敗血症でも実施される持続透析 CHDFの看護や管理について

はじめに

 CHDF(持続的血液透析濾過)は、24時間持続して血液を浄化する治療法です。この治療は、複雑な機器構成や多くの薬剤を使用するため、看護師にとっては管理や操作に高いスキルが求められる分野です。本記事では、CHDFの回路構成や管理方法、モニタリングのポイントについて詳しく解説していきます。

CHDFとは?

CHDFとは?

CHDFは、患者さんから血液を取り出し、機械を通して浄化し、再び体内に戻す治療です。特に重症患者の治療に用いられることが多く、以下のような特徴があります。

  • 24時間持続的に血液を浄化:通常の透析が数時間で終わるのに対し、CHDFはゆっくりと浄化を行うため、患者の循環動態への負担が少ないです。
  • 注意が必要な治療:脱血、透析液、補液など複雑な工程があり、それぞれで慎重な管理が求められます。

CHDFの回路構成

CHDFの基本的な回路構成について解説します。

回路の仕組み

  1. 脱血回路:患者の血液を体外に取り出し、機械に送る回路。赤色で示されることが多い部分です。
  2. 透析液・補液回路:血液を浄化する際に使用する透析液や補液を供給する回路。
  3. 返血回路:浄化された血液を患者に戻す回路。青色で示されることが一般的です。

観察ポイント

  • ピローの状態:脱血不良時にはピローが潰れることで異常を察知できます。
  • 圧力計:回路内の圧力を測定し、閉塞や異常をモニターします。
  • 透析液・補液の流れ:透析液は血液の老廃物を取り除き、補液は電解質の補正や水分補助を行います。

モニター画面の構成と観察ポイント

モニター画面の構成と観察ポイント

CHDFの管理において、モニター画面の観察は重要な役割を果たします。モニターには以下のような項目が表示されます。

圧力の管理

  • 入口圧:血液が回路に入るときの圧力。
  • 静脈圧:血液が患者に返る際の圧力。
  • TMP(トランスメンブレン圧):ダイアライザーの濾過膜を通過する圧力差を示します。

圧力上昇の原因と対処

  • 入口圧が上昇:回路の屈曲や凝固が原因 → 回路の確認、カテーテル交換。
  • 静脈圧が上昇:同様の原因 → 速やかに対応。
  • TMPが上昇:ダイアライザーの目詰まり → ダイアライザー交換。

流量の設定

  • 血液流量:通常100ml/minで設定。脱血不良時は一時的に減速して対応。
  • 透析液流量・補液流量:透析効率や濾過の管理に必要。

患者さんの全身状態の観察

CHDF中は、患者の全身状態を継続的にモニタリングする必要があります。

循環動態の管理

  • 血圧低下への対応:除水量を減らしたり、昇圧剤の使用を検討します。
  • 心不全患者のリスク:除水の中止で肺鬱血や肺水腫を引き起こす可能性があるため、水分管理を徹底します。

体温の変化

血液が外気にさらされるため、体温が低下しやすくなります。必要に応じて保温を行い、患者の不快感を軽減します。

まとめ

 CHDFの管理は複雑ですが、回路構成やモニター画面の見方、患者さんの状態に注意を払うことで、安全かつ効果的な治療を行うことができます。特に、異常があった場合の迅速な対応が患者の生命を守る鍵となります。

慣れるまでは、回路図やモニター画面を活用し、学びを深めていきましょう。看護師としてのスキルアップに向けて、ぜひ本記事を参考にしてみてください!