今回は「物理的整理統合」について解説します。
この概念を理解することで、物理的な環境を整理する方法を学びます。
物理的整理統合は、TEACCHプログラムの一環であるStructured Teachingの構造化のアイデアの一つで、以前は「物理的構造化」とも呼ばれていました。
アメリカの「organization」を訳して「整理統合」と言いますが、組織化と訳している場合もあり、意味は同じです。
物理的整理統合とは
自閉症の人の周囲の物理的な環境を整理することで、彼らの情報の捉え方、理解の仕方、学習スキルの特徴に応じた支援を提供することです。
自閉症の人は、環境の境界が明確で、それぞれの場所に何があり、何が起きるのかを理解できる方が取り組みやすくなります。
また、どこで何をするのかが明確であることを好みます。

具体的な方法
1・気を散らす物を減らす
2・環境のエリア・境界を明確にする
3・エリアごとの役割を明確にする
4・刺激や気が散るものを最小限にする
物理的整理統合の目的
場所によってやることを決め、その場所に行けば何をするのかがわかるようにします。
基本的に「ひとつの場所で、ひとつの活動だけ」を行い、場所と活動を一致させることで、その場所で何をするのかが分かりやすくなります。
次に行く場所とそこで行う活動のつながりを示すために、スケジュールを活用します。

構造化の要素
以上が「物理的整理統合」の説明です。
自閉症の人が過ごしやすい環境を作るために、個別の評価に基づいた刺激の統制や、
目の前の課題に注目できるような物理的整理統合が実践されることを期待します。
お読みいただきまして、ありがとうございました。