万能の検査ではありません。
「腫瘍マーカーが少し上がっただけで落ち込む必要はない」ということを覚えておいてください。
肝臓などの腹部臓器を調べるときに使われる簡単な検査です。
というメリットがあります。
再発チェックで最も多く使われる検査です。
を細かく見ることができます。
必要に応じて、
などを追加することもあります。
一般的には 治療後5年間 がひとつの目安です。
乳がんなど、一部は 10年間 経過観察を行う場合があります。
再発が多い時期は?
この期間を無事に過ぎると、再発の可能性はぐんと下がっていきます。
決まったルールがあるわけではありませんが、
リスクが高いと判断された場合は、
という場合もあります。
「検査が多くて不安」と感じる方もいますが、
それは“悪いから”ではなく しっかり見守っているから と考えてください。
少し前までは、「再発したら治療は限られている」と考えられていました。
でも今は本当に時代が変わっています。
再発したがんに対して使える治療法の例
さらに、
など、選択肢は決して少なくありません。
再発=もう終わり、ではありません。
むしろ「ここからできること」もたくさんあります。
大切なのは、
主治医とよく話し合い、自分が納得できる治療を選ぶこと。
あなたの治療の旅は、まだ続けることができます。

再発という言葉は、とても重く感じるかもしれません。
でも、どうか覚えておいてください。
定期検査は「怖いものを探す」ためではなく、
“安心して日々を過ごすため”のものです。
どうか、検査のたびに不安を抱えすぎないでください。
そして、わからないことは、いつでも担当医に相談してください。
あなたの生活と気持ちを守るために、医療者はいつでも寄り添っています。