ペースメーカーとは?わかりやすく解説!手術後に気をつけたいポイントと波形の特徴、看護について

静脈の救世主! ペースメーカーの観察ポイントについて

こんにちは、うたたねです!今回は医療における重要なテーマである「ペースメーカー」について、その観察ポイントをわかりやすく解説します。特に植え込み式ペースメーカーに焦点を当て、基本的な仕組みや設定、観察の際の注意点について詳しくお伝えします。


ペースメーカーとは?

ペースメーカーのイラスト

ペースメーカーは、心拍数が異常に低下(徐脈性不整脈)した際に、電気刺激を送って心拍数を補助する医療機器です。徐脈性不整脈には、房室ブロックや洞不全症候群などがあり、これらの治療に用いられます。特に、脈拍が1分間に40回未満、もしくは3秒以上の心停止が観察される場合や、めまいや失神、心不全などの症状が伴う場合には、ペースメーカーの使用が適応となります。

ペースメーカーは主に以下の2種類に分類されます:

  • 植え込み式ペースメーカー:体内にジェネレーター(本体)とリード(電気信号を送受信するコード)を埋め込むタイプ。
  • 体外式ペースメーカー:外部機器で管理するタイプ。

今回のテーマでは、植え込み式ペースメーカーを中心に解説します。


ペースメーカーの基本動作

ペースメーカーは、「ペーシング」と「センシング」の2つの基本機能を持っています:

  1. ペーシング:電気刺激を心臓に送って心拍を促進。
  2. センシング:心臓が自然に発生させる電気刺激を感知。

これにより、ペースメーカーは設定された心拍数を維持しながら、徐脈を防ぎます。たとえば、心臓が正常に電気信号を伝えている場合は作動せず、電気信号が不足している場合にのみ刺激を送ります。


ペースメーカーの設定と手帳

ペースメーカーの設定は、患者の病態に応じて細かく調整されます。この設定内容は患者に配布される「ペースメーカー手帳」に記載されています。手帳には以下の情報が含まれます:

ペースメーカー手帳画像
  • 設定モード(例:VVI60)
  • 植え込みを行った医療機関と定期受診時期
  • 機器の詳細情報

例えば「VVI60」と記載されている場合、この設定は「1分間に60回の心拍を維持する」という意味です。設定モードのアルファベットはそれぞれ以下の要素を表します:

  1. ペーシング部位(例:Vは心室)
  2. センシング部位(例:Vは心室)
  3. 作動方式(例:Iは抑制)

主なペースメーカーのモード

ペースメーカーの設定モードにはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的な「VVIモード」と「DDDモード」を紹介します。

1. VVIモード

  • 特徴:シングルチャンバー方式で、心室のみにリードを留置。
  • 適応疾患:徐脈性心房細動など。
  • 心電図の特徴:スパイク(ペースメーカーが送る電気信号)がQRS波の直前に現れる。

2. DDDモード

  • 特徴:デュアルチャンバー方式で、心房と心室の両方にリードを留置。
  • 適応疾患:心房と心室の連動が必要な疾患。
  • 心電図の特徴:スパイクがP波やQRS波に続いて出現。P波がない場合は心房でペーシングを実行。

観察ポイントと注意事項

ペースメーカーを使用する患者を担当する際、観察すべきポイントを以下にまとめます。

  1. 心電図の確認
    • スパイクの有無や、それに続くP波やQRS波が適切に出現しているかを確認。
    • スパイクがあるのに心電図波形が現れない場合、ペーシング不全の可能性があります。
  2. 感染症の兆候
    • 手術部位の出血や発赤、腫れ、痛みをチェック。
    • 術前に栄養状態が不良な患者や糖尿病患者では、感染リスクが高まります。
  3. リードのズレ
    • 術後は安静を保ち、特に腕を高く上げないよう指導。
    • リードがズレると横隔膜が刺激され、しゃっくりが続く場合があります。
  4. 患者への指導
    • ペースメーカー手帳の情報を常に携帯するよう指導。
    • 定期的なフォローアップ受診を促す。

まとめ

脈のイラスト

ペースメーカーは、徐脈性不整脈の治療において非常に重要な役割を果たします。適切な観察と管理により、患者の生活の質を大きく向上させることが可能です。観察の際は心電図波形や術後の感染徴候、リードの固定状況に注意を払いましょう。

ペースメーカーの役割を理解し、患者の安全と健康を支えるための知識を深めていきましょう!


いかがでしたでしょうか?この記事が皆さんの学びに役立つことを願っています。ご質問や補足が必要な点があれば、ぜひお知らせください!